2016年4月25日月曜日

ジャガー XF ディーゼル 実燃費と試乗まとめ



昨年フルモデルチェンジした二代目 ジャガー XF。新型プラットフォームの採用で先代から全長や全高は短くなったものの、ホイールベースは50mm拡大されて居住性がアップ。ボディーの75%がアルミニウム素材を採用して、最大190kgの軽量化に成功。一方でねじり剛性はアップ。

ジャガー初のLEDアダプティブヘッドランプが設定されたり話題は尽きませんが、特に注目されたのが新型2.0L 直4ディーゼルターボエンジン。「INGENIUM」と呼ばれるそれは、最高出力が180PSを発揮し、最大トルクは43.8kgm(430Nm)に達するパワフルさ。欧州最強クラスとか。

でも気になるのは、やはり XF ディーゼル ターボの実燃費。



高速では燃費20キロ超えも?

ベストカー5月10日号
結論から書くと、ジャガー XF ディーゼルの実燃費は20km/L超え。もちろん高速道路を流した時の実燃費とはいえ、グレードによってジャガーXFの車重は異なるものの1700kg前後。その車体の重さで実燃費が20km/L超えは文句なしでしょう。

「XF 20d PRESTIGE(693万円)」のカタログ燃費は16.7km/L。「XF 20d R-SPORT(549万円)」のカタログ燃費は17.1km/L。市街地での実燃費は落ちるでしょうが、それでも全体では公表値に近い実燃費を出せそう。

既に新型XEにも同じディーゼルターボエンジンが設定されてますが、XEはXFよりも車重は200kgほど軽い。ジャガーXE ディーゼルは、更に実燃費や走行面で期待できると言えましょう。


トルクが太く、掛け値なしに優秀

ついでにジャガーXF ディーゼルの試乗に関する感想もまとめてみた。

まずは動力性能ですが、「豊かな中速域のトルクと変速幅の大きいZF製8速ATの威力で、グッとアクセルに力を入れた発進時の蹴りだしは3.0L V6スーパーチャージャーに匹敵する力強さ」とのこと。「いちばんトルクの厚い2500~3000rpmあたりの加速感は実に気持ちいい」と高速道路の追い越しもGoodらしい。

つまり逆に言えば1000rpmあたりの「低回転域での加速感は普通」ってこと。ディーゼルエンジンの特徴である低速トルクの太さは意外に少なく、どちらかと言えばやや高回転型のエンジン。だからと言って「さすがに高速域での頭打ち感は速い」という評価もあって、まさに中速域のトルクが太い。色んな意味で面白いのがジャガーのディーゼルエンジンの特徴らしい。

ディーゼルエンジンで気になるのが騒音性ですが、これが車内でも車外でも実に静からしい。そのことがジャガーらしい高級感を更に増幅させてくれてるんだと思います。またワインディングロードでのハンドリングも素直で気持ち良く、「ドライバーの心理状態はXEに負けないぐらい余裕しゃくしゃく」らしい。

ジャガー XF ディーゼルの走行性能をトータルすると、「走りは掛け値なしに優秀」とのこと。なんやかんやディーゼルエンジンは色んな問題をはらみつつも、やはり魅力的な商品であることに違いはなさそうです。