ニューモデルマガジンX1月号 |
だからてっきりスライドドアタイプなのかと思いきや、実は一般的なヒンジドアが採用されるらしい。え?どゆこと?
本当にbB後継車?ソリオ対抗車種?
まだ名前も分からないトヨタの新型コンパクトワゴンですが、トヨタではなく子会社のダイハツが現在開発中とのこと。考えてみると、bBをダイハツが開発してたので当然っちゃ当然の流れ。だからベースも同じく、ダイハツが開発生産してるパッソになる予定。ちなみに2010年2月に登場したパッソは2016年春にフルモデルチェンジするとのこと。つまり現行パッソがベースではなく、新型パッソの新しいプラットフォームが来秋登場のコンパクトワゴンにも採用されるはず。
もちろんタントを先駆けて発売したぐらいですので、ダイハツがスライドドアに対応したプラットフォームを技術的に開発できないことはあり得ないわけですが、やはり「パッソベース」というのがネックになるんだと考えられます。
でも、もし自動車雑誌さんが言うように「ソリオ対抗車種」だとしたら、敢えてパッソベースに拘る必要はないはず。新しいプラットフォームを作っても元は取れるだろうし、そもそも既にあるポルテ・スペイドをベースにしてもいい。何故トヨタはそれをしないのか?
これはおそらく来年に廃止されるbBやラクティスといった「細々とした需要を集約・かき集める」以上の目的を考えてないから。だからソリオ対抗車種でもなく、bBといった特定の後継車でもなく、あくまで「再編」的な意味合いがメイン。
もしスライドドアタイプにしちゃうと、トヨタの中では逆にポルテやスペイド、シエンタと競合しちゃう。この新型コンパクトワゴンはアクアやシエンタと同じようにトヨタ全店で販売される予定ですので、ソリオがどうこう以前にそれだけトヨタ自身に与える影響も大きい。
だから挑戦的な部分が少なく、全体的には保守的な車に落ち着く気がします。それ故に無難なヒンジドアが選択されたんだと思います。
パッソの派生車種?
来秋登場の新型コンパクトワゴンは、エンジン排気量がパッソと同じく1000cc。仮に何かの後継車だとしてもbBは1500cc、ラクティスも1300ccからだったので、かなりのダウンサイジング。仮に多少のパワーアップが見込めたとしても、基本的に1000ccエンジンのスペックは軽自動車のターボエンジンと大差ない。多分ダウンサイジングターボも搭載されないはずだから、素直にbBユーザーが乗り換えるかはやや疑問。このことからもbB後継車種と呼んでいいかはやや疑問の余地があります。
だからもっと言うなら「パッソの派生車種」的な色合いが濃くなると解釈するのが一番妥当かも。デザイン的にはノアっぽい予想画が雑誌に載ってましたが、ポルテでいうならスペイド的な立ち位置?軽自動車でいうカスタム仕様的な立ち位置?こう考えたら一番シックリ来ました。
もしパッソの派生車種的な位置づけがあるとしたら、現在はカローラ店のみのパッソも来春以降は同様に全チャンネルで併売される可能性も?「販売チャンネルによって顔つきが異なるとの情報もあるため、兄弟車が存在する公算が大きい」と記事には書かれてるんですが、まさにこういうことを意味してるんではないでしょうか?
ちなみに【評価】新型ソリオ試乗レビューや【比較】ソリオ vs ルーミー・タンクなどの記事もソリオに興味があればご参照。また2019年頃には早くもトヨタ新型ルーミーはマイナーチェンジを施す模様。