アニメのキャラなどをタクシーの車体にラッピングした「痛タク」で話題になっていた長栄交通(北海道札幌市)が10月30日、札幌地裁より破産開始決定を受けた。東京商工リサーチが伝えた。痛車ならぬ痛タクで話題になった長栄交通というタクシー会社が倒産したらしい。画像を見る限り、ムダにインパクトがスゴい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141031-00000035-it_nlab-sci
オタクは購買力があると思われがちだから、安易にオタク層に媚びちゃう業界や会社は多い。でも、その発想は危険。
オタクが興味があるのは作品に対してのみ
何故なら、オタクが興味があるのはあくまで作品(ゲームや漫画)に対してのみ。ゲームや漫画に所縁がある土地や会社だったらいざ知らず、コラボする企業に対して愛着はゼロ。率先的にお金を落とそうとは考えない。今回の記事の痛タクの場合、全国のエヴァンゲリオンオタクたちがわざわざ北海道まで足を運んで、しかもわざわざ長栄交通を利用するのか?
これはなかなか考えづらい。まだ札幌の土地でバンバン走ってれば別ですが、わざわざ痛タクを掴まえる作業は大変。そもそも痛タクに乗って、どこに行けばいいんだって話。目的もなくタクシーを利用することは、オタクがどうこう関係なく有り得ない。
また何年か前だと『ラブプラス』というDSの恋愛ゲームに乗っかったホテル大野屋という会社があったけど、やはりそれも倒産。これも同じですが、「その痛ホテルに泊まったから、何?」って話。そこに明確でポジティブな『目的』を用意できなければ、世間のオタクたちもどうお金を落とせばいいか分からないんだと思う。
だから一時的なイベントとしてコラボするなら全然アリなんでしょうが、オタクは万能な救世主ではないと思う。