2016年9月6日火曜日

CX-4の試乗インプレッションが割りと絶賛だった件【カタログ燃費は?スペックは?】



マツダ CX-4 試乗画像
カートップ10月号
何かと話題のマツダの新型SUV「CX-4」を、現地中国で中谷明彦という方が試乗されたらしい。CX-4は言うまでもなく日本で発売されてませんが、今後の導入に期待されている人も多いはず。

果たしてCX-4に対してどういった試乗インプレッションを下されたんでしょうか?




CX4の車体サイズや車両重量など諸元表

まずはCX-4の車体サイズや車両重量といった諸元データを簡単におさらいしておきます。

CX-4の車体サイズは4633×1840×1535mm(全長×全幅×全高)。CX5より全長が100mmほど長く、全高は100mmほど低い。またCX3より全高が低いことから、やはり「クーペSUV」というジャンルが相応しいと思われます。

またCX-4のホイールベース2700mm。この数値はCX-5と全く同じ。このことから新型CX-5のフルモデルチェンジ情報と混同されたのも何となく頷けます。

そしてCX4の最低地上高は196mm。最小回転半径が5.6メートル。車重・車両重量が1390~1560kg。ホイールベースはCX5と同じなんですが、実はCX-4の方が最小回転半径は長め。試乗インプレッションは後述しますが、意外とCX-4の方が取り回し性能という点では劣るのか。


CX-4のエンジンスペック

続いてCX-4のエンジンスペックとカタログ燃費をまとめてみたいと思います。CX-4に搭載されるエンジンは二種類。それが「2.0L NAエンジン」と「2.5L NAエンジン」。だからCX-9に搭載される新開発の2.5Lターボやマツダお得意のディーゼルターボはCX-4に搭載されていない。中国市場がやや特殊な市場なのかも知れません。

2.0Lガソリンエンジンの最高出力は116kW(158PS)/6400rpm、最大トルクは202Nm(20.6kgm)/4000rpm
2.5Lガソリンエンジンの最高出力は141kW(192PS)/6100rpm、最大トルクは252Nm(25.7kgm)/4000rpm
両者のスペックはこんな感じ。

非ターボエンジンではあるもののかなりパワフルなエンジンであることが伺えます。どこ走んねんって感じですがCX-4の最高速度は200km/h。マツダらしい走りを体感できるのではないかと期待も膨らみます。


CX4のカタログ燃費

続いてCX4のカタログ燃費。

2.0Lエンジンは100kmで6.4Lのガソリンを消費するらしい。日本と中国とでは計測に使われている燃費モードが違うと思われるので、一概に言えませんがカタログ燃費は15.6km/Lぐらいと予想できます。2.5Lエンジンは100kmで7.3Lのガソリンを消費するらしいので、カタログ燃費は13.7km/Lぐらいと予想されます。

だからCX-4のカタログ燃費はおおよそ13km/L後半から16km/L後半の間ぐらいと予想されます。CX-5のカタログ燃費がFFモデルでも最低で15.2km/Lですから、CX4のカタログ燃費はかなり微妙っちゃ微妙な数値。CX-4の燃料タンク容量が51Lなので実用性という点では問題ないでしょうが、少なくともCX5を大きくカタログ燃費を超えてくることはなさそう。

ちなみにCX-4の変速機は6MTと6ATが用意されているそう。もしかするとCX-4が日本国内に導入されるときはマニュアルも設定される可能性もゼロではないか。


CX5を凌ぐ走りと質感

長々とCx-4の基本スペックをまとめてみましたが、いよいよ本題の試乗インプレッションに関する情報を見ていきたいと思います。試乗されたのは中谷明彦という方。

前述のようにCX-4のエンジンラインナップはガソリンエンジンしかありませんが、意外と試乗してみると悪くないんだそう。ディーゼルターボ特有の爆発的なトルクはないものの、CX-4の車重を考えれば必要十分の動力性能で気にならない。逆にCX4には不得意な回転領域がないのでストップアンドゴーは自然で走りやすいとのこと。

またサーキットでもCX-4を走行させたそう。CX-4のパワステの設定は非常に軽いという試乗情報は気になりますが、それでもステアリング操作に対する正確さはCX5を上回っているとのこと。

CX4のサスペンションは中国仕様ということもあって柔らかめで、どうしてもコーナーリングでのロールは大きいものの、それでもヨコハマタイヤのジオランダーは接地性が優れていて、駆動力が損なわれることがなく運転の安心感は高い。室内の静粛性も高く、全体的にCX-4はCX5より格上の車格を感じさせたとのこと。

またCX4のクーペ風のスタイルはリヤシート周りも気になりますが、意外に後席のヘッドクリアランスは確保されているらしい。足元のニークリアランスはCX-5より余裕があるとのこと。CX-4のラゲッジルームは定員乗車時でも400Lも確保されているなど、実用性という点でも割りと高そうな部類に入りそう。

だからCX-4の試乗インプレッションを読む限りは、あくまで現行CX-5と比較してという条件が付きますが、それでもそれを上回る走行性能や質感と聞けばかなり期待できそうなクーペSUVと言えます。実用面でも見劣りしないと聞けば、CX-4はいずれ中国以外の市場でも導入されていくことでしょう。