2014年4月25日金曜日

PM2.5軽減?トヨタホンダのHV技術、中国で現地生産



世界最大の自動車市場である中国で、トヨタ自動車とホンダの日本勢がハイブリッド車(HV)について、モーターや電池など基幹部品の現地生産の準備を加速させている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2014042200892
トヨタやホンダがハイブリッド車の基幹部品を、中国で現地生産してるらしい。2ちゃんねるとか読むと、「技術取られて終わり」「売国犯罪」などという書き込みも目立った。

ただハイブリッド車は日本でしか売れてないと言ってもいいので、HVというブランドを国際的に広めるためにアリっちゃアリな選択だと思う。


シャープは「IGZO」を中国メーカーに技術供与

シャープは27日、中国電子信息産業集団(CEC)との提携で、第8.5世代の液晶工場を運営する合弁会社を設立すると発表した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95Q05M20130627
例えば、クルマとは若干関係無いですが、シャープのスマホ技術の「IGZO」。あれも中国メーカーと合弁会社を作ってに技術供与してる。

また最近はシャオミというスマホメーカーに対して、100万台規模のIGZOを輸出が決定。結果、100億円規模の黒字化に成功すると見られてるシャープ。

結局、優位を誇ってる技術でも、それには「寿命」がある。優位な内に、この技術を普及させて先駆者としてのブランドなどを確立させる。そして普及した結果、それが日本からの輸出という明るい道筋も生まれる。今現在は円安が進んでるので、必ずしも現地生産という選択にとらわれる必要もないのかも。

PM2.5で苦しむ中国に朗報?

最近はPM2.5などの大気汚染で苦しむ中国ですが、トヨタやホンダとしては『商機』と見たんだと思う。何と言っても、その原因の一つが、メチャメチャ多すぎる自動車の保有台数。

中国国家統計局が発表したところによると、昨年2013年末時点の自動車保有台数は、1億3741万台!

日本が7500万台ですから、いかにスゴい数字か分かるはず。しかも2011年末時点では1億台なかったんだから、中国の自動車市場の伸び率がハンパない。

今年2014年の場合、更に自動車保有台数が伸びる模様。何と言っても、中国の新車販売台数が前年比10%増という予測が出てる。正直、こんな巨大市場を見逃すメーカーがいたとしたら、ただのアホ。

でも、その大半は古い自動車。燃費も悪い上、有害物質もバンバン。ただ結果クリーンなエコカーが増えれば、日本に飛来してくるPM2.5の量も減って一挙両得。

技術はいずれ古くなるもので、独占しすぎても普及せず廃れていく。ある程度公開していくことで、産業スパイなるものも無効化していくのかなーと。

ちなみにPM2.5は中国の専売特許で独占物と思われがちですが、あれは「微粒子のサイズ」を表してる。だからタバコの煙も、実は立派なPM2.5だったりします(・∀・)