そこで今回はアウディ新型Q2の試乗インプレッションを簡単にまとめてみました。Audi・Q2の購入を考えている方はテキトーに参考にしてください。
新型Q2のエクステリアを簡単チェック
まずは簡単にAudi新型Q2の内外装をさっくりチェックしたいと思います。
改めて新型Q2のフロントマスクを確認しておくと、多角形のポリゴンを多様したデザインであることが伺えます。言ってしまうなら、面的なデザインでスッキリと都会的。フロントグリルをグルッと取り囲んだメッキがちょうどいい存在感を放ってるのも良い。
SUVらしさも残っていながら、良い意味でそこまでオフロード感も感じさせない。そのことでAudiらしい控えめな高級感に繋がってて、日常生活でも躊躇なく乗りこなせる勝手の良い質感があるデザインといった雰囲気。新型Q2は「型破る」をコンセプトとしてるようですが、良い意味でアウディというブランドの中で収まってる気がします。
ただ新型Q2のリアデザインはやや微妙。特にコンビランプの形状がTHE平凡で全く面白味に欠けると思うのは自分だけか。「ポリゴンデザイン」を重視した結果なのかも知れませんが、「Audi」という高級車ブランドであることを考えたらもっと頑張れたような気もします。
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新型Q2の内装インテリアや価格
続いてはAudi新型Q2の内装やインパネ周りを確認したいと思います。
新型Q2の内装インパネ周りは、見た目以上にスッキリしたデザイン。本当に極力無駄なものを削ぎ落としましたといった感じ。やはりアウディだけあって質感は高め。ちなみに画像は左ハンドル仕様ですが、もちろん実際に購入できる新型Q2は右ハンドル仕様です。
ちなみに新型Q2の価格。
「1.0 TFSI」の価格が299万円。「1.0 TFSI sport」の価格が364万円。「1.4 TFSI cylinder on demand sport」の価格が405万円(全て税込み価格)。A3ハッチバックとほぼ変わらないかなり戦略的な価格に設定されてることが伺えます。
ギリギリ200万円台で購入できるとしたら、Audiブランドということも考慮すると新型Q2を購入したらお釣りが来るぐらいか。ただ400万円を超えてくるとちょっと質感に物足りなさも感じなくはない内装か。
もちろん「1.4 TFSI」ではD型ステアリングや12.3インチの液晶バーチャルコックピットが採用されるなど、内装の質感は他グレードより高められているものの、もしかするとそれだけ最近の国産車の頑張りっぷりが相対的に読み取れた気もします。
Audi Q2 1.0 TFSI |
Audi Q2 1.4 TFSI cylinder on demand sport |
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A3ベースだけあって新型Q2の室内や荷室は広い
続いてはAudi新型Q2の室内や荷室の広さを確認したいと思います。
この新型Q2はA1ベースかと思ってたんですが、実はA3ベース。だから紹介する順番は少しズレましたが、新型Q2の車体スペックは4205×1795×1520mm(全長×全幅×全高)と、そこまでボディーサイズは小さくありません。
じゃあQ3との違いは何かあるのかと思っちゃいますが、少なくともQ2の室内空間は必要十分にして広い。実際、新型Q2の後席空間はヘッドクリアランスが十分確保されており、ニースペースも拳2つ3つ分以上と広々。Audi新型Q2の乗り心地に関しては今更言うまでもないか。
荷室の大きさに関しても、新型Q2の荷室容量は405Lと必要十分。これはホンダのコンパクトSUVのヴェゼル並ですから、むしろQ2の荷室スペースは広いと表現できます。また新型Q2は60:40の分割可倒式後席シートを採用し、シートアレンジも必要十分。ほぼフルフラットに倒せることからも実用性でも大きくは見劣りしないと考えられます。
少なくとも日本国内でAudi新型Q2を乗る限りは、室内の広さも荷室の大きさも「特段小さい」と感じることはないでしょう。
結局、新型Q2の走りはどうなん?
ということで、ラストは新型Q2の走りに関する評価・感想をまとめたいと思います。やはり試乗インプレッションで一番気になるところ。
結論から書くと、新型Q2の走りは上質。A3ベースということもあって、基本的に誰でも運転しやすい。ステアリングも太く、非常に握りやすいのも地味にポイント。
Q2は全幅こそ1.8メートル近くあるものの、取り回しは上々。むしろ実感としては見た目以上に更に小ささを感じるぐらいの扱いやすさがある。Audi新型Q2はワインディングロードといった曲がりくねった道でもスイスイと走れるのではないか。
新型Q2の足回りに関しては若干コツコツ感はあり、さすがにAudi上級モデルよりは劣るものの、それでも乗り心地が不快に感じることはない。新型Q2は静粛性も高く、車内での会話も問題なく行えるはず。
また新型Q2の加速感に関しては、1.4L直ターボエンジンは出足が想像以上に力強い。余程ぶっ飛ばしたいという方以外は1.0L直3ターボでも問題なさそう。またツインクラッチの変速機はダイレクト感に優れ、この歯切れの良い変速制御は町中でも楽しい走りを提供してくれるはず。
Q2はSUVらしくアイポイントが高いことで視界性も高く、乗降性に優れるのも良い。少なくとも、走りに関しては悪い意味での「SUVらしさ」はなく、良い意味で「SUVらしさ」を意識することはないはず。
だからQ2は見た目のカッコよさも相まって、A3よりも飽きさせない日常の足車として使える実用車として仕上がっているのではないか。
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Audi新型Q2はFF(2WD)モデルのみ
あと注目(注意)したいのが、アウディ新型Q2はFF(2WD)のみという点。アウディが誇るクワトロシステム(4WD)は無し。これは新型Q2の価格面を考慮してとのこと。
ただ、そうだとしたら新型Q2の価格をもう少し割安にできた気もする。河口まなぶという自動車ジャーナリストさんがYouTubeの新型Q2の試乗動画では好意的な評価を語ってるものの、実はプレイボーイの試乗記事では「1.0L3気筒で300万円はクルマ好きには理解できない」と評されてる。
この理由は新型Q2の価格と装備面。
先程はギリギリ299万円で購入できると書きましたが、やはり色んな装備を削った上での価格設定。だから実際に新型Q2の売れ筋は、1.0L直3ターボエンジンを搭載した「1.0 TFSI sport」以上のグレードになるはず。車両価格だけで364万円ですから、新型Q2の乗り出し価格は400万円近くなる可能性が高い。
そうすると1.0L直3ターボエンジンでも走りに不満感はないとはいえ、さすがに「Audiという高級車」という点では物足りなさは残るか。わざわざ直3などにこだわらず、1.5L直4NAエンジンとかではダメなのか。
スバル新型XVの試乗インプレッションなどを読むと、別にもうダウンサイジングターボにこだわらなくても良い気がする。NAエンジンの方が高回転域からの加速の伸びには優れてるわけですから、むしろ最近はターボエンジンよりも汎用性が高いように思えてきた。
また新型Q2のクワトロシステムの排除に関しても、確かにオンロードでは必要性はないものの、意外と4WDシステムは走りに貢献してる。日本でも雪道や雨道といったほどほどの悪路が少なからず遭遇する。「プレミアム感」という点ではクワトロシステムはあっても良かった気もする。
まあAudi的には、クワトロシステムが欲しい方はQ3を買ってくれということなのか。確かに新型Q2はQ3と被ってる部分は少なくないはずですから、こういった割り切ったラインナップは日本国内では正解と言えそう。
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新型Q2の試乗レビュー・評価・評判・口コミまとめ
以上、Audi新型Q2の試乗インプレッションでした。
結論から書くと、Audi新型Q2の評判は上々です。同じクラスのコンパクトSUVと比較してもワンランク上質な走りや質感を提供されており、Q2のベース車両である「A3の素性の良さをそのまま継承されてる」と評価するのは河口まなぶさんの試乗。
個人的には1.0L直3ターボをメインに据えたことからも、新型Q2はどちらかと言えば女性向けのSUVかなーという気がします。メルセデスベンツのようにゴテゴテと主張しない、新型Q2の見た目もデザインも女性向き。シックで落ち着いた内装も女性にはおすすめ。
特にAudi・A1を乗ってる女性は多いイメージがあるので、そこから更にアップサイジングしたい時に最適なSUVがこの新型Q2と言えるのではないか。
A3も含めてハッチバックだと所帯染みてて面白味に欠ける。だからと言って、他の高級SUVはいかにもゴリゴリしすぎてる。でも、この新型Q2は絶妙なサイズ感も含めて、活発なキャリアウーマンあたりの層にピッタリと収まりやすい車かなーと思います。
ちなみに試乗記事では触れられていませんが、新型Q2のカタログ燃費は10km/L台後半。車両重量も1300kg台と決して重量級でもないので、おそらく実燃費としては、高速燃費は15~16km/L程度、市街地燃費は10数km/L程度に落ち着くと考えられます。