そこで欲しくなるのが「ファミリーカー」というもの。
かつて子育て世帯が何故新車に買い替えるべき理由といった記事も考察しましたが、
小さいお子さんはチョロチョロと動き回って泣き叫ぶこともあり、毎年の帰省で電車移動はしんどい。また田舎に住むパパさんママさんも日常の足車としての自家用車は必須。子供が小学生まで成長したら、塾や習い事・学校行事で送り迎えする機会も増える。
ただファミリーカーと言っても明確な定義は存在せず、クルマ選びに悩んでいるパパさんママさんも世の中には多そう。もちろんファミリーカーの代名詞といえば「ミニバン車」が真っ先に思い浮かびますが、一方でSUVは世界的にも需要が多い人気ジャンル。
そこで今回はファミリーカーは「ミニバン車」と「SUV車」のどっちがおすすめか考察してみました。
ファミリカーは基本的に「ミニバン車」がおすすめ
結論から書くと、やはりおすすめのファミリカーはミニバン車。
例えば、ミニバンは低床設計のため小さい子供でも乗り降りしやすい。また更に天井が高いため大人が乗っても背を屈まなくていいので、後部座席のチャイルドシートに子供を乗せてアレコレ作業する場合も非常に便利。
またミニバン車の多くは三列目シートが用意されており、お子さんが増えたりご両親をたまーに乗せる場合でもファミリーカーとして活躍してくれる。シートアレンジも豊富なため、たくさんの荷物を載せる場合でも重宝できる。
○とりわけ「スライドドア」がファミリーカーとして重宝する
そしてミニバンはスライドドアという点もおすすめポイント。
何故なら、小さいお子さんは動作がいちいち豪快。そのためヒンジドアタイプの自動車で自分で乗り降りさせる場合、思っきりドアを広げて隣に駐車した他人のお車を傷付けるパターンも。
でもスライドドアであればそういった事故は防げる。ファミリカーとしても重宝される軽自動車でも、スライドドアタイプの車種に人気が集中する理由もそこ。【スズキ】おすすめ軽自動車人気ランキングや【ダイハツ】おすすめ軽自動車人気ランキングも参照。
まさにミニバンは「万能すぎるファミリーカー」と表現できそう。未だにファミリカーとしてミニバン車が人気なのも納得。
ファミリーカーにSUVは本当にふさわしくないのか?
ただ、ここで終わっても面白くありません。かつておすすめ国産SUV人気ランキングもまとめましたが、ミニバンは無難すぎる選択肢。そこで敢えてSUVをファミリーカーとして使う場合を考察したいと思います。
果たして、SUVはファミリカーとしてのメリットはないのか?
SUVのメリットを挙げるなら、ひとえに「ファミリカーでも所有欲を満たせる」こと。
ミニバンだと実用性ありきで何一つとして面白味に欠けますが、やっぱりSUVはカッコいい。また走ってても楽しい。まさにクルマとしてのあるべき姿がそこにはある(川平慈英風)。
特に帰省などで長距離移動する場合、SUVは疲労感は少なめ。ミニバンも視界性に優れているものの、乗り心地はSUVが勝る。やはり運転するのはお子さんではなく、パパさんやママさんなどの親御さん。
○SUVは室内空間が広くてファミリカーとしての使い勝手は十分
またミニバンと比べると負けますが、SUVの室内は決して狭くない。SUVはそれなりに実用性が確保され、ファミリカーとして必要十分の使い勝手に優れてる。実際、周りでもSUVをファミリカーとして使ってる人も大勢います。
あくまでファミリカーの一番手としてミニバンは挙がってくるものの、SUVも二番手三番手の優良な選択肢としてはおすすめできる。某政治家風に言わせてもらえるなら、「二番じゃダメなんですか?」といったところ。
特に赤ちゃんが産まれたばかりの子育て世帯にこそ、最初の一台目のファミリーカーにこそSUVをおすすめしたいと思います。この理由は「2台目のファミリカーに何を選ぶか」を考えた時に自ずと答えがでてきます。
二台目のファミリカーを買う場合、ほぼ確実にミニバン車になる
例えば、お子さんが2歳の時にファミリーカーを購入した場合。
その一台目のファミリカーはミニバン車でもSUVのどっちでも構わないんですが、平均的な新車買い換え時期である5年ほど経過して二台目のファミリカーに買い替える未来を考えてみましょう。
お子さんの年齢はちょうど小学生に上がる前後まで成長。新たにご兄妹が産まれてる可能性も。この状況で2台目のファミリーカーを新たに買う場合、選択肢はほぼほぼミニバン車にしぼられるでしょう。
何故なら家族が更に増えたら、室内は確実に広い方がいい。複数のお子さんの年齢差があれば、なおさら。他のパパさんママさんとの交流も増えて、別のお子さんを乗せる機会も少なくないはず。
○一台目のファミリーカーがミニバン車だと不都合な未来も?
また一台目のファミリーカーにミニバン車を選んでおり、新たに二台目の新車を増車するケースを考えてみましょう。
二台の愛車を同時に所有するメリットは、それぞれをパパさん用ママさん用に分けることで日常の使い勝手が向上する。パパさんは通勤用、ママさんは日常のお買い物やパート通勤など。
でも、最初のファミリーカーにミニバン車を買ってた場合、二台目も同じくミニバン車とはなりにくい気がします。明らかにオーバースペック。正直そんなに何人も人は運ばへんわ、という話です。
そのため世の中の子育て世代は「新たに軽自動車を増車」してるケースが多そう。やはり二台目の自家用車には節約志向が働くのか、5年後6年後を想像すると「古いミニバン車(一台目)と新しい軽自動車(二台目)」になってしまう可能性も。
要するに、最初のファミリカーにミニバンを選択してしまうと、その古いミニバンをずっとそのまま乗り続けざるを得なくなると逆説的には考えられる。
でも最初のファミリーカーにSUVを選択しておけば、「古いSUV(一台目)と新しいミニバン車(二台目)」の組み合わせが可能。要するに、一台目のファミリカーにSUVを選べばあとあと選択肢が増えてくる。
「二台目のファミリーカー」に何を買うかを考えるべし
だから、SUVが良いかミニバン車が良いかという疑問に答えると、「二台目のファミリーカーに何を買うべきか?」という結論に至ると思います。
さらに言い換えると、「お子さんが小学生に入る習い事や行事ごとで一番多用されがちな時期にどんな二台目のファミリカーに乗りたいのか?」を考えたらいいと思います。
この時期から愛車を酷使する機会も増えるでしょうし、自分の愛車を他人に見せる機会も増えるでしょうから。
正直、子供が小さい段階であれば、どんな車をファミリーカーに選んでもいい。軽自動車を筆頭に最近の車は車内が広いため、そこまで苦労しないでしょう。
また子供が小さいということは、親御さんもまだ若い裏返し。車に対する情熱も人より強いでしょうから、今の内に「乗りたいクルマに乗っておく」のがベター。
もし子供が高校生や成人するまで「欲しい車」を我慢すれば、それは15年20年以上先の話になってしまう。我慢しすぎて中高年になってから欲望が爆発…なんて事態は笑うに笑えませんから。
以上、「ファミリカーはSUVとミニバンのどっちがおすすめか?」という考察記事でした。
ちなみに【人気】おすすめ国産ミニバンランキングまとめ、【人気】おすすめ軽自動車ランキングまとめなどもご覧ください。また自動車情報ブログ・カーギークの【割安】輸入車SUVランキングまとめなどもご参照。