2014年8月27日水曜日

新型ワゴンRが「ハイブリッド」という表現を使わなくなったワケ?



8月25日にマイナーチェンジしたばかりの新型ワゴンRの売りは、何と言っても「Sエネチャージ」。当初は「(マイルド)ハイブリッド」と謳われてたので、プリウスやアクアと同様に電動モーター(ISG)で発進スタートするもんだと思ってた。

ただ新型ワゴンRのパンフレットを見ると、どうやらそれは違う模様。

 

Sエネチャージは「走行中」しか作動しない

http://i.imgur.com/CAJkYty.jpg
Sエネチャージの電動モーター(ISG)は、実は走行中にしか作動しない。およそ時速15kmから80kmの間のみ。

つまりエンジンを起動させる時に必要なセルモーターの代わりに新しい電動モーター(ISG)を…と予想されてましたが、実はその「既存のセルモーターがなくなってない」ことになる。

Sエネチャージの作動条件がやや厳しい

(1)車速が15~85km/hの間でCVTがロックアップ状態にある、
(2)エンジン回転数が3500rpm以下、
(3)アクセルの踏み増し操作が行われている、
(4)リチウムイオンバッテリーの充電量が所定値以上、
(5)鉛バッテリー、リチウムイオンバッテリーともに温度が所定値範囲内、
(6)エンジンの水温が所定値以上、
http://www.webcg.net/articles/-/31189
モーターアシストが作動するには、こういう条件が揃ってる必要があるそう。しかも、このモーターアシストは1回6秒間しか使えず、そこから再始動まで3秒間かかるらしい。

だからこのISGがどれだけ作動するか、また実燃費にどこまで好影響をもたらすかは、実際のドライバーさんの報告を待たないと分からないのが実情。

走り出しの発進スタードが一番ガソリンを消費しそうなイメージがあるので、ここらへんが影響して「ハイブリッド」という表現を使わなくなったのかも知れない。元々そういう仕様だったのか、敢えて途中から変更させたのかは知りませんが。

こういう諸々を見ると「Sエネチャージ」という表現が、やはり一番シックリ来てしまう感じですねー。新型ワゴンRではRAエンジンも改良されてるらしく、実は既存の技術の研鑽でリッター32.4kmを達成してるのかも。

ただそれでも長距離移動する場合などでは、燃費改善に貢献してくれるのは間違いなさそうですが。