2017年3月9日木曜日

【2017年6月】新型ハリアー マイナーチェンジで自動ブレーキが進化へ!その他の注目点など最新情報まとめ【トヨタ】



2013年12月に登場したトヨタの高級SUVといえば「ハリアー」。日本では既に絶版車となってしまいましたが、北米版RAV4をベースとした本格派の人気SUV。

ハリアーは元々レクサスRXとして発売されてたかなんかで割りと複雑な経緯を辿ってるんですが、それでも現在は毎月3000~4000台を販売。余裕で300万円を越えててくる価格帯の高さを考えたら、ハリアーはめちゃめちゃ売れてる部類に入るはず。そりゃあトヨタ自動車の年間利益が数兆円を超えるはず。

新型ハリアー マイナーチェンジで7人乗りモデルを追加
ベストカー1月26日号 講談社
このハリアーがモデルライフ後半に突入する来年2017年に初めてマイナーチェンジを行うらしい。この記事タイトルで既にネタバレしちゃってる部分もありますが、新型ハリアーのマイナーチェンジでは一体どんな変更が行われるのか簡単に最新情報をまとめてみました。


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自動ブレーキがセーフティーセンスPに進化


まずは記事タイトルでも書いてる自動ブレーキ。

既にハリアーには自動ブレーキが設定されていますが、それは2000年代前半からトヨタにある「プリクラッシュセーフティシステム」。最初はクラウンか何かに搭載されていて、現在はアルファードやヴェルファイアに搭載されている気がします。だから割りと古いタイプなんですが、これがマイナーチェンジ後は「セーフティーセンスP」に置き換わります。

両者の違いを簡単に書くと、「歩行者を認識して自動停止できる」ようになったことと「白線を認識して車線逸脱回避できる」ようになった二点が大きい進化。ハリアーは車高が高い分だけ見晴らしは良いですが、小さい子供などは見えづらい。そういった事故が回避できる可能性があります。

マイナーチェンジ後にセーフティーセンスPに変更される理由は、これはNASVAが行っている「予防安全性能テスト(JNCAP)に歩行者に対する項目が新たに追加」されることが影響していると考えられます。その項目の追加が、ちょうど2017年か2018年。

つまり歩行者に対応できないだけで点数が大きく下げられてしまうので、高級車ハリアーとしては致命的ってことです。ちなみにこの「セーフティーセンスP」は標準装備されるので、マイナーチェンジ後はおそらくハリアーの価格上昇は避けられないでしょう。

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マイナーチェンジでデザインにもテコ入れされる


そしてマイナーチェンジ後にはデザインにもテコ入れが行われます。

ハリアー マイナーチェンジ前後 画像比較
上:マイナーチェンジ前、下:マイナーチェンジ後
マイナーチェンジ前後の画像を比較してみると、こんな感じ。一見するとハリアーのデザインが変更されてないように見えますが、例えばヘッドライトにはコの字型のLEDライトが採用されるらしい。前後のバンパーも若干変更されている模様。

他にもエアインテークが拡大されて、その中にポジションランプを組み込むそう。そしてポジションランプがあった位置に縦長のライン状のLEDデイライトを組み込むっぽい。MIRAIや新型プリウスPHVなどのデザインをハリアーにもマイナーチェンジ後は取り込む模様。

またエクステリアだけではなく、マイナーチェンジ後は内装も一新。例えばシート表皮の質感が高められたり、内装色にもハリアーの特別仕様車にあった「ウォームグレー」がマイナーチェンジ後に新たに追加されるらしい。

新型ハリアーはマイナーチェンジ後には内外装含めて質感が高められてくると考えられます。気長に待てる方は2017年まで待ってみてもいいかも知れない。

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マイナーチェンジ後にはターボモデルも追加


ラストはエンジンラインナップ。こちらにも変更点が見られます。具体的にはハリアーはマイナーチェンジ後に、既にクラウンにも投入されている「2.0L直4ターボエンジン(8AR-FTS型)」が新たに追加されます。

この8AR-FTS型は最初レクサスNXに投入されたんですが、「ツインスクロールターボ」「アイドリングストップ機能」「吸排気バルブの開閉タイミングを制御するVVT-iW」を搭載した燃費と加速性能の両立を達成したダウンサイジングターボエンジン。割りと評判が良いターボエンジンらしく、トヨタ車ではハリアーが初めて「FF車」に搭載されるんだそう。

このターボグレードのカタログ燃費は13.0km/Lに到達するそう。現行ハリアー(2.0L NAエンジン)のカタログ燃費は15.2km/Lですから見劣りするものの、8AR-FTS型のエンジンスペックを見てみると最高出力が238PS、最大トルクが35.7kgm。NAエンジンと比較したらなんと約1.5~2倍程度のパワフルさを発生してる。

またターボエンジンを搭載したハリアーには、専用サスペンションや強化ブレーキが設けられる。他にも変速機にはCVTではなく「6速AT」が設けられるなど、どうやらターボハリアーは走りの面でも進化を遂げてる模様。

他にもターボハリアーには大径ホイールやインテリア加飾など、ターボ専用パーツをふんだんに盛り込むなど見た目の点においてもスポーティーさを演出するとのこと。新たにマイナーチェンジから導入される、このターボグレードの価格はマガジンXさん予想だと365万円とのこと。

このハリアーターボの価格はハイブリッドの廉価グレード「ハイブリッドグランド」やガソリンNAグレードの最上級グレード「プレミアムアドバンスドパッケージ」とほぼ同価格帯になるとのこと。ハリアーG'sの価格と比較すると、最大30万円ほど割高。高いと言えば高いですし、安いと言えば安い。

ちなみに【感想】トヨタ新型ハリアーターボ 試乗まとめ【評価】も既に作ってるので、もし興味がある方はあとで御覧ください。

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7人乗りのハリアーも発売へ?


そしてまだまだマイナーチェンジの目玉は終わりません。

今回のマイナーチェンジで新型ハリアーには「7人乗りモデル」も追加されるらしい。ハリアーと同格の国産SUVでは日産エクストレイルぐらいか。少し前にレクサスRXにも7人乗りモデルが追加されたので、新型ハリアーはそこに追随してくるカタチ。

今夏2017年のマイナーチェンジでは、2.0L直4ターボ化など見た目も清潭に進化する新型ハリアー。予防安全性能も向上に伴って価格も上昇してしまうものの、それでも新型ハリアーの従来の購入層を考えたら魅力的なマイナーチェンジの中身と言えるでしょう。

ちなみに結果的に今回のマイナーチェンジでは7人乗り用ハリアーは発売されませんでした(2017年9月追記)。 トヨタ的にはそこまで需要がないとの判断か。ただ最近はファミリーカーにSUVを選択するご家庭も少なくないため、もしかすると今後ハリアーに7人乗りモデルが追加される可能性も。【比較】ファミリーカーにはミニバン?SUV?といった考察記事も参照。