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自動ブレーキなど先進的な安全装置を搭載した自動車の保険料を、損害保険各社が2017年1月から平均10%程度割り引く方針が固まった。トヨタ新型プリウスに自動ブレーキがほぼ標準装備されるなど、自動ブレーキが本格的に普及しつつありますが、このたび来年2017年1月からようやく自動ブレーキ搭載車の自動車保険料率が割引されることが決まったらしい。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151230-OYT1T50135.html
読売新聞ソースですので大した詳細情報は書かれていませんが、やはり国交省とNASVAが予防安全性の評価(JNCAP)を始めたことが大きいです。
最近は死亡事故は激減してるものの、自損事故など軽微な交通事故が増えてるので、損保会社が意外に多額の保険金を支払ってるのが現状。それが結果的に自動車保険料として跳ね返り、全体の自動車保険契約者の重い負担になってる。
何故?誰が?という疑問が浮かびますが、やはり高齢化社会ということも相まって高齢者が軽微な事故を起こしてる。だからネット上では「70歳以上の高齢運転者は自動ブレーキ搭載車以外は運転するな」といった過激な意見も見受けられました(笑)
自動ブレーキの性能によって割引率も変わる?
今回の安全機能に関する自動車保険料の割引は、2001年11月に割引対象となった盗難防止装置「イモビライザーキー」以来のことらしいですが、イモビライザーとは違って一言で「自動ブレーキ」といっても多種多様。随分昔に「自動ブレーキにある3種類の違い」という記事も書いたことがありますが、自動ブレーキには主に赤外線とミリ波レーダーとカメラの3種類のタイプがあります。カメラでも単眼(カメラ一個)とステレオ(カメラ二個)に分かれてたり、カメラと赤外線の混合タイプなど、意外に多種多様。当然「安全性」も各々の自動ブレーキの性能によって大きく変わってきます。
だから損保会社としても一律に自動車保険を割引するのではなく、自動ブレーキの性能の差で割引料率も細かく変えてくると考えられます。その基準にJNCAPの点数を参考にするんだと思いますが、この評価の基準は年々厳しくなってるのが現実。
例えば、昨年2015年のJNCAPでは前方だけではなく、後方の障害物に対する対応を求めるようになりました。今年2016年には「対歩行者」に関する評価項目も増えます。2017年には車線のレーンキプアシストの評価も求められます。
つまり2015年で最高評価を受けた車種も、来年2017年ではどうなってるかは不透明です。2017年以降で自動ブレーキの評価が低ければ、自動車保険の割引率も低くなる可能性があります。
例えば、最後のセルシオ「30セルシオ」などは2003年にどこよりも先んじてミリ波レーダー式の自動ブレーキを採用してますが、もちろんカメラ式ではないので歩行者には対応できません。だから自動ブレーキが搭載されてるからと言って、実際どこまで自動車保険料が割引されるかは分からない部分もあるので、結果的にヌカ喜びになるなんてことも?
おすすめの自動ブレーキと注意点
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ちなみに自動ブレーキは後付けできません。自動車保険料を割引してもらおうと、今から古い自動車にディーラーさんなどに頼んでも難しいです。ちょうど去年の今頃に「自動ブレーキを搭載するメリットとデメリット」を考察しましたが、この記事などを読んで新車購入時に自動ブレーキを搭載してた人は勝ち組です(笑)