2014年8月28日木曜日

新型WRX STIとS4の6つの違いとは?



8月25日にスバルのスポーツセダン「WRX STI」がフルモデルチェンジ。そして、新たに「WRX S4」というモデルも発売。WRXシリーズはインプレッサの派生車種で、「排気量2リッタークラス世界最速」という異名も付くほどエンジンがパワフル。何と言っても、300馬力(笑)

個人的に正直そこまでスポーツカーに興味はないんですが、だからこそ、この二車種の『微妙な違い』をまとめてみた。


STIがマニア向け、S4が一般向け

ざっくり言うと、「STI」がマニア向け。「S4」がやや一般向け。どちらもエンジンが300馬力もあってメチャメチャ走るんですが、STIの方が全体的にやや「走り屋さん」仕様。そこら辺で微妙な違いが生まれてる。

見た目の違い

だから最初に一見して分かるのが、大型のリアスポイラーの有無。基本的に両方とも大きな違いはないものの、リアスポイラーがあるSTIの方が走行性能が高い。

クルマは走ってると車体後方に気流の渦ができるらしい。リアスポイラーはその渦を作らないようにできるらしく、結果空力性能を高める。そして車体をグッと地面に押さえつける効果もあって、タイヤのグリップ力も高まるそう。F1とかと同じ?

エンジンスペック

【STI】
最高出力…227kW(308PS)/6400rpm
最大トルク…422N・m(43.0kgf・m)/4400rpm

【S4】
最高出力…221kW(300PS)/5600rpm
最大トルク…400N・m(40.8kgf・m)/2000-4800rpm


当然走り屋さん仕様ってことで、STIの方がエンジン性能が高い。ただ先代モデルと違いはないそうですが、試乗された方とかによると感覚的には速くなってるそう。

ちなみにS4のエンジンは、レヴォーグに搭載されてるエンジンと同じらしい。

燃費面

【STI】
リッター9.4km

【S4】
リッター13.2km


STIの方が本格的なスポーツセダンってことで、その分だけ燃費は悪い。ただ駆動方式が4WDのみで300馬力もあって…ということを考慮すると、そこまで悪い数字ではない?

S4だとリッター13km以上もあるので、高性能なスポーツセダン車としては実用性が高そう。ちょっと前の中古車やSUVでも、リッター15・16kmのがザラにありますからね。

トランスミッション・変速機

注意したいのが、トランスミッション(変速機)。

何故なら、STIの場合は6速MTのみ。先代モデルでは多分ATなども用意されてた気がしますが、今回からはMTオンリー。ただS4のトランスミッションがCVTのみなので、「敢えてここは割り切った方が…」とスバルさんは考えたのかも。

「スポーツカー好きはMTが好き」という勝手なイメージがありますが、選択肢の幅が狭まるのは事実かも。MT(WRX STI)に乗りたい方は、頑張ってお金を稼ぎましょう(笑)

価格差

当然、機能に差が生まれたら価格も異なる。

具体的に言うと、S4の乗り出し価格が334万8千円からで、STIの場合が379万円から。およそ40万円近い価格差

とは言え、これを高いと見るの安いと見るのかは、人によって違ってきそう。スポーツセダン好きだったら、我慢して出せる金額ではありそう。

EyeSight(ver3)の有無

スバルと言えば、当然のごとく「EyeSight」の存在が挙げられる。これも新型WRXのSTIとS4では違ってくる。

S4は最新アイサイト3が標準装備で付く。レヴォーグに続いて2番目の投入。だからレヴォーグの優位性がやや下がる?

一方、STIはオプションでもアイサイト3を装備できない(ただしサイドエアバッグやブレーキアシスト、エマージェンシーストップシグナルなどは標準装備)。

だから一瞬S4の価格が高いと思ったんですが、アイサイト3も標準装備だったら手頃な価格にも思えてくる?「レヴォーグのようなステーションワゴンタイプだと所帯じみてるからイヤ」と感じてた人は、結構S4に触手が伸びるんじゃなかろうか。