その件でスズキは独自に再測定し直すと、まさかのカタログ燃費超えでした。信じられないという声もありましたが、そこで更に国交省が改めて燃費の測定をし直したそう。それによるとアルトの燃費がまさかの38.3km/Lだったことが話題に。
http://www.mlit.go.jp/common/001143214.pdf |
赤枠で囲っているのがアルトの燃費値。一番右の37.0km/Lがカタログ燃費値で、左の37.5km/Lがスズキが再測定した結果。そして真ん中の38.3km/Lが国交省が測定した結果。測定する度にどんどん増えてるやないか!(笑)
アルト以外の燃費を見てみると、アルトをベースにしたラパンはカタログ燃費の35.6km/Lに対して36.1km/L。やはりスズキが再測定した数値よりも上がってます。ワゴンRやハスラー、スペーシアといった車種についても同じく上回り、なんとスズキ車全てでカタログ燃費より低燃費だったそう。おいおいおい。
ついでに普通車のカタログ燃費値も見ておくと、やはり国交省が測定した値を大幅に上回るカタチ。
特にイグニスは29.6km/Lと30km/Lの大台にまで迫る勢い。ソリオも+0.7km/L。バレーノもやはりカタログ燃費より+1.0km/Lほど上回っています。もうここまで来ると一種のギャグ。もしくは国交省もグルなんではないかと疑ってしまいます。
もちろんそんなことはありませんが、今回の件で少なくともスズキが「燃費をよく見せようと意的に不正を働いた」とは言えなさそう。ただ本来通りちゃんと屋外で測定さえしていれば、もっとカタログ燃費値を良く見せることができたのだから、何とも皮肉な話であります。
とりあえず燃費不正を働いてしまったせいで、スイフトのフルモデルチェンジの時期やワゴンRのフルモデルチェンジの時期が大幅に遅れてしまいましたが、今回の件で一つの区切りになったことは間違いないはず。早くスズキと国交省には新型モデルの発売許可を期待するばかり。