ジャガー初のLEDアダプティブヘッドランプが設定されたり話題は尽きませんが、特に注目されたのが新型2.0L 直4ディーゼルターボエンジン。「INGENIUM」と呼ばれるそれは、最高出力が180PSを発揮し、最大トルクは43.8kgm(430Nm)に達するパワフルさ。欧州最強クラスとか。
でも気になるのは、やはり XF ディーゼル ターボの実燃費。
高速では燃費20キロ超えも?
ベストカー5月10日号 |
「XF 20d PRESTIGE(693万円)」のカタログ燃費は16.7km/L。「XF 20d R-SPORT(549万円)」のカタログ燃費は17.1km/L。市街地での実燃費は落ちるでしょうが、それでも全体では公表値に近い実燃費を出せそう。
既に新型XEにも同じディーゼルターボエンジンが設定されてますが、XEはXFよりも車重は200kgほど軽い。ジャガーXE ディーゼルは、更に実燃費や走行面で期待できると言えましょう。
トルクが太く、掛け値なしに優秀
ついでにジャガーXF ディーゼルの試乗に関する感想もまとめてみた。まずは動力性能ですが、「豊かな中速域のトルクと変速幅の大きいZF製8速ATの威力で、グッとアクセルに力を入れた発進時の蹴りだしは3.0L V6スーパーチャージャーに匹敵する力強さ」とのこと。「いちばんトルクの厚い2500~3000rpmあたりの加速感は実に気持ちいい」と高速道路の追い越しもGoodらしい。
つまり逆に言えば1000rpmあたりの「低回転域での加速感は普通」ってこと。ディーゼルエンジンの特徴である低速トルクの太さは意外に少なく、どちらかと言えばやや高回転型のエンジン。だからと言って「さすがに高速域での頭打ち感は速い」という評価もあって、まさに中速域のトルクが太い。色んな意味で面白いのがジャガーのディーゼルエンジンの特徴らしい。
ディーゼルエンジンで気になるのが騒音性ですが、これが車内でも車外でも実に静からしい。そのことがジャガーらしい高級感を更に増幅させてくれてるんだと思います。またワインディングロードでのハンドリングも素直で気持ち良く、「ドライバーの心理状態はXEに負けないぐらい余裕しゃくしゃく」らしい。
ジャガー XF ディーゼルの走行性能をトータルすると、「走りは掛け値なしに優秀」とのこと。なんやかんやディーゼルエンジンは色んな問題をはらみつつも、やはり魅力的な商品であることに違いはなさそうです。