安倍政権が軽自動車税をアップさせて以降はやや販売台数が落ち込みましたが、それでも庶民の足として親しまれてる現状は同じ。軽自動車は室内空間は広く、燃費も優秀、走りだって必要十分。
ただ所詮はやっぱり軽は軽。全く物足りないというドライバーさんも多そう。車体の安全性なども相まって、黄色ナンバーが何となく嫌という人も未だに多いです。
そこで根強く需要があるのが「コンパクトカー(コンパクトハッチバック)」。いわゆる5ナンバーサイズの代表的かつ入門的なジャンル。このコンパクトカーはお値段もお手頃。下手したら最近の軽よりもお安かったりするため、むしろ軽より庶民的といえることも。
トヨタ・アクアクロスオーバー |
例えば見た目のカッコよさでおすすめしたいコンパクトカー、燃費でおすすめコンパクトカー、室内の広さでおすすめしたいコンパクトカーetc、様々なジャンルから多角的に5ナンバー車を考察してみました。
見た目がカッコいいおすすめコンパクトカー6選【5ナンバー】
まずは見た目がカッコいいおすすめのコンパクトカー。独断と偏見込みのランキングなのでツッコミ不要ですが、やはり自動車はカッコ良くてナンボ。最初にインスピレーションを一番刺激されるのは、まずは見た目。
個人的にカッコいいと思うコンパクトカー順に先にランク付けすると、一位がマツダ・デミオ。二位がスズキ・イグニス。三位がホンダ・フィット。四位がホンダ・グレイス。五位が日産・ノート。六位はスズキ・スイフト。
独断と偏見で選んだので細かいツッコミは不要です(笑)
おすすめコンパクトカー マツダ・デミオ |
とにかくマツダが誇る車体カラーのレッドが綺麗。またフロントグリルを囲むようなメッキグリルガーニッシュも何ともメリハリを付けてくれる。とても100万円台で購入できるコンパクトカーとは思えません。
おすすめコンパクトカー スズキ・イグニス |
良い意味で独特のオリジナリティが漂います。またコンパクトカーではありつつも、ちょっとしたSUVテイストを取り込んでいるのもおすすめポイント。男性・女性問わずおすすめできるボーダレスなデザインも魅力的。
国産車だけではなく輸入車を探しても、イグニスのようなこんなイカしたデザインのコンパクトカーは見当たりません。【比較】イグニス vs パッソなども参考にしてもらえると、よりイグニスのデザインの良さが伝わるか。
おすすめコンパクトカー ホンダ・フィット |
ちなみに【2019】ホンダ新型フィット フルモデルチェンジ最新情報まとめもご参照。
おすすめコンパクトカー ホンダ・グレイス |
だから全長は4.4Mとやや長いため、コンパクトカーにカテゴライズしていいか迷いますがそれでもベースは前述のフィット。どうしてもセダン車は古臭いイメージがある中、むしろグレイスは若者が乗りたくなるカッコ良いデザインに仕上がってるのではないか。
おすすめコンパクトカー スズキ・スイフト |
スイフトの見た目はやや薄味ではあるもの、欧州車のような見れば見るほどクセになるデザインをしてる。正直もう少しメッキ感が欲しいのが本音ですが、世の中には悪目立ちしたくないドライバーさんも多いと思うのでそういう方にはおすすめ。
おすすめコンパクトカー トヨタ・アクア |
ただ2017年6月のマイナーチェンジで少しダサくなったのが残念。冒頭に貼ったSUVを売りにしたアクアクロスオーバーは「劣化C-HR」にしか見えなかったのは自分だけか。
ちなみに可愛らしいコンパクトカーはほとんど存在ないので、今回のおすすめランキングでは割愛しました。強いて言えばイグニスが可愛らしいコンパクトカーかなぁと思います。
もし興味があれば良かったら【おすすめ】かわいい人気軽自動車ランキングも参照。
内装でおすすめできるコンパクトカー2選【5ナンバー】
ということで、続いては内装の質感でおすすめコンパクトカーを探したいと思います。価格が安いコンパクトカーと言えども、見た目も含めて内装の質感も重要。やはり安っぽい車を好き好んで乗る人はいません。
おすすめコンパクトカー マツダ・デミオ 内装 |
写真の撮り方も大きいと思いますが、プレミアム感という点ではコンパクトカーの中ではトップクラス。ちょっとコンパクトカーの質感とは思えません。その分だけデミオは価格も張るものの、それでもワンクラス上のそれはきっと誰もが満足できるはず。
おすすめコンパクトカー スズキ・スイフト 内装 |
デミオより全体的に質感は見劣りするものの、それでもスイフトの内装は他のコンパクトカーと比べると質感は高いと思います。D型ステアリングもスポーティー。価格やコスパという点ではデミオを上回るかも。
逆に、これら以外のコンパクトカーの内装は価格との兼ね合いもあってか、どれも似たり寄ったりかも知れません。
ちなみに【比較】デミオ vs スイフトや【最新情報】新型デミオ フルモデルチェンジまとめも良かったらご参照ください。
室内や荷室の使い勝手でおすすめしたいコンパクトカー4選【5ナンバー】
続いては「室内の広さや荷室の大きさ」でおすすめしたい実用的な5ナンバー車。「コンパクト」とは言いつつも複数人で乗車する機会はゼロではないので、やはり室内空間が広いに越したことはありません。
結論から書くと数こそ多くはありませんが、室内の広さ1位のコンパクトカーはトヨタ・ルーミー(トール)、同率1位でスズキ・ソリオ、3位は日産・ノート、4位はホンダ・フィットの順番になります。
おすすめコンパクトカー トヨタ・ルーミー(トール) |
トヨタではなくダイハツが実際には開発生産してるものの、軽自動車の良さを見事に取り込んだコンパクトカーとして売れています。じゃあ何故トヨタが既にスライドドア系の車種を多く抱えてるのに何故?
それがスズキ・ソリオの存在が影響。
同じくスライドドア系コンパクトカーとして最初に登場し、「スライドドア+広い室内空間+コンパクトカー」というニッチな需要を取り込んで人気に火がついた。このソリオはスズキのコンパクトカーの販売台数を大きく底上げした車種としても知られています。
おすすめコンパクトカー スズキ・ソリオ |
詳しくは【比較】ソリオ vs ルーミー(トール)などもご参照。細かい違いはあれど大部分では大きさはほぼ同じ。ルーミー・トールは後発ではあるものの、そこまでソリオを凌駕する部分はありません。
○非スライドドアタイプの室内が広い5ナンバー車
続いてはノートとフィット。
どちらもスライドドア系タイプのコンパクトカーではないものの、ノートは全長4メートル超えの車体を保持し、フィットはセンタータンクレイアウトを採用してることで室内空間や荷室の大きさにも比較的余裕があっておすすめ。
【比較】フィット vs ノート vs アクアも参照。
逆に室内が狭いコンパクトカーにはデミオやアクアが挙げられると思います。
例えばデミオはカッコいいコンパクトカーとしておすすめしましたが、デザイン重視の見た目が仇となって室内空間が犠牲になってる。実燃費については後述しますが、一方アクアは低燃費を重視したデザイン設計ゆえに後部座席は狭め。どっちのコンパクトカーも「2人乗り」と割り切った方が良いかも知れない。
ちなみにスイフトも先代までは室内が狭いコンパクトカーとして評判でしたが、2017年2月のモデルチェンジ以降は平均的な広さサイズに拡大しました。意外と後部座席はフィットに肉薄する広さがあるかも知れない。
スライドドア系のおすすめコンパクトカー2選【5ナンバー】
続いてはスライドドアタイプの5ナンバー車をおすすめ。
どうしてもミニバンや軽自動車の「十八番」というイメージがあります。スライドドアに対応したコンパクトカーも現在は人気。
それが前述の「スズキ・ソリオ」と「トヨタ・ルーミー(トール)」。
例えばトヨタ・ポルテやスペイドもスライドドア系ではあるものの、片側がスライドドア一枚だけなどやや特殊。トヨタ車の割りにハイブリッドエンジンも設定されなかったり販売台数も知れてるので、今回のおすすめランキングではポルテやスペイドは除外。
だからスライドドアタイプのコンパクトカーはソリオかルーミー(トール)のどっちか購入しておけば損はしないと思います。ただ強いて言えば、デザイン的に若干軽自動車臭もしなくもありません。
そこで更に大きめのスライドドア系の車種でおすすめはないのか?もちろんあります。
おすすめコンパクトカー トヨタ・シエンタ |
ややもするとコンパクトカーというより「ミニバン」にカテゴライズされるも知れませんが、どっちも売れてるスライドドア系の人気車種。どっちもハイブリッドエンジンを搭載するなど燃費性能にも優れ、5ナンバー車なのに3列目シートも存在する。
シエンタやフリードは実用性に優れるだけではなく、見た目的にもスタイリッシュな点でもおすすめできる5ナンバーコンパクト。
詳細は【比較】シエンタ vs フリードもご参照。またコンパクトカーではなくミニバン全般に興味がある方は、国産ミニバン車おすすめランキングも良かったらごらんください。
ハイブリッド系のおすすめ低燃費コンパクトカー6選【5ナンバー】
続いては実燃費の良さでおすすめできる、いわゆるハイブリッド系のコンパクトカーBEST6をランキング化してみました。
実燃費おすすめ1位のコンパクトカーはトヨタ・アクア、2位はトヨタ・ヴィッツハイブリッド、3位はマツダ・デミオディーゼル、4位は日産・ノートe-POWER、5位はホンダ・フィットハイブリッド、6位はスズキ・ソリオハイブリッドの順番。
カタログ燃費はどのコンパクトカーもほぼ同じ。どのコンパクトカーも平均実燃費は18~27km/L程度に落ち着くと思いますが、やはりエンジンのシステムがそれぞれで異なるため実際の実燃費は差が生まれます。
とりわけどの走行シーンでも安定して実燃費が良いコンパクトカーはやはりアクア。
おすすめコンパクトカー トヨタ・ヴィッツハイブリッド |
ほぼ同率一位と評価していいんですが、ヴィッツそのものの車両設計はかなり古いのでランキングを下げました。とはいえ、それでも優れたハイブリッドシステムがシンプルに低燃費に繋がっています。
これに続く低燃費コンパクトカー3位がデミオディーゼル。マツダが誇るディーゼルエンジンを搭載し、やはりどの走行シーンでも比較的低燃費。またガソリンより安い軽油で走行するので、維持費という点ではアクアなどよりおすすめできるコンパクトカー。
おすすめコンパクトカー 日産・ノートe-POWER |
詳しくは【比較】フィットハイブリッド vs ヴィッツハイブリッドや【比較】デミオディーゼル vs ノートe-POWERなどもご参照。
おすすめコンパクトカー スズキ・ソリオ |
また車内空間の広さや両側スライドドアという実用面・利便性の高さを両立してる点で、稀有なハイブリッドコンパクトカーとしておすすめできます。
「走り」でおすすめしたいコンパクトカー4選【5ナンバー】
ラストは走りでおすすめできるコンパクトカーBEST4で締めくくりたいと思います。
おすすめ1位のコンパクトカーはマツダ・デミオディーゼル。2位はホンダ・フィット。3位は日産・ノートe-POWER。4位はスズキ・スイフト。
例えば加速感の良さで比較すると、そのまま「デミオ>>ノートe-POWER>>フィット(ハイブリッド)>>スイフト」の順番になります。
だからコンパクトカーというジャンルに限らずですが、ハイブリッド系やディーゼルエンジンといった「飛び道具」は燃費と走りが見事に両立してるのが特徴。デミオのディーゼルエンジンもノートe-POWERのモーターも低速トルクが太く、最初の初速が実に気持ちいい走りを提供してくれる。
デミオは車内空間そのものの静粛性が高く、見た目や内装と同様に質感の高い走りがおすすめ。またノートe-POWERはガソリンで発電し、モーターで走行する「レンジエクステンダー」を採用。
そのためアクセルペダルだけで速度の加減速を調整できるのも、ノートe-POWERは走ってて良い意味でオモチャ的な面白さがあります。
ただ逆に言えば、ノートのガソリンエンジンはやや非力。車体が重いこともあって、ノートのガソリンモデルは正直微妙かも知れない。そこでガソリン車のみで走りをランク付けすると、フィットやスイフトがおすすめとして挙げられると思います。
フィットはガソリンエンジンそのものがパワフルなので、ハイブリッドモデルは更に加速感に優れてる。
一方エンジンは月並みではあるものの、スイフトはハンドリングや乗り心地が欧州車並の安定感を誇る。コンパクトカーの中でも全長が短いので小回りや取り回しにも優れ、スイフトはワインディングロードを走ってても楽しいはず。
国産コンパクトカーおすすめランキングまとめ【5ナンバー】
以上、国産コンパクトカー人気おすすめランキングでした。
我ながら長々と書いたと思いますが、割りと幅広い視点で色んなコンパクトカーをおすすめできた気がします。何度も名前が上がってるコンパクトカーは、それだけおすすめ度も必然的に高いはず。
今回は価格や値段については大きく触れませんでしたが、あとはお財布と相談して判断してください。中古車も探せばコンパクトカーは意外と掘り出し物も多いはずなので、敢えて新車にこだわらなくても良いかも。
ちなみに輸入車版のおすすめコンパクトハッチバックまとめ、初心者におすすめの国産SUVランキングや国産ハイブリッドカーおすすめランキングも興味があればご覧ください。