そのモーターのスペックを見てみると最高出力が1.6kW(2.2PS) /1000rpm、最大トルクが40Nm(4.1kgfm) /100rpm。ということは、ターボエンジンと単純に合算すると最高出力が66.2馬力。つまり自動車メーカーが自主規制として決めてる「最高出力64馬力」を超えてしまう。
だからターボモデルには今後もSエネチャージは搭載されない?
ターボ+Sエネチャージが両立可能な理由
その答えとしては、ターボエンジンとSエネチャージの共存は可能。というか、既に知ってる人も多いと思いますが、今年8月に発売されるスペーシアターボに初搭載されます。きっと今後はワゴンRやこの間に一部改良したハスラーのターボモデルにも、おそらくSエネチャージが搭載されていくはず。ちなみにスペーシアターボの発売日だけ8月に遅れるかというと、本来はNAエンジンも8月だったのがコチラだけマイチェンを先に早めたというウワサが。
でも、そこでやはり気になるのは、エンジンの最高出力が64馬力(PS)を超えていいの?という疑問。自主規制とはいっても、業界内での暗黙かつ絶対的なルールに近い。これが解消されたわけではない。
ただ一応は問題ないらしい。何故なら、Sエネチャージのシステムとしては加速時にモーター(ISG)が回転してエンジンをアシストしてるわけですが、この間、モーターの回転に応じて同時にエンジン出力を弱めてるそう。
つまりSエネチャージは「エンジンに加速感をプラスする」というニュアンスはあまり含まれていない。モーターでエンジンパワーを補うというより、あくまでガソリン消費量を抑えるというのが主目的。だから「最高出力64馬力」という自主規制は守られてる模様。良くも悪くも。
でもこの理屈が通じるんなら、モーターの最高出力は何馬力でも問題なさそう。ホンダの旧型ハイブリッドで使われてたモーターの出力は10kW(13.6馬力)。この程度のハイブリッドだったら、いずれ軽自動車にも搭載されそう。