そこでダイハツを例にとって見ると、やはり消費増税の影響は大きかったことが分かる。
ダイハツ4月新車受注30%減(前年比)
記者会見した三井正則社長は「想定の範囲内だが(駆け込みのあった)3月とは状況が一変した。今月の受注は30%ぐらい落ちている」と明かした。例えば、今月の新車の受注台数が、ダイハツの場合は30%も激減してるそう。おそらく他のメーカーも同じぐらいか、更に受けてる影響は大きいかも。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXNASFL240W9_24042014000000
消費税が3%アップしても、30%「しか」減ってないと取るのか、30%「も」減ってると取るのか、人によって考えはそれぞれかも知れないが、受注はイコールそのまま新車販売台数にダイレクトに響いてくることは間違いない。
市場全体の新車販売台数は案外下がらないんじゃね?という予想もありますが、それでも活発な宣伝広告や新型車の投入など、メーカー全体でテコ入れを図らないと、王者ダイハツでもなかなか辛そうな数値。
ただこういうことがキッカケで、最近だとスズキ・ハスラーなど、新しいコンセプトやデザインのクルマが生まれることもあるので、地味に消費者を刺激してくれることを望むばかり。
新車販売台数ランキングに影響が現れるのは、夏頃?
受注・注文の話ですから、これが目に見えて影響してくるのが、納期の長さを考慮するとおそらく夏頃。他のメーカーの新車販売台数も、大体それぐらいに顕著に減るのではないかと思う。今月来月ぐらいまでは、これまでの駆け込み注文による積み残しの受注やバックオーダーがあるので、そこまですぐ増税直後の4月だからと言って新車販売台数がすぐに減ることはないはず。トヨタのハリアーなどは納車まで1年とかザラですからね。
どの車種が一番増税の煽りを受けるのか?
そしてダイハツの場合、どの車種が一番影響を受けるのか。安価なミライースか、価格が高めに設定してあるタントか。むしろ王道なムーヴか。少なくとも、タントはあまり影響を受けないと思う。やっぱり価格帯が高めの超ハイト系の車種だから、ちょっと値上がりした程度では購入は諦めないはず。子育て世代が多く買ってるので、長く乗り潰そうと考えてるはず。最初は無理してでも新車を購入したがると思う。
ミライースの場合はもともと安くてチープだから、消費税アップしても一番値上がりの影響が少ない。購入者層が貧しいからどうのこうのと言われがちですが、社用車として購入されてることも多いと思うので、そこまで強い影響もなさそう。
ただ、ムーヴ。大学に進学したお祝いなどで買われたり、主婦の足車として購入されたり、一番そういうことが多い車種だと思う。だから今まで購入してた層が中古市場に流れる可能性は一番高そうだと予想。