ヴィッツのフルモデルチェンジはまだまだ先の話ですが、既に海外ではヤリスヴィッツとして発売されてるので日本でもようやく追随というカタチ。
ただご存知のようにトヨタはコンパクトハイブリッドのアクアを発売済み。未だに新車販売ランキングの上位を陣取ってます。
そこでヴィッツハイブリッドとアクアの違いを色々と比較してみました。
サイズの違いはほとんどないが…
まず車体サイズを比較してみると、ヴィッツハイブリッドは3945×1695×1500mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2510mm。アクアは3995×1695×1455mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2550mm。
つまりアクアもヴィッツも同じプラットフォーム(Bプラットフォーム)を採用してるだけあって、車体サイズに大きな違いはありません。ヴィッツはハイブリッド化で少々車体サイズが拡大したわけですが、一長一短。アクアは全長がやや長く、ヴィッツはやや背高。
ただ車重に関してはヴィッツハイブリッドがやや重め。ヴィッツハイブリッドが1100kgに対して、アクアが1050kg。
その差も影響してか、カタログ燃費はヴィッツハイブリッドが34.4km/Lに対して、アクアのカタログ燃費が37.0km/Lとややアクアが有利な結果に。それでも実燃費面では大差なく、どっちもタンク容量が36Lと同じなので航続距離は変わらないと考えられます。
エンジンスペックやパワートレインも全く同じ。最高出力が74PS、最大トルクが11.3kgmのガソリンエンジンに、62PS/17.2kgmの電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用してます。
価格や装備面を比較してみると解る違い
だからヴィッツハイブリッドもアクアも基本的に中身は同じ。じゃあ両者の違いは見た目以外でどこがあるのかというと、まず価格や装備面。
○ヴィッツハイブリッドの価格
◆ヴィッツハイブリッド F…181万9800円◆ヴィッツハイブリッド ジュエラ…198万3960円
◆ヴィッツハイブリッド U…208万7640円
◆ヴィッツハイブリッド Uスポーティーパッケージ…223万7640円
○アクアの価格
◆アクアL…176万円◆アクアS…188万円
◆アクアG…200万円
◆アクアXアーバン…210万円
一見するとアクアの方が割安に見えますが、アクアLは装備がしょぼいいわゆる客寄せパンダ的なエントリーグレード。一方、ヴィッツハイブリッドFの装備はリアワイパーや運転席パワーウィンドウ、運転席上下アジャスターなど装備は最低限に充実してるので結果的にヴィッツハイブリッドの方が割安。
ただヴィッツの「スポーティーパッケージ」はガソリン車にも設定されてるオプションですが、コチラの装備は16インチアルミホイールタイヤ、サイドマッドガード、ルーフスポイラーが付いてくる。アクアXアーバンも16インチアルミホイールタイヤが付いてくるので、コチラの上級グレードを比較するとアクアが割安。
ヴィッツハイブリッドF vs アクアSはどっちがおすすめ?
そこで価格帯が似た売れ筋になるグレード同士のヴィッツハイブリッドF(182万円)とアクアS(188万円)で比較したいと思います。ざっくりお互いのグレードにはない装備を列挙してみると以下のようになります。ヴィッツハイブリッドFの装備は赤外線カットガラス、自動点消灯システム、マルチインフォメーションディスプレイ、イモビライザー。
アクアSの装備はシャークフィンアンテナ、ルーフスポイラー、時間調整式間欠ワイパー、間欠リアワイパー、撥水ドアガラス、シルバー調インテリアパーツ、上下調整式フロントヘッドレスト、リア2スピーカー。個人的にはシャークフィンアンテナがポイント高め。
一見するとアクアの方が装備が充実してるように見えますが、ヴィッツハイブリッドと価格差が6万円近いので妥当な装備差と言えます。またヴィッツハイブリッドにはイモビライザーや赤外線カットガラスなど重要な装備も多く搭載されてるので、必要にして十分。
まさに甲乙付けがたし!
走りはヴィッツハイブリッドが勝利!
そこで走りを比較したいと思います。中身が同じである以上、走りに差が出るとは考えにくいですが、意外にも大きな違いがあるらしい。
プレイボーイ11号 |
例えばバルブ構造の前後ショックアブソーバーを搭載。インパネ周りの鉄板を部分的に肉厚化。ドア周りではスポット溶接を増し打ち。結果同じハイブリッドエンジンを搭載してる両者ですが、ヴィッツハイブリッドはアクアよりも静粛性や乗り味などで上回ってる。
ヴィッツハイブリッドとアクアの比較まとめ
以上、ヴィッツハイブリッドとアクアを比較したわけですが、正直何とも言えない違いしかありませんでした。どうやら基本的には見た目の好き嫌いで選ぶしかなさそう。敢えておすすめするのであれば、女性だったらヴィッツハイブリッド、男性はアクアがおすすめ。
ヴィッツハイブリッドはアクアほど燃費スペシャルの形状をしてないので、後方視界に優れてる。車内空間も広いためアクアより圧迫感も少ない。また最小回転半径もヴィッツハイブリッドが4.7mに対し、アクアは4.8m。運転の取り回し性能でもヴィッツハイブリッドがやや有利。
一方、アクアは一人乗り用としては最適。走りや見た目を重視した16インチアルミホイールタイヤを履くのであれば、ヴィッツハイブリッドよりもかなり割安感が強い。アクアの方が内装の質感も高く、強いて言えばヴィッツハイブリッドの方がより営業車や社用車向けと言えそう。
ちなみに「ヴィッツがハイブリッド化されてもアクアを食うほど脅威を与えない」と予想しましたが、実際にはアクアの販売台数が目に見えて減少。結局、トヨタの最大のライバルはトヨタということか。
そのためトヨタ新型アクアのフルモデルチェンジもそろそろ近付いてきており、もし興味があるなら新型アクアフルモデルチェンジ最新情報まとめを参照してみてください。フルモデルチェンジ情報は逐次アップデートしております。