2014年8月26日火曜日

安倍ピンチ?消費増税後に相次ぐ新型車・マイチェンの意味



消費税増税からおよそ5ヶ月。自動車の新車販売台数が落ち込んだままで、なかなか復活できない。

そのせいか、ちょっと数ヶ月分を見ただけでも、各メーカーはこぞって新型車の投入やマイナーチェンジ・一部改良・特別仕様車が乱発されてることが分かる。これは高級車や大衆的なコンパクトカーに限った話ではなく、それが事態の深刻さを現してる。
 

4月以降は一部改良やマイチェンの嵐

4月分を見てみると、トヨタ・スペイドが特別装備を載せたのを発売。同じくトヨタの86は一部改良。ヴィッツとパッソに至っては、マイナーチェンジ。ダイハツの軽自動車技術を応用した新エンジンのおかげで、かなり燃費が向上したのは記憶に新しい。

5月に入ると、ラクティスがマイナーチェンジ。パッソは特別仕様車を発売。

今月8月に至っては、トヨタ・bBのピンクの特別色が発売されたり、まさに怒涛。8月7日には三菱・ミラージュが一部改良。
同日にはマツダ・アクセラも一部改良。どちらも自動ブレーキといった安全装備を充実させてきた。8月21日には三菱デリカD:2が、横滑り防止装置などを標準装備させる一部改良。

SUV車でも特別仕様車などが相次ぐ。8月20日にスズキ・エスクードは特別仕様車を発売。トヨタ・ランドクルーザーに至っては特別仕様車「ZX Bruno Cross」、ランドクルーザープラドも特別仕様車「TX Argento Cross」を発売。

日本車だけではなく、輸入車も同様。8月18日には、高級車の中でも更に高級グレードであるアウディA8・S8に自動ブレーキが追加。

8月22日、メルセデスベンツのオープンカー「SLクラス」にも特別限定車2LOOK Editionが発売。

他にもレクサスGSも一部改良したり、正直単独で記事にしづらいもの細々したのも多いですが、おそらく探せばまだまだあるはず。ここまでマイナーチェンジや一部改良が続いたことはあまり無い気がする。

新型車の投入も相次ぐ

さらに新型車やフルモデルチェンジも何気に立て続け。輸入車だと半身アルミボディのメルセデスベンツ・Cクラスやジープ・チェロキーが記憶に新しい。

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140610_652686.html
BMWだってSUVの「X3」がフルモデルチェンジされてたり、レクサスもコンパクトSUVのNXを投入するなど枚挙にいとまがない。

8月25日付近は、まさに怒涛のラッシュ。スズキからはワゴンR、フォルクスワーゲンからポロがフルモデルチェンジ。スバルからスポーツセダンの新型WRX STIが発売。

まだ発表されてないだけで今後も新型車の投入は続くだろうから、それだけメーカーの危機感がひしひしと伝わってくる。

アベノミクスの失敗

 やはりこの原因は、「アベノミクスの失敗」が大きい。

一応円安効果でメーカーさんは利益が出てますが、結局、肝心の海外輸出が伸びてない。それどころか、ほぼ100%輸入に頼りきってるガソリンが値上がりしまくり。

結果どういうことが起きたかといえば、「軽自動車+ハイブリッドカーだけが売れる」という構造を偏重を助長させただけ。

実際、それら以外の『普通車かつガソリン車』といった車種は、軒並み販売台数がかなり落ち込んだまま。ここ数ヶ月のマイナーチェンジや一部改良を行った車種を見てみると、見事にそれらばかりであることに気付く。

結局給料が増えた増えたと言いつつも、むしろ消費者心理的には冷え込んでて保守的になってると言わざるを得ない。現在も支持率が急降下してる安倍さんですが、ちゃんと経済政策ぐらいはしっかりして欲しいところ。