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そこで今回はタンクとルーミー(トール)の試乗インプレッションに関する感想や口コミをまとめてみました。主に自動車雑誌さんを中心とした試乗感想を参考にまとめました。
ちなみに4車種は見た目からややこしいですが、気になる方は大雑把にまとめたタンクとルーミーとトールの違いも参照。
1000ccNAエンジンの試乗も意外と加速感に不満なし?
冒頭のソリオとの比較記事では「タンクとルーミーの1000ccNAエンジンは力不足」と指摘しました。タンクとルーミーは基本的にパッソベース。このパッソの試乗インプレッションでは走りに関してやはり批判的な感想が多かったと記憶しています。
しかもタンクとルーミーはスライドドア化されたことでパッソよりかなり重量が増加してる。当然車高も高くなったことで空気抵抗も増加。室内空間が広くなってるものの、その分だけ操縦性が悪化しがち。これらの情報だけ勘案するとタンクとルーミーの走りが良いはずがない。
ただ実際にタンクとルーミーを試乗された方によれば意外と高評価。
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逆に言えばタンクやルーミーでこういった走りの評価をされていると、そこから更に20馬力以上もパワフルなソリオの走りの良さは推して知るべしかなと思います。少なくとも、ソリオがルーミーやタンクに劣るということはないはず。
話題の1.0Lターボエンジンの試乗評価
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他にもタンクとルーミーの運転のしやすさについても、「操舵時のフィーリングなどグンと上質に仕上げられてる」といった評価がされています。また乗り心地に関しても路面の凹凸をキレイにいなしてくれるんだそう。
ザ・マイカー1月号 |
ザ・マイカーさんではタンクとルーミーの1.0Lターボの試乗評価はやはり「高速道路や峠道の登坂路でも力不足を感じにくい」と上々の評価。あくまでタンクとルーミーは「パッソベース」といった事前のイメージが強すぎたこともあって、自動車記事の試乗ではやや上振れ気味に評価されている感もなくはないのかも知れませんが…。
タンクとルーミーはパッソの需要を食うの巻
だからベース車のパッソより室内の質感や走りなども含めて、タンクとルーミーはかなり車としての性能が向上している様子です。当然スライドドア化に伴って、タンクとルーミーは実用面でも圧倒。実際にトヨタやダイハツのディーラーで試乗してみてください。
もちろん価格はタンクとルーミーの方が割高なものの、基本的にパッソは「軽自動車が嫌・トヨタ車以外は嫌」という消極的な需要で成立してる車種だったので、多少割高になったとしても実用性や走りの面など試乗評価が高いタンクやルーミーに需要が流れると考えられます。
既に2016年後半のパッソ(ブーン含む)の販売台数推移を見てみると、タンクとルーミーの登場に合わせるかのように9月が8806台、10月が6395台、11月が5622台と順調に販売台数を落としてる。これは実際にタンクとルーミーが需要を食ったと考えていいでしょう。
タンクとルーミーの唯一の欠点とも思われた「走り」に関しては最低限度のレベルを満たしていることが、今回の試乗インプレッションでも分かりました。おそらく一枚スライドドアという特殊なポルテやスペイドの需要もタンクとルーミーは奪っていくはず。タンクなどに限らず、シエンタの存在もあってポルテの先行きはしんどそう。
タンクとルーミー(トール)に唯一盤石に対抗できるのはスズキのソリオぐらい。ソリオは最近フルハイブリッド化されたこともあって、タンクとルーミーと更に明確な差別化ができる点も大きい。
ということで、主に同じトヨタ車のコンパクトカーがダイハツ製のコンパクトカーによって淘汰という名の共食いされる道を歩むものと考えられますΩ\ζ°)チーン
ちなみに「ルーミーとタンク vs ソリオ」「ルーミーとタンク vs パッソ」は既に比較済みなので興味がある方は是非チェックしてみて下さい。