2014年9月24日水曜日

アジア向けワゴンRから分かる 軽自動車はガラパゴスと言えない理由



http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/667/762/html/02.jpg.html
スズキ・ワゴンRは去年から、インドネシアでカムリン・ワゴンRとして発売。そして、現在開催中のジャカルタモーターショーで、画像の新グレード「GS」が発表。かなり車高が上がってて、迫力がある感じに仕上がってる。

既に今年4月にはパキスタンでもワゴンRが発売されてたりして、実は日本の軽自動車は海外で攻勢をかけている。

ただ外国には軽自動車の規格は存在しないので、エンジンの排気量は660ccから1000ccにアップさせてる。ただスペックも上がってるかと思いきや、意外な事実を発見。

1.0リッターエンジンも660ccエンジンもスペックはほぼ同じ

インドネシアで発売されてるワゴンRの1.0Lエンジンのスペックを見ると、最高出力は68PS/6,200rpm。そして、最大トルクが90Nm/3,500rpm

じゃあ国内販売されてるワゴンRスティングレーターボのエンジンスペックを見ると、最高出力が64PS/6,000rpm。そして最大トルクが95Nm/3,000rpm

実は排気量に大差はあるが、その中身を見るとほぼ同じであることが分かる。むしろ最大トルクに至っては、660ccエンジンの方が1.0Lエンジンより超えてる。最高出力は自主規制で64馬力に抑えてるだけで、実質的にはむしろ超えてくることも可能?

軽自動車をそのまま輸出していいんじゃね?

それだけ日本の軽自動車専用の660ccエンジンが、いかに高性能であるかも伝わってくる。

だからこそ、特別なデメリットでもない限り、660ccエンジンのまま日本から輸出しても良さそう。やっぱり1000cc未満のエンジンだと、イメージ的に非力だと敬遠されるんだろうか…。

ただ間違いなく言えることは、日本の軽自動車は決して非力でもなく、ガラパゴスでもない。ワゴンRクラスの車内空間だって、170cm台のドライバーが運転しても室内高は余るぐらい。

ハスラーをジャカルタモーターショーで出品したら、かなり反応も良かったようですから、スズキが…というよりも新興国市場で日本の軽自動車が席巻する日も近そう。軽自動車はガラパゴス製品と揶揄されがちですが、日本メーカーは自信を持ってどんどん売り出していくべき。