2017年8月1日火曜日

【2017】WRX STI&S4 D型試乗インプレッションまとめ【スバル】



つい先日、スバル新型WRX STIがビッグマイナーチェンジを行いました。何故かS4だけは今月8月始め。そこでC型から一年半ぶりぐらいにD型へ進化。これまでWRX STIの型番号が変わっても一部改良止まりでした。でも今回は初めてのマイナーチェンジ。

だから走りに関しては更に進化してるらしく、今回はスバル新型WRX STIとS4の試乗インプレッションを簡単にレビューしたいと思います。スバル新型WRXの購入に悩んでる方はテキトーに参考にして下さい。

ちなみにWRXと同時期にマイナーチェンジをしたスバルD型レヴォーグの試乗インプレッションも記事化済みなので良かったらどうぞ。


WRXの見た目を新旧比較


まずはビッグマイナーチェンジ前後でスバル新型WRXの見た目はどう変化したのか。C型とD型とではどこが違うのか簡単にチェックしておきます。

ベストカー8月26日号 講談社 池之平昌信
最初は新型WRX STI同士の比較。左が新しいD型STI、右が古いC型STIになります。パット見は大きな違いは見て取れませんが、よく見ると新型STIはエアインテークが巨大化し、エアダクト周辺のデザインも少し違うことが分かります。

これは実はちゃんと意味があるデザインの変更。何故ならフォグランプをインテーク内に配置することで、その分だけ新型D型WRX STIではエンジンなどの冷却性能を高めてるから。エンジンは高音になるほどパフォーマンスが落ちるための対策。ちなみに画像は新井敏弘というレーサーさんが試乗したベストカーさんの記事から引用。

ベストカー8月26日号 講談社 池之平昌信
続いては新型D型WRX S4。STIよりはややリーズナブルなモデル。コチラに関してもあまり大きな違いはマイナーチェンジ前後から読み取れませんが、新型D型STIと同様に若干インテークがややサイズアップ。逆にグリルやボンネットの吸気口も心持ち小さくなってる印象。

ただD型S4は先代と変わらずフォグランプはそのままダクト内に埋め込まれてるため、新型WRX STIのように冷却機能が高められてはいません。あくまでWRX S4は機能性重視ということ。画像は同じく新井敏弘というレーサーさんが試乗したベストカーさんの記事から引用。




新型WRX STIにレカロシートがオプション設定へ!


ちなみに新型WRXの内装インパネデザインはこんな感じになります。具体的にマイチェン前後でどう変わったのかはいまいち分かりませんが、相変わらずWRXの内装の質感は高いのかなと思います。

そして今回のWRXのマイナーチェンジで注目したいのが、電動式レカロシートのオプション設定の追加。いかにもRECAROを彷彿とさせる赤い差し色が走り魂みたいなんがそそられるのではないか。WRX専用開発のそれは高いホールド性を誇り、乗り心地の快適性はバッチリとのこと。

WRX STIにはビルシュタインダンパーを採用するなど走りに特化させてたので、今までのC型以前のWRX STIにレカロシートがなかったことが不思議なぐらいか。ただレカロオプションはWRX STIの「タイプS」というグレードに限られるので注意。もちろんS4には全グレードでレカロシートはなし。

ちなみに新型D型WRX STIの価格はドライバーズコントロールセンターデフ(DCCD)から機械式LSDが外され、またBBSブランドのアルミホイールを取り止めたことで5万円ほどの値下がり。そのためD型WRX STI Sタイプではレカロシートを多少購入しやすくなってます。



D型WRX STIの「凄すぎる進化度」


ということで試乗記事の本題。新型WRX STIの走りについて見たいと思います。

結論から書くと、スバルD型WRX STIの走りはかなり進化してる模様。ベストカーさんの試乗記事では「凄すぎる進化度」といった表現がされていますが、他の自動車雑誌さんの試乗でも新型WRX STIの走りは好意的な評価ばかりが目立ちます。

例えばコーナリング性能やハンドリング性能が格段にアップ。前述のようにDCCDが電子制御のみに変更されたことで、コーナーへの回頭性が改善されて他の試乗記事でも「D型WRXはFFからFRに進化した」と評価されることも多いです。

それだけ反応が軽くなって、「先代WRX STIのオートモードのマイナス状態から更にすっきり感を高めた」とするのはカートップさんの新型WRXの試乗記事。D型WRX STIの試乗では「いかにもな4WDな走り」が顔を出してくることはなさそう。

ベストカー8月26日号
実際スバル社内のテスト走行でも、D型WRX STIの操縦安定性はポルシェ911などトップクラスの欧州車に匹敵するレベルの良さ。少なくとも、旧C型WRX STIと比べても明らかにハンドリング性能が増してることが伺えます。

現実問題として街中で急なターンインを強いられることは少ないと思いますが、例えばワインディングロードなどでは新型WRX STIのコーナリング性能は体感できるほど改善されたのではないか。新型WRX STIの安定性と操縦性が高さはどんなドライバーでもカッコいい走りを体現できそう。

新型WRX SITはブレーキも進化。ドリルドローターの6ボットブレーキが標準搭載されて、傍から見ても黄色で存在感がバッチリ。ベストカーさんの試乗記事では先代WRX STIと違って、ブレーキの耐久力も増してる模様。



新型WRX S4は静粛性などが上質に向上


ラストはD型WRX S4に関する試乗インプレッションで締めたいと思います。

結論から書くと、やはり新型WRX S4の走りも進化

例えばリアスタビライザーの径が1mmほど落としたことでタイヤの接地感がアップ。新開発のブレーキパッドを採用したことで制動力も2割ほど向上。電動パワーステアリングの制御も改善されて、全体的にはマイナーチェンジ前のS4より運転しやすく扱いやすくなりました。

また新型S4ではサスペンションのセッティングも最適化されて、突っ張り感が減って乗り心地が上質に。ガラス板の肉厚化なども手伝って、D型WRX S4の静粛性も向上。新型WRX STIほど劇的な進化ではないものの、300万円台後半の高級セダン車らしく走りは適度に上質に進化はしてる模様。




D型スバル新型WRX 試乗評価口コミまとめ


以上、スバル新型WRXの試乗インプレッションまとめでした。

ベストカーさんの試乗記事では「C型WRX STIが100点だとすると、D型WRX STIは120点」と最後は締められています。既に高い次元にあるクルマを進化させるのは難しいと思いますが、今回のD型WRXに関してはプラットフォームなど大胆なテコ入れはせずとも目に見えた進化を遂げてる模様。ま、それだけスバル・WRXの秘めたポテンシャルが高かっただけとも言えそうですが…。

マイナーチェンジ後も価格はほとんど変わってないので、もし先代WRXの購入に迷っていた方はサクッとD型WRXを買っちゃえばいいのかなーと思います。このD型新型WRX STIのライバルはホンダ・シビックタイプRあたりになりそう。ホンダ新型シビック試乗レビューも参照。

ちなみにスバル新型WRXは2019年にフルモデルチェンジすると言われております。もしフル出るチェンジされた暁には、試乗レビューサイト「カーギーク」で次期WRXの走りを評価しようと思います。