ではどうすれば警察署で運転免許の更新が行えるのか?そもそも警察で手続きをするには何か条件が必要なのか?初心者でもサクッと分かりやすいように簡潔にまとめてみました。
警察署で更新手続きできるのは優良運転者のみ
まず警察署で運転免許の更新する条件は「交通違反を繰り返していない」こと。それだけ。具体的には、過去5年間に無事故無違反だった「優良運転者(いわゆるゴールド免許)」のみが警察署で運転免許の更新手続きが行えます。
ただし、地域によっては過去5年間に合計3点以下の軽微な違反に留まった「一般運転者」も行える場合もあります。それでも、少なくとも過去5年間で合計4点以上の違反を犯した「違反運転者」は警察署で更新手続きはできません。
○優良運転者のみなので更新がスムーズ
だから警察署で自動車免許の更新手続きを行うメリットは「時間の節約」にあります。
何故なら優良ドライバーしか手続きに来てないので、講習時間が30分から1時間と短くスムーズに早く終えることができるから。そもそも警察署で運転免許の更新手続きを行う人は少ないことも影響か。
もちろん優良運転者の場合であれば、運転免許センターでもそもそも更新続きに時間がかからない方ですが、警察署だと更にトータルかかる時間は少なくて済むことが多い。まさにメリット満載。
運転免許センターと警察署で更新しても同じ
じゃあ「警察署で行う更新手続き」と「運転免許センターで行う更新手続き」に何か大きな違いはあるのか?結論から書くと、基本的にどっちで更新しても同じです。運転免許センターでも警察署でも講習を受けて帰ってくるだけです。もちろん自動車免許証の記載内容に変更がある場合、警察署でも住民票などは新たに必要です。
ただし警察署で行う場合で「違い」があるのも事実。ここからは注意したいデメリットを3点紹介したいと思います。
警察で更新する時の「3つ」の気になるデメリット
○【デメリット1】土日などは免許の更新手続きが行えない
運転免許センターだと土日に更新手続きできます。やはり普通に平日働いている社会人の方が大多数ですから、むしろ休日にこそ更新手続きを行って欲しいと考えるのが普通でしょう。ただし、警察署は土日祝日は当たり前のように更新手続きの業務を行っていません。年末年始もあたりきしゃりきでお休み。
また平日においても受付時間は日中の9時から17時までと限られます。まさにゴリゴリのお役所仕事。さらに当日に飛び込み的に講習を希望する場合は15時に受付が終了してしまいます。
つまり、警察署だと申請日と講習日は別々。
当日に講習を受けたいドライバーさんが大半だと思いますが、仮にそれが不可能だった場合はかなり面倒くさいことになります。どちらも平日のみに限られるので、思ってる以上に警察署で運転免許の更新を行うのは大変そう。
○【デメリット2】写真を自分で持参していく必要がある
また警察署で運転免許証の更新手続きをするときには、免許証に貼る写真を自分で用意する必要があります。何故なら、警察署には運転免許センターのように撮影するための設備がないから。もちろん警察に持っていく写真は4つの条件があります。プリクラとかはもちろんNG。
まずは申請日から「半年以内に撮影」しておくこと。「真正面から胸から上が写った写真かつ無帽子・無背景」であること。写真の寸法は「縦3cm×横2.4cm」であること。裏面に氏名と撮影年月日が記入されてること。
だから求職時などに使う「普通の証明写真」で十分だと思いますが、せっかく用意してきた申請写真が却下された例も少なくないとか。
○【デメリット3】新しい自動車免許証が即日交付されない
そして警察署で更新手続きを行う場合の最大のデメリットが、申請日の当日に新しい運転免許証が発行・交付されないこと。やはり警察署や交通安全協会に免許証を作成する道具がないから。じゃあ運転免許証をどうやって貰うのかといえば「郵送」か「再び取りに行く」かの二点になります。郵送だと一番確実ですが、手数料が800円以上もかかります。後者の場合は二度手間どころか三度手間。
自動的にあれこれやってくれる運転免許センターと違って、自分で写真を用意しなければいけないなど警察署での更新はデメリットも多い。正直ここまでまとめておいてなんですが、個人的に警察署での更新はあまりおすすめしません。
ちなみに、新しい運転免許証が出来上がるまでに数週間ぐらいかかるんですが、その間は旧免許証が使えるようになっているので運転ができなくなることはないのでご安心ください。
ちなみに【自動車免許】高齢者講習まとめや【特権】ゴールド免許のメリット・デメリットまとめなども併せてご参照ください。