2014年4月26日土曜日

新型3代目ミニ、走り心地はイマイチ?



BMW MINIクーパー フルモデルチェンジ
http://autoc-one.jp/mini/mini/report-1737798/
今月12日にフルモデルチェンジを果たしたBMW・MINIクーパー。最近でもドミノ倒しのCMと言えば、思い出される人も多そう。

その新型ミニに自動車評論家の国沢氏が試乗されるも、結構辛口評価だったのが意外。その理由もまた意外で「走り心地がそうでもない」とのこと。


新型ミニは、軽自動車チックなもっさり感?


1.5リッターターボエンジンについては、「絶対的なパワーは期待値を下回った」。2.0リッターターボエンジンについても、「高回転域まで引っ張ってもトルク感無く回っているだけ」と酷評。

1.5リッターターボエンジンは軽自動車と同じ3気筒と同じだから、特に安っぽいエンジン音が気に食わなかった模様。

またサスペンションが二段階に切り替えられるようになってるらしいが、「『スポーツ』だとピョコピョコし『MID』だとドタバタ気味」でトータル的なバランスも悪いそう。これもオマケ程度の機能と思った方が良さそうか。

新型ミニよりBMW1シリーズの方が完成度が高い?

同じ価格帯のBMW1シリーズと比較すると、完成度は新型ミニの方が落ちるという印象だそう。

両者は方向性が違うクルマだと思わなくないですが、そこで新型ミニクーパーとBMW1シリーズを比較してみたいと思う。

新型ミニクーパーが280万円・ミニクーパーSが332万円に対して、BMW「116i」という廉価グレードが317万円。1シリーズの廉価版と比較すれば、確かに国沢氏が仰るようにどっこいどっこい。

車両重量を比較してみると、ミニクーパーが1170kgに対して、「116i」が1430kg。新型ミニクーパーの方が圧倒的に軽く、おそらく実燃費の面でも上。このことから国沢氏も、新型ミニクーパーには最新技術が搭載されてるんだろうと推察。ただ、だからこそ走り心地で何故良い印象を持たなかったのか不思議ではある。

エンジンスペックを見てみると、「116i」の1.6リッターターボエンジンは最高出力が136PS/4,400-6,450rpm、最大トルクが220N・m/1,350-4,300rpm。一方、「ミニクーパー」の1.5リッターターボエンジンが136PS/4,400rpm、220N・m/1,250rpm。

両者に大差はなく、むしろほぼ同じ。ますますどこに体感的な違いが現れたのか不思議。おそらく変速機の問題もあるのかも。確か新型ミニクーパーは、リッター19キロ近い数値だったので、日本車に遜色が出ないような調整もあったのかも。

ただ「あともう少しブイーンと走ってくれればいいのに」と思うことも、輸入車に限らずある。特に『遊べる趣味性の高いクルマ』では、そこら辺の追求は常に忘れたらダメなんだろうということは確かかも。