正確にはカムリプロミネントというクルマの後継車種らしいんですが、ウィンダムは発売から何度かフルモデルチェンジを行うものの惜しまれながら2006年に販売が停止しました。
ただ、このたびトヨタ・ウィンダムが再販されることが決定。いや正確に言うと、新たにレクサス次期ESとして再び復活することに決まったらしい。そこでウィンダム後継車こと次期型レクサスESの最新情報をまとめてみました。
トヨタ・ウィンダムとは「日本版レクサスES」のこと
まず最初は「そもそもトヨタ・ウィンダムとは何なのか?」を簡単におさらいしたいと思います。興味がない方はズバッと下へスクロール推奨。
ざっくり説明すると、トヨタ・ウィンダムとは「レクサスESの日本名」のこと。レクサスRXを国内ではハリアーとして販売していたのと同じようなノリ。当時はレクサスブランドが日本では全く浸透していなかったため、こういった手法が取られたんだと思います。
だからウィンダムがひっそりと消えた時期も、ちょうどピッタリ4代目レクサスESのフルモデルチェンジが行われたタイミングと同じ。要は新型モデルに切り替えるタイミングに伴って、日本市場から体よく撤退したカタチになります。
つまり結果的にウィンダムがレクサスESとして復活するのは極自然な話。だから言い換えるなら、この記事は「次期レクサスESがフルモデルチェンジ情報」と考えるのが適切な内容かも知れません。
レクサスESとは海外で爆売れした高級ミドルセダン車
続いてはウィンダムではなく「レクサスESとは何か?」についても次いでに説明したいと思います。興味がない方はズバッとスクロール推奨。
レクサスESがこの度日本国内で復活するわけですが、実は世界では今現在もESは発売中。しかもアメリカ市場で最も売れた高級車に輝くぐらい超人気。
カナダではレクサスESはカーオブザイヤーに輝いたこともあるとかないとか。ちなみにレクサスESの生産は今でもトヨタ自動車九州が請け負っているらしい。
何故なら一般的にラグジュアリーセダン車はスポーティーな走りを体現するためFR車であることが多い中、レクサスESは高級車では珍しくFF車として販売されたことが奏功。
そのためレクサスESは室内空間は広く居住性に優れ、乗り心地の良さだけではなく使い勝手が良かったことが爆発的に受けた。
だからレクサスESはめちゃめちゃ先見の明があったと言えますが、それもそのはず。レクサスESはトヨタ・カムリのプラットフォームをベースにしてる。
そう考えたらレクサスESはウィンダムやカムリなど関係性が複雑で頭がこんがらがってしまいます。
レクサス次期ESの発売時期は2019年
ということでウィンダム販売停止から、ここ10年近くは海外専売モデルとして歩んできたレクサスESがいつフルモデルチェンジするのか?レクサス次期ESの発売時期はいつになるのか解説したいと思います。
結論から書くと、レクサス次期ESの発売時期は2018年夏頃。開発コードは240B。既に海外では新型ESのテストカーが走行中。更に具体的に言うなら、次期ESは2018年8月にラインオフ(組み立てが完成)する予定。
そのため、このレクサス新型ESは2018年1月開催のデトロイトモーターショーで早くもお披露目されるのではないかと予想されています。でも残念ながら日本国内に導入されるのは更に1年遅れて、次期レクサスESの発売時期は2019年夏頃にずれ込む見通し。
何故なら、そこには重大な背景がありました。
ES日本導入に伴って、レクサスGSとHSが生産販売停止されるから
理由はシンプル。レクサスの商品ラインナップが同時に大再編されるから。
具体的にはレクサス次期ESが日本国内へ導入されるにあたって、実はレクサスGSが廃止される予定だから。
既にフルモデルチェンジ情報や新型車情報に定評があるマガジンXさんでは既報ですが、大型高級セダンの需要をレクサス新型LSに集約させるためお役御免。確かにGSのキャラクターはイマイチよく分かりづらかったかも知れない。
ただ何故かレクサスGSを2018年中まで販売を続けるらしく、そこでキャラクターが被ってしまうレクサスESの国内導入も合わせて遅らせるという判断が背景としてある模様。スパッとGSを切り捨ててしまえばいいのに、と思ってしまいますが工場の生産ラインなどの兼ね合いもあるんでしょうか。
またES国内導入に伴って、レクサスHS250hも廃止される方向。
しかもGSとは違って、割りと時期が早く2018年2月には生産が停止される。つまり2018年春の今頃には既にレクサスHSは販売が停止してる可能性が高そう。確かにGS以上にHSは立ち位置が不明だったので、当然といえば当然の判断か。
だから2019年以降のレクサスの高級セダンのラインナップは「LS」「ES」「IS」の三本柱に今後は集約される模様。世界的にはレクサスESが人気のため、結果的にHSやGSが排除されたカタチ。
ちなみに結果的に、レクサス新型ESはレクサス新型UX200と共に2018年後半に発売されております。
レクサス次期ESのスペック諸元表
ということで前置きが長くなりましたが、ここからはレクサス次期ESの最新情報を確認したいと思います。
まずはレクサス新型ESの車体。やはりこれまでと同様に、2017年にフルモデルチェンジする新型カムリと同じFF用のTNGA-Kプラットフォームが採用されます。それにともなってESの車両型式はV00系からH10系に変更予定。
レクサス新型ESの車体スペックはISよりやや大きく、4895×1820×1440mm(全長×全幅×全高)。入れ替わりで登場するだけあってか、サイズ感は「レクサスES≒レクサスGS」と思っとけばいいと思います。
改めて次期ESの見た目を確認しておくと、レクサス独特のスピンドルグリルがフロント部分に配置。その両端エアダクト部分はボリューム感あるリアフェンダーが織り込まれるらしい。またフルLED化されたヘッドライト下部には、やはりレクサス独特のアロー型のポジションランプが配されます。
この次期ESのデザインは2017年にフルモデルチェンジするレクサスLSの流れを受け継ぎます。
だから車体サイドには同様に流麗かつ躍動感あるプレスラインが施されるなど、全体的な雰囲気は似通うはず。少なくとも、かつてのウィンダムのような「古臭さ」が見られないフルモデルチェンジになりそう。
レクサス新型ESのエンジンラインアップはどうなる?
最後はレクサス新型ESのエンジンラインアップを解説して終わりたいと思います。
結論から書くと、次期ESのエンジンラインナップはハイブリッドのみになる予定。
A25A型と呼ばれる2.5LエンジンとTHS-Ⅱが組み合わされる。カムリに新たに搭載された2.5Lエンジン(ダイナミックフォースエンジン)が海外では話題になったものの、ESにガソリンエンジンは設定されません。
だからグレード名も「レクサスES300h」のみの一本となりそう。一応、レクサス新型ESにもFスポーツのラインナップが予定されています。
ただ、このダイナミックフォースエンジンは北米仕様と日本仕様が用意されてる。
例えばトヨタ車だとダイナミックフォースエンジンの搭載が噂されているのが、高級ミニバン車の次期エスティマ。だからもしかするとレクサス次期ESにもいずれ搭載される可能性もゼロではないか。
以上、様々なしかばねの上に立って登場するレクサス新型ESの最新情報まとめでした。果たして不死鳥のようによみがえることはできるのでしょうか?ウィンダム後継車ことの活躍に乞うご期待!!
ちなみに試乗ブログカーギークでは【評価】レクサス新型ES 試乗感想まとめや【評価】レクサス新型UX 試乗感想まとめなどレビュー済み。レクサス新型ESの購入時の参考に使ってみてください。