2015年5月20日水曜日

【自動ブレーキ】デュアルカメラがスバル・アイサイトより性能が劣る理由



スズキ スペーシア 自動ブレーキ
先日スズキの軽自動車スペーシアがマイナーチェンジ。Sエネチャージシステムが進化して燃費も大幅アップ。

ただ最大の注目は自動ブレーキ・デュアルカメラブレーキサポート。軽自動車では初のカメラ2個を搭載。日立製の高性能なカメラで、スバルアイサイト2と同じ性能・システムを搭載してるというウワサ。

でも、スズキのデュアルカメラの方が性能としてやや落ちているらしい。そこでこの理由を考えてみた。




カメラの配置間隔が異なる

アイサイト2はカメラとカメラの間隔が350mm。スズキの新システム、200mmになるようだ。したがって距離を測る性能という点で若干低い。
http://autoc-one.jp/suzuki/spacia/special-2181522/
この理由はシンプルで、ルームミラー付近に設置した「2つのカメラの位置」が影響してる。

デュアルカメラブレーキサポートのカメラ位置
スズキのデュアルカメラブレーキサポートの間隔がこんな感じ。

アイサイト2のカメラ位置
フォレスター
一方、スバル・アイサイト2の間隔がこんな感じ。明らかにデュアルカメラブレーキサポートの方が間隔が短い。

当然カメラ同士の間隔が広い方が、それだけ周囲の状況をとらえることが可能。それが自動ブレーキとしての性能差にモロに直結する。だからデュアルカメラに追従クルーズコントロールが搭載されないんだと思う。

○普通車と軽自動車の車体サイズの違いが性能差に現れる?


でも、これは仕方ない。何故なら、軽自動車と普通車の車体の大きさが違うから。もっと言うと全幅が異なる。

例えば、スバル・フォレスターの全幅は1795mm。一方のスペーシアはいくら巨大な車体とは言え、軽自動車の全幅は1475mmと法律で決められてる。両者にはおよそ30cm近い全幅の差がある。

だからもし軽自動車でも同じように350mmという間隔でカメラ設置しようとすると、おそらくAピラーが邪魔になる。周囲の状況を幅広く把握しようにも、軽自動車の場合は物理的に難しいということ。

つまり軽自動車でカメラの間隔を広げたとしても、かえって自動ブレーキとしての性能が落ちるだけなんだろうなーと推察されます。

 ちなみに【比較】デュアルカメラ vs スマートアシスト2【スバル】アイサイトのカメラは日立製ではなかった?なども併せて参照ください。