2017年9月21日木曜日

【試乗】新型レンジローバー・ヴェラール評価まとめ【インプレッション感想口コミ】



イギリスが誇る高級SUVブランドといえば「ランドローバー」。砂漠のロールスロイスという異名を持つとか持たないとか。

そのランドローバーが先ごろ世界と日本で発売したSUVが「レンジローバー・ヴェラール(Range Rover Velar)」。日本人にとってはなかなか呼びにくい車名ではありますが、ここに来ての新型車の投入は世界的にランドローバーの販売がいかに好調であることを物語ってるかが改めて読み取れます。

新型レンジローバーヴェラール 試乗インプレッションまとめ
そこで今回は新型レンジローバーヴェラールの試乗インプレッションを簡単にまとめてみました。やはりランドローバーだけあって価格が価格なものの、もし新型ヴェラールの購入に迷っている方がいればテキトーに参考にして下さい。



敬称略。

【スポンサーリンク】




レンジローバーヴェラールはイヴォークとスポーツの中間サイズ


まずは新型レンジローバーヴェラールの情報をおさらいしておきたいと思います。興味がない方は下にズバズバっとスクロール推奨

冒頭でも触れましたが、レンジローバーヴェラールは2017年3月にイギリスのロンドンデザインミュージアムで初めてお披露目されました。そして2017年夏に発売され、珍しく日本でも同時期にヴェラールの販売が開始されました。

このヴェラールの名前の由来は、1969年にランドローバーのプリプロダクションの名称として使われていたものを改めて採用したっぽいです。言ってしまえば、ヴェラールの名前は元々は試作品のコードネームみたいなもんか。じゃあ「Velar(ヴェラール)」の意味は何なのかというと、スペイン語で「ベール」という意味っぽい。微妙に違ってるかも。

このレンジローバーヴェラールは高級ミドルSUVとして売り出されてるわけですが、もう少し詳しくサイズ感を説明すると「レンジローバー・スポーツとレンジローバー・ディスカバリーの中間サイズ」に当たるらしい。ちなみに価格帯もヴェラールは両者の中間に設定されてる。エントリーモデルで比べるとイヴォークが500万円、スポーツが860万円。一方、ヴェラールは699万円。

実際公式サイトでもレンジローバーヴェラールがちょうど両者の間に収まってることからも、ランドローバーの伝えようとしたい意図が容易に読み取れます。ヴェラールはスポーツよりルーフラインが後ろ下がりで、全高も低いためよりクーペ感が強い。イヴォークをそのまま長くした感じか。

確かにレンジローバー・スポーツだと大きすぎるし高すぎる。でもイヴォークだとコンパクトすぎるため、いざという時や日常だとたまーに不便かも知れない。ヴェラールはそんなまさに絶妙なポイントを狙った商品設定。ちなみに【最新】新型レンジローバーイヴォーク フルモデルチェンジ情報もランドローバーに興味がある方は、あとでチェックしてみて下さい。

【スポンサーリンク】




おすすめの最新装備満載すぎるヴェラール


ランドローバーはゴリゴリのSUVを販売してるものの、一般的には見た目のカッコよさも相まって「都会的」という印象を持つ人も多そう。でもその評判を見事に体現化するように、新型レンジローバーヴェラールはまさに近代的でスタイリッシュな装備がてんこ盛り。

例えば新型レンジローバーヴェラールのサイドを見てみると、まさかの「ドアノブがない」んです。最初漠然とした違和感を感じた最大の理由。ただよく見ると「ドアノブの痕跡」らしい線は発見できる。

新型レンジローバーヴェラールの飛び出すドアノブ
実はカギを開けた瞬間にニュイーンとドアノブが飛び出してくるwww本当に映画の世界で見たような仕掛け。映画に詳しくないので定かではありませんが、確か007のボンドカーになかったっけ?みたいなね。思わずワクワクさせてくれる面白さがある。

新型レンジローバーヴェラールの内装インパネ周り
そして新型レンジローバーヴェラールの内装を確認すると、やはり高級感たっぷりの質感があしらわれてる。例えばダッシュボード周りはエンボス加工されており、触り心地も上質に仕上がってます。

他にも全面液晶のメーターパネルは当たり前として、センターコンソールの部分も液晶パネルが施されてる。河口まなぶの試乗では「実にモダン」「ガジェット感覚で使える魅力がある」という感想もレビューされていますが、自動車のプロも唸らせる「近未来」を思わせる装備がヴェラールには充実。

夜には新型ヴェラールには室内を怪しくライトアップしてくれる仕掛けもあるらしい。もしかするとグレードによって有り無しがあるかも知れないので、購入時にはよくご確認下さい。

新型レンジローバーヴェラールのアームレスト
他にもアームレストが左右独立して前後に動いてくれる機能は思わず笑ってしまった。そうすることで運転席のドライバーも助手席の同乗者も不快なく肘を置くことが可能。個人的には初めて見た最新機能ですが、きっと新型ヴェラールを真似する高級車が現れそう。

こういった内装面や最新装備は実際に試乗して新型レンジローバーヴェラールを目の当りにした方が、もっと確実に購買欲がそそられるはず。画像や文字、映像だけだと全ては伝わりづらいため、ランドローバーのディーラーは日本国内ではなかなか多くありませんが試乗してみる価値はありそう。

【スポンサーリンク】




新型ヴェラールの走りは本格クロカンだが、至って穏やかで上質


ということで試乗の本題。数こそ多くありませんが、テキトーに新型レンジローバーヴェラールに関する様々な試乗評価をまとめてみました。

結論から書くと、新型レンジローバーヴェラールの試乗の評判は上々

ジャガー・Fペイスと同じ軽量アルミモノコックプラットフォームを採用してることもあって、剛性感が高い。そのため新型ヴェラールでは静粛性の高さと乗り心地の快適さが両立されてる。河口まなぶの試乗では「非常にゆったりとした感覚があって、エアサスのしっとりした感覚が存分に伝わってくる」と、新型ヴェラールの高級感ある走りを実感たっぷりに評価されています。

ヴェラールに限らず、様々な試乗動画を見ていると振動や騒音が耳につくことも多いものの、本当に新型レンジローバーヴェラールの試乗動画は静かで穏やかなこと。客観的にも新型ヴェラールの走りの質感の高さが映像からも伝わってきます。

エンジンも2.0L直4ガソリンターボとディーゼルターボと3.0L V6スーパーチャージャーを搭載。エントリーモデルのガソリンターボでも、最低でも0-100km/h加速が8.9秒を誇るパワフルさ。軽量ボディと合わせることで新型ヴェラールの走りはダイナミック。

またイヴォークと違って、新型ヴェラールはエンジンは縦置きのFRベースの4WD。ただ8速ATの電子制御システムは緻密な上、駆動配分は完全な50:50で走行する。新型ヴェラールの試乗の印象としてはかえって走破性が優れるだろうという感想を持つ人が多そう。

おそらく一般道ではお披露目する機会はなさそうですが、新型ヴェラールは水深60cmでも余裕で耐えられる。荷室容量も632Lもあるため、新型ヴェラールはもったいないぐらいアウトドア仕様にも使える。

あらゆる場所を走破できるものの、洗練された乗り心地とダイナミックなハンドリングは今までのSUVにないもの」と新型レンジローバーヴェラールを評価するのはカートップの試乗が、一番シンプルに腑に落ちるトータルの評価ではなかろうか。

【スポンサーリンク】




新型レンジローバーヴェラールの試乗評価・口コミ評判レビューまとめ


以上、ランドローバー新型レンジローバーヴェラールの試乗インプレッションまとめでした。

大径タイヤを履いたSUVらしい豪快な走りと穏やかな乗り心地、心地良い静粛性が見事にマッチした乗り味の良さが体現されているのが、この新型レンジローバーヴェラールと言えそうです。河口まなぶの試乗では「たのもしく、身を任せたくなる走り」と評価されてるのもうなずけます。

もし購入を考えているお金持ちの方は、是非一度二度は試乗してみることをおすすめします。きっと試乗したまま家に帰りたくなるレベルかも知れない(笑)

強いて批判的なことを書くと、新型ヴェラールは最新の自動ブレーキ・自動運転システムが採用されてるんですが、どうやらACC(追従クルーズコントロール)やレーンキープアシストが設定できるのは最上級グレード「HSE(1000万円)」だけっぽい。

そのためおそらく売れ筋モデルになりそうな中間グレードの「ヴェラールS」や「ヴェラールSE」では、残念ながら自動ブレーキと車線逸脱警報システムだけに留まってるのは今の時代やや寂しい気がしました。逆に言えば試乗で新型ヴェラールのアラを探すとしたらそこぐらい。

ちなみに、つい先日フルモデルチェンジしたばかりのランドローバー新型ディスカバリーの試乗評価まとめも記事化済みなので、もし興味があれば御覧ください。