2017年1月1日日曜日

【2018】新型スープラの発売日・価格・性能スペックなど最新情報まとめ【トヨタ復活速報】



「THE SPORTS OF TOYOTA」というキャッチコピーで発売されていた、トヨタのスポーツカー「スープラ」。ヤン車でモテるのか人気モデルだったらしいですが、残念ながらスープラは2002年に排ガス規制が強まったため発売生産が中止になりました。

ただ2014年のデトロイトモーターショーにスープラ後継車とも思しき「FT-1」というコンセプトカーが出品されたことで「スープラ復活」のウワサが流れました。あれから2年以上が経過するものの未だにスープラが復活してくる兆しは見えてきません。

トヨタ新型スープラ 最新情報 画像
ベストカー10月10日号 講談社
しかしながら、いよいよトヨタ・スープラが本格的に復活する予定。

新型スープラの発売日はいつ頃なのか?新型スープラの価格は?エンジンスペックや燃費などの性能は?新型スープラの見た目はかっこいいのか?次期スープラはハイブリッド化されるのか?などなど、トヨタ新型スープラの最新情報をまとめてみました。


スープラの意味と車名の由来


ちなみに最初はスープラという「車名の意味」を軽くおさらいしたいと思います。興味がない方はスルー推奨。

結論から書くと、スープラはラテン語が由来。スープラ(supra)はラテン語で「最高」という意味があり、英語でいう「スペシャル」みたいなもんと考えると分かりやすい。まさにスープラは走りに特化させたスペシャリティーカーということ。




新型スープラの中身はほとんどBMW製になる


ただ初っ端から残念なお知らせ。

大々的に復活するとはいっても、実は新型スープラの中身のほとんどがBMW製。更に言うのであれば新型スープラはトヨタではなくBMWが開発されていて、BMW新型Z5のFR用プラットフォームが採用されてる。ちなみにZ5はZ4の後継車モデル。

つまり平たい表現で書くのであれば、新型スープラはZ5のOEM車と位置付けることが可能。実際、新型スープラは海外で生産されるため、日本国内で発売される時には国産車ではなく輸入車という扱いになります。

既に海外では新型スープラの実車(ゴリゴリの偽装付き)が捕獲されていて、その内装コックピットを見てみるとウインカーレバーやセンタークラスターパネルなどは完全なBMW製。そこまで次期BMW・Z5の内装は共用されている以上、やはり復活スープラは相当部分の開発や生産においてBMWが関与していることが伺えます。

最近復活したホンダ・NSXなんかと同じ理由だと思いますが、スポーツカーは日本よりもヨーロッパやアメリカで売れる傾向が強いので海外での現地生産が基本。一括生産した方が価格や値段的なメリットもあるのでしょう。だから次期スープラも日本国内では生産されずに、ヨーロッパで生産されたものが日本へ逆輸入されるカタチが取られます。

でもトヨタ的には正直情けない話かも知れませんが、いち消費者からすると逆に朗報か。何故ならここまで本格的に共同開発が進んでる以上、少なくとも単なる「復刻版のスープラ」という一時的な話で終わらないことは間違いない。



新型スープラとBMW・Z5との違いとは?


じゃあ復活スープラとBMW・Z5が兄弟車だから全く同じかと言えば、その答えはノー。

具体的に両者の違いをまとめると、復活スープラが「ハードトップ」のクーペスポーツに対して、新型Z5が「オープントップ」のロードスター(オープンカー)という位置づけになります。逆に言えばオープンカータイプのスープラは間違いなく発売されません。

だから共用部分は圧倒的に多いものの、一応住み分けという点ではスープラとZ5との間では明確に線引がされてます。意外と打算的で巧妙な住み分け。日本車メーカーでもOEM供給は盛んですが、どうせ供給し合うならヒンジドアとスライドドアの違いぐらいあっても良いのにと思いました。

とにかく次期スープラよりBMW新型Z5が一足お先にお披露目されることは間違いなく、その出来いかんを見れば次期スープラがどの程度のクオリティが確保されているか予想できるので新型Z5にも要注目。



名前はスープラではない可能性も?


だから「復活スープラ」と銘打ってはいるものの、現時点で分かってるのは「BMWと共同開発してるミドルクラスのスポーツカー」以上でも以下でもありません。つまり車名は何も決まってない状態。もしかすると「スープラ」以外の車名で発売される可能性も依然としてあります。

もしかするとスープラかも知れないスポーツカーの車体スペックを見ておくと4350×1850×1280mm(全長×全幅×全高)。BMW・Z4(新型Z5)がベースだからか、初代スープラより全長が短くなってサイズ感的にはフェアレディZに近い。逆にホイールベースは2470mmとハチロクより短い。

それでも車格的にスープラ後継車と素直に表現して構わないと思うんですが、スープラではないと考えると夢がなさすぎるので「次期スープラが復活するであろう」という前提で記事を書いてます。

ちなみに次期スープラとして発売される場合、これまでのスープラが「A60型」「A70型」「A80型」が続いたことを考えると、新型スープラの型番は「A90型」になる可能性が高そうです。



次期スープラの発売時期は2018年後半


気になるのは次期スープラが復活する時期。

マガジンXさんによれば、この次期スープラが初めてお披露目される時期は「2018年春のジュネーブモーターショー」と予想されています。ただあくまで発表時期に過ぎないため、実際にトヨタ新型スープラが発売されるのは2018年秋から冬にかけてと想像されます。

そのため新型スープラは2019年モデルとして発売される可能性が高そう。一般的に海外販売と日本国内での発売はズレが生じますが、あえて発売時期をズラす意味を見出だせないのでおそらく新型スープラの発売時期は海外も国内もほぼ同時期と推察されます。

BMW・Z5の発売時期(Z4のフルモデルチェンジ時期)は2017年後半ですから、トヨタ次期スープラはそこから1年以上は遅れての生産販売ということになりそう。BMW的には自社製品の販売開発を優先したいのでしょうか。

ちなみに2018年にはトヨタ新型クラウンがフルモデルチェンジする予定。




新型スープラがハイブリッド化されない理由


冒頭で国内外で排ガス規制が強まったためスープラが生産終了したと書きましたが、最近はポルシェといった大型のスポーツカーはプラグインハイブリッド化させることで排ガス規制をクリアしてる。ポルシェ新型911最新フルモデルチェンジ情報も参照。

当然復活スープラもハイブリッド化してくるんじゃないかと予想されるものの、BMWが主体的に開発してることもあってか残念ながらハイブリッドエンジンは搭載されません。先程新型スープラはBMW製の「FR向けプラットフォーム」の採用に続き、パワートレインも同じくBMW製の直列エンジンが採用されます。

ちなみに何故復活スープラにハイブリッドエンジンが搭載されないのかと言えば、答えはシンプル。駆動用バッテリーを搭載するスペースがないから。トヨタ86がハイブリッド化されない理由と似てますが、またトヨタのTHSとBMWのシステムが合わないことも一因らしい。ちなみにトヨタ新型86最新フルモデルチェンジ情報も後で良かったらどうぞ。



BMW製エンジンはダウンサイジングも性能は見劣りせず


新型スープラに搭載されるエンジンは二種類。具体的には「2.0L直4ターボエンジン」と「3.0L直6ターボエンジン」がラインナップされます。初代スープラから直列6気筒エンジンをずっと採用してきたので、新型スープラもいわゆるダウンサイジングされます。

まず2.0L直4ターボエンジンのスペックは「198PS/32.6kgm」と「258PS/40.8kgm」の二種類が用意されています。新型スープラのエントリーグレード「スープラ 20G」に搭載するのが前者、後者が高性能なスポーティー仕様のグレード「スープラ 30G」に搭載予定。

先代スープラの3.0L直6NAのスペックが「225PS/29.0kgm」だったことを考えると、新型スープラはダウンサイジングするものの、性能的には全然見劣りしません。新型スープラの人気のメイングレードはこの2.0L直4ターボになるはず。

続いて上級グレードの「スープラ 40G」に搭載の3.0L直6ターボのエンジンスペックは「340PS/45.9kgm」と300馬力を軽く超えるパワフルさ。さすがに400馬力には届きませんが、新型スープラの車重はカーボン素材を大量に採用することでかなりの走行性能の高さに寄与するものと予想できます。


復活スープラの変速機はオートマモデルのみ


続いて新型スープラの変速機を見ておくと全車8速ATなんだそう。先代スープラは6速MTが用意されていましたが、次期スープラは残念ながらマニュアルミッションは復活しません。ただ先代が4速ATであることを考えたら、それでも次期スープラはかなり進化していると言えます。

BMWにはDCTという変速機がありますが、そちらは復活スープラには導入されない模様。挙動はCVTよりマシらしいですが、やはり癖があるので素直でダイレクトなフィーリングを楽しむならやはりATが無難なのでしょう。



復活スープラのカタログ燃費や車体スペックなどは?


でも気になるのは、新型スープラのカタログ燃費。果たしてスープラはハイブリッド化しなくても、ガソリンエンジンのみで各国の燃費規制をクリアできるのか?結論から書くと、新型スープラのカタログ燃費はスポーツカーとは思えないほど優秀。

具体的にカタログ燃費を確認すると、2.0L直4ターボエンジンのノーマルモデルのカタログ燃費が17.0km/L。車重が1350kg。2.0L直4ターボエンジンのハイパフォーマンスモデルのカタログ燃費が16.6km/L。動力性能がアップしても燃費は悪化せず。

3.0L直6ターボエンジンのカタログ燃費が14.4km/L。車重は1450kg。やはりカタログ燃費はそこまで悪化してません。復活スープラにはハイブリッドモーターといった飛び道具もない中、スポーツカーとしては比較的優秀な燃費値と言えます。

やはり注目すべきは新型スープラの車重でありましょう。

カーボン素材が多用されることで、次期スープラは車重がかなり軽量化されてることが伺えます。復活後もライバルになるあろう日産フェアレディZの車重が1500kg超えに対して、次期スープラは1350kgから。同じトヨタの86の車重が1230kgですからいかに軽量なのかが分かります。

果たしてこのことが新型スープラの走行面に一体どういった影響をもたらすのか。



新型スープラの価格は500万円前半から


ただ気になるのが、復活スープラの価格やお値段。先程も書いたようにカーボン素材を多用したことで次期スープラの車重がかなりの軽量化がされます。当然素材が素材なのでムチャクチャな金額になってやしないか不安になります。

結論から書くと、新型スープラの金額はそれなりにお値段が張ります。当初こそ価格は300万円台からとウワサされてたものの、新型スープラのエントリー価格は500万円台からという価格設定になると解説するのはマガジンX。

具体的な価格を列挙すると、2.0L直4ターボエンジンのノーマルモデルの価格が500万円2.0L直4ターボエンジンのハイパフォーマンスモデルの価格が595万円3.0L直6ターボエンジンの価格が690万円らしい。

スープラと今後競合するであろう日産・フェアレディZの価格より割高。同じトヨタ・クラウンの価格と比べても、新型スープラはやや割高。やはりスープラはBMW製ということもあって強気の価格設定で販売される模様。さすがにBMW製のスープラを300万円台の価格で買えるとしたら、間違いなくNAエンジンのトヨタ・86あたりが撃沈しますからね。

BMW現行Z4の価格が510万円から購入できるので、次期Z5の価格が値上がりするにしてもスープラのエントリー価格は最低でも550万円以下に収まるはず。全車輸入だからといって新型スープラの値段が600万を超える可能性は低いと考察されます。

ちなみに日産新型フェアレディZの最新フルモデルチェンジ情報も興味がある方はあとでチェックしてみて下さい。


新型スープラのエクステリアはかっこいいのか?


かなり順序こそずれてしまいましたが、ラストは次期スープラの見た目・エクステリア。

復活する新型スープラ FT-1
コンセプトカー FT-1
まずスープラのコンセプトカーだった「FT-1」の画像を確認しておくと、かなりいかついデザイン。でも次期スープラの全長を考えるとボンネットはここまで長くなりません。既に復活スープラのテストカーは、兄弟車Z5と同様に海外では走ってる姿が何度も激写され済み。

ベストカー10月10日号
テストカーから予想される新型スープラのデザインは、コンセプトモデルと良い意味でさして変化がない。

市販版新型スープラとの細かい違いを見ておくと、まずエアインテークは3個並ぶデザインへ変更されます。ノーズ部分には開口部が設けることでエンジンを効率的に冷やすのが目的。一方、FT-1と同じく、復活スープラのAピラーはブラックアウト化されたままとのこと。

そして先代スープラと同じく、バックガラスはハッチゲートとして開閉することが可能。車速に応じて自動的に動く昇降式スポイラーが採用される可能性も。コンビランプのサイズは小さく、長方形タイプのデザインを採用。プリウスなどのように奇をてらってはいないそう。

マフラーは二本出しでスポーティー感全開。またそのマフラー周辺には、やはりスポーツカーらしくブラックパネルが覆うように配されます。屋根のルーフデザインはパゴダルーフというタイプで、中央部分をへこませることでボディ剛性や空力性能を高めています。他にもキュッとお尻が上がったダックテールスポイラーなど、スポーティーに仕上がっている様子。

トヨタ新型スープラ 内装インパネ 画像
ベストカー10月10日号 講談社
新型スープラの内装もパッケージングはBMW・Z5と同じだけあって高級感があふれるものとなっています。ステアリングなどを見るとかなりスポーティー。




トヨタ新型スープラ最新情報まとめ


以上、トヨタ新型スープラの最新情報まとめでした。

復活スープラはBMW製だけあって、かなり商品力が高いクルマとして仕上がってそうです。復活スープラの価格は500万前後から当初よりお高めになったものの、この価格だったらうっかり(?)購入するお金持ちも世の中に多そう。スープラは若干クラウンの販売台数を食うか。

またスープラはBMWが製造してるだけあって、世の自動車評論家たちも特にネガティブな批判もしないでしょう。いずれ新型スープラの試乗評価もまとめたいと思いますが、そういった点でも上々の評判を勝ち得ることでしょう。

ちなみにスープラより更に高級スポーツカーに興味がある方はレクサス新型LC500hの試乗評価レクサス新型LS500の試乗評価も御覧ください。