2016年10月5日水曜日

【2017】新型セレナ vs ノア ヴォクシー 徹底比較まとめ 5ナンバーミニバン最強はどっちだ!? 【2018】



つい先日、2016年8月に日産のミニバン車「セレナ」が6年ぶりにフルモデルチェンジされました。それに先駆けて2014年1月に新型になったのがトヨタのノア・ヴォクシー。

まさに両者は5ナンバーサイズミニバン(Mクラスミニバン)を代表するライバルで、常にセレナとノア・ヴォクシーは販売台数でも争っている状態。だからミニバンが欲しい主にファミリー層はどちらを購入すればいいか迷っている人たちも多そうです。

新型セレナ ノア・ヴォクシー 徹底比較まとめ
カートップ10月号
そこでカートップさんやベストカーさんの記事を参考に、新型セレナとノア・ヴォクシーを徹底的に比較してみてみました。

走り、乗り心地、居住性、三列シートの使い勝手、荷室の広さ、維持費などありとあらゆる面で比較してみたので、是非新型セレナやノア・ヴォクシーの購入を考えてる方は参考にしてみてください。必ず疑問に思っている答えが書かれているはず!!(大げさ)


もちろん5ナンバーサイズミニバンの中にはホンダ・ステップワゴンがありますが、どちらかと言えば両者と後塵を拝している。やはり「最強ミニバン」を決める上では新型セレナとノア・ヴォクシーを比較するのが最適だと思われるので、今回は割愛しました。おそらく三車でダラーっと比較するよりも特定の二車種同士で比較した方が、情報としても見やすく参考になりやすいはず。

ちなみに「新型セレナ VS ステップワゴン」と「ノア・ヴォクシー VS ステップワゴン」は既に比較してるので、そちらの方が気になる方は後でチェックして見てください。他にも「2000cc以下のおすすめミニバン車人気ランキング」という記事も作成済み。


部分的に自動運転が可能なセレナが圧倒


まずは自動ブレーキといった予防安全性での比較。新型セレナは自動運転技術が導入されたことで話題になったので、まずはそこからノア・ヴォクシーと比較したいと思います。

やはり結論から書くと、新型セレナの方がやはり優秀。新型セレナは白線と先行者を単眼カメラで認識することで、速度の微調整だけではなく、ハンドルの微調整も行ってくれる。ハンドルがピクピク動く感覚はやや気持ち悪いものの、そのピクピクでドライバーがハンドルをしっかり握っているかを確認しているらしい。

EyeSightでも似たような機能はありますが、これが作動するには速度に条件がある。でも新型セレナでは全車速で対応してる。まさに先進テクノロジーが搭載されたと言っても過言ではないでしょう。ミニバン車はファミリーカーですから、こういう技術は率先的に取り入れたいものです。

一方、ノア・ヴォクシーも自動ブレーキは標準装備されているものの、このセーフティーセンスCは性能的に至って平凡。車線逸脱防止機能は付いてるものの、あくまで警告ブザーが鳴るのみ。自動的にハンドルを微調整してくれません。クルーズコントロールこそありますが、ACCもありません。歩行者も検知はしますが、自動的にブレーキはかかりません。

自動ブレーキや予防安全性能といった面で、ノア・ヴォクシーは新型セレナより数段見劣りすると言っても過言ではないでしょう。

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車体スペックや内装の質感を比較


続いて車体スペックなど諸元データを比較してみたいと思います。あくまで基本的な情報の列挙がベースなので、この項目は読み飛ばし可。
 
新型セレナの車体サイズは4690×1695×1865mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2860mm。ノア・ヴォクシーの車体サイズは4695×1695×1825mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2850mm。

全長に関してはほとんど同じですが、どうやらセレナの方が地味に上背があるらしい。またホイールベースもノア・ヴォクシーより10mm長いなど、全体的にはセレナの車体がやや大きめのようです。

ちなみにハイウェイスターやスパーダといったエアロ仕様のグレードは全幅が1.7メートルを超えるなど3ナンバーサイズに拡大しますが、後述する維持費などには関係ないので気にしなくて構いません。

カートップ10月号
改めてエクステリアの比較画像を貼っておくと、こんな感じ。セレナはハイウェイスターですが、それでもヴォクシーと比較しても全然「圧力」という点では勝ってるぐらい。サイドのプレスラインなど、複雑な形状のデザインでセレナハイウェイスターは飽きない。

セレナはノアとヴォクシーを足して二で割ったようなデザイン。ノアがノーマルグレード、ヴォクシーがカスタムグレードという位置付けだとしたら、まさに新型セレナハイウェイスターのデザインは「ノアヴォクの良いとこ取り」といった表現しても良いのではないか。カッコイイ。

新型セレナ ノア・ヴォクシー 内装インテリア 比較
ベストカー10月26日号
新型セレナとノア・ヴォクシーの内装を比較してみると、こんな感じ。新型セレナはフルモデルチェンジを機にかなり質感がアップした印象。革風に見えるシボ加工とステッチの組み合わせが何とも上質。

一方、ノア・ヴォクシーのインパネの質感は決して悪くありませんが、実用的で面白味はあまりないデザインかも知れません。やはりノア・ヴォクシーは日本で一番売れてるミニバン車であり、またトヨタも世界一販売している自動車メーカーなんですから、もう少し質感的な部分でドライバーに還元してくれても良いはず。

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乗降性の良さはノア・ヴォクシーだが…


小さいお子さんやご老人が乗る可能性が高いミニバン車。そこで乗降性の良さを比較してみたいと思います。いわゆる乗り込む時のステップが低い方が、それだけ乗降性に優れてるってことになります。

結論から書くと、ノア・ヴォクシーの方が乗降性が優れています

新型セレナ ステップ高 使い勝手が悪い
ベストカー10月26日号
理由はシンプル。ノア・ヴォクシーのステップ高が38cmに対して、新型セレナは39cm→45cm。数字上からも明らかですが新型セレナはプラットフォームが2005年から進化しておらず、相変わらず低床化設計が見送られてる。うーん、話になりません。

そのため部分的に低床化させるのが精一杯で、結果的に画像のように二段階のステップが設けられています。子供だったら足が小さいので違和感なく乗り込めるかも知れませんが、大人だと下手に二段階せずにそのままフラット床の方が乗り込みしやすかったかも知れません。

新型セレナ ノア・ヴォクシー スライドドア アシストグリップ 比較
カートップ10月号
またノア・ヴォクシーはアシストグリップも大きい。新型セレナも小さくはありませんが、アシストグリップの位置はもう少し上にあったが大人は持ちやすいでしょう。しかも画像だと見えづらいですが、ノア・ヴォクシーには更に下に子供用のチャイルドグリップも装着されている配慮っぷり。やはりノア・ヴォクシーに軍配が上がると結論付けていいでしょう。

ただシートアレンジについては後述しますが、新型セレナは二列目中央席を前に移動させて、更に残りの二列目を横へ移動させると、三列目シートのアクセスルートを確保することが可能。うーん、これは便利。

ちなみに新型セレナには足を車体下に入れるだけでセンサーが反応して、そのままスライドドアが開くオプションが便利そう。他にも3列目シートから2列目シートを倒せるフットペダルが備わっているなど、新型セレナの基本的な乗降性の悪さは別の機能でカバーできている面があります。

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走りや加速性能、静粛性では新型セレナ


だから新型セレナは低床設計されてないわけですが、一般的に走りの面では「低重心の方が走行安定性が向上」することはよく知られています。ということで、続いて走りを比較してみたいと思うんですが、結論から書くと意外に新型セレナの方が走りでは優れてる

新型セレナもノア・ヴォクシーもアクセルを踏み込んだ時の加速感は、ミニバン車としては平均的なレベル。動力性能という点では標準的で、どちらもあまり大差はありません。

ただ新型セレナはエンジン面がこっそり進化。4500rpmを超えてもエンジン音がうるさくない。もちろんソリオなどにも負ける非力モーターが貢献してるとは思いませんが、エンジンの内部抵抗をかなり減らしたことで騒音も減った。他にも吸音材や遮音材を車体内部に増やしたことでノイズ類が劇的に減少し、新型セレナの静粛性は目に見えてアップしてるんですって奥さん。

またCVTの制御も改善したのか、いわゆるラバーバンドフィールも解消。加速時にダラーっと回転数だけが高まって速度が付いてこない現象を指します。つまり先代セレナと比較すると、新型セレナは素直に加速するようになったんだそう。

一方、ノア・ヴォクシーは高回転域まで達するとエンジンのうなり音がうるさい。回転フィーリングにも雑味が多い。トヨタのハイブリッド車はモーターは強力な一方、エンジンがかなり非力になりがち。そういった面が影響しているのかも知れません。

もちろん特に女性ドライバーさんが気になる差ではないと思いますが、敢えて甲乙をつけるとしたら走りの加速感や上質感、静粛性という点で新型セレナに軍配を上げたいと思います。

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運転のしやすさや操作性は五分五分


走りを比較したので、続いてはどっちが運転がしやすいかを見ていきたいと思います。特に運転が苦手な女性にとっては重要な要素かも知れません。

結論から書くと、そこまで新型セレナとノア・ヴォクシーの両者に差はありません。最小回転半径はどちらも5.5mで取り回し性能は変わらず。どちらもロール感はそこまで大きくありません。

ステアリング操作もどちらも軽めに設定されているので、女性にとっては運転しやすいはず。強いて比較すると、ノア・ヴォクシーは常時軽めだけども操作に対する反応は正確。一方、新型セレナは高速走行時には重めに設定されて走行安定性が増すといった特徴があります

どちらもフロントガラス面積は大きいものの、ノア・ヴォクシーはアイポイントが高いので、その分だけ新型セレナよりも視界性には優れてる。そういう点でノアヴォクの方が運転しやすいのかなーと思いきや…

インパネ周りを再び見てみると、新型セレナはインパネ上部に配置したデジタルメーターで視線移動が少なくて済む。ヴォクシーはオーソドックスなタイプなので視線移動はやや多くなりがち。まさに運転のしやすさでは甲乙付けがたしといったところ。

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乗り心地の良さや室内の広さは新型セレナ


続いて乗り心地や居住性の高さ(室内の広さ)を比較してみたいと思います。全体の室内の広さや運転席周りについては、新型セレナもノアヴォクシーもほとんど同じぐらいの広さなので割愛します。

結論から書くと、新型セレナの方が乗り心地はグッド。ダンパーを改良するなどして、先代セレナよりフワフワした乗り心地がなくなった。二列目三列目シートの厚みがあって、また背もたれ部分もしっかり確保されていて座り心地も上々。どういった場面の凹凸でもそつなくいなすフラットな乗り心地を全席で体現。まさに高次元の乗り心地な新型セレナ。

また前後のシート間隔を見てみると、2列目が新型セレナが33cm、ノア・ヴォクシーが34cm。3列目が新型セレナが10~30cm、ノア・ヴォクシーは22cm。先代セレナよりも新型セレナは座面間隔が+40mm拡大したことで居住性も高まり、更に+30mm位置が高くなったことで見晴らしも向上してる。

一方、ノア・ヴォクシーの乗り心地は小さな凹凸レベルはいなすものの、大きな凹凸になると突き上げ感は否めない。三列目シートの座面長こそ低くはないものの、どうしても厚みが薄い。そのため座り心地という点で新型セレナと比較すると、ノア・ヴォクシーの乗り心地は平凡か。

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二列目三列目のシートアレンジ力は互角


乗り心地や室内の広さを見たので、次は2列目3列目シートの使い勝手や収納性の高さを比較してみたいと思います。ただ結論から書くと、新型セレナとノア・ヴォクシーのどっちが優れてるかは判断しづらいレベル。

そこで個々の要素を見たいと思います。まずは三列目シートの収納性。どれだけ格納(正確には跳ね上げ)しやすいのか。大きな荷物を運ぶ場合などは重要になってくる。

実際にベストカーさんがやった実験だと、3列目シートを格納するまでにかかった時間がノア・ヴォクシーが8秒71に対して、新型セレナは30秒10。両者とも操作方法に違いはありませんから、まさに歴然たる差。

新型セレナ 三列目シートを収納すると出っ張る
カートップ10月号
この理由はシンプル。新型セレナの三列目シートは見るからに分厚く重厚で、とにかくコレが非常に重い。だから格納(跳ね上げる)には、とにかく力がいる。女性からしたらもはや罰ゲームでしかないでしょう。

一方、ノア・ヴォクシーの3列目シートは格納するのが非常に簡単で手間いらず。何故ならスプリングの力を援用しているので、背もたれを前に倒してレバーを引くだけで一発で跳ね上がる。

固定方法もパチンとするだけで、ほとんど女性でも力が不要。「あらヤダ奥さん!ウチの旦那ったらね…」と井戸端会議しながらでもちょいちょいのちょいであります。再び3列目シートを再設置する時間も早いなど、ノア・ヴォクシーの方が3列目シートを跳ね上げる容易さでは有利。

ただ先程書いたように、新型セレナは三列目シートを前後に最大20cmほどスライドすることが可能。つまり、いちいち荷物を積載する度に跳ね上げる必要がない。トータルで考えたら、新型セレナにも十分優位性はあるため勝ち負けを判断するのは難しい。

二列目シートを見てみると、新型セレナは二列目中央席を運転席と助手席の間に移動させることが可能。つまり新型セレナはキャプテンシート的な使い方もベンチシート的な使い方も同時にできる。相変わらずシートアレンジ力の高さはそのまま。

一方、ノア・ヴォクシーはノア・ヴォクシーで三列目シートを跳ね上げて格納した状態であれば、二列目シート(キャプテンシートに限る)を810mmまで後ろにスライドさせられる超ロングスライド機構付き。まさにリムジン並みの広さを確保できる。しかも格納した三列目がちょうど乗客の頭の位置にあるので、それを枕代わりにして使うことも可能。

だからシートアレンジや使い勝手の良さ、機能性の高さでは、まさに新型セレナもノア・ヴォクシーも甲乙が付けがたいと言えます。

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荷室ラゲッジの広さや使い勝手も互角


三列などシートアレンジを見てきたので、次は荷室ラゲッジ空間の使い勝手や広さを比較していきたいと思います。

まず荷物の積み下ろしのしやすさを考えると、気になるのが地面からのラゲッジまでの地上高。そこで荷室地上高を見てみると新型セレナが52cm。ノア・ヴォクシーが50cmなんだそう。つまり地上高が2cmも低いノア・ヴォクシーの方がおすすめ。

ベストカー10月26日号
ただノア・ヴォクシーのバックドアの大きさが目立ちます(画像にステップワゴンも含まれているのはご愛嬌)。確かに荷室高は新型セレナなどと比較して一番低いものの、その分だけバックドアが大きくなってしまう。これは特に女性にとっては扱いづらい可能性は高いです。

でも何度も書いてますが、新型セレナの場合は跳ね上げた状態の三列目シートがとにかく邪魔すぎる。荷室空間はどちらも広いものの、その分だけ荷室ラゲッジスペースの広さが犠牲になる。

新型セレナ ノア・ヴォクシー 荷室ラゲッジ 比較
上:セレナ 下:ノア・ヴォクシー
これはノア・ヴォクシーと新型セレナを比較するとより明白。画像は右の座席だけ跳ね上げてるんですが、新型セレナの格納した三列目シートが強烈な出っ張りとして悪い意味で存在感がすごい。これは誰が見ても邪魔。

逆に下のノア・ヴォクシーは格納した三列シートが一切見えない。これは三列を窓を覆い隠す位置まで、グイッと跳ね上げているから。もちろんバネの力を使っているので、ドライバーに負担感はなし。荷室を全開にして使うことを考えたら、ノア・ヴォクシーに軍配が上がります。

ただコチラも何度も書いてますが、新型セレナの三列目シートは前後にスライド可能。だから、わざわざ跳ね上げなくても荷室空間を確保することは十分可能。縦開きタイプのデュアルバックドアも併用すれば、決して新型セレナの荷室の使い勝手が悪いってことではないはず。

つまり新型セレナは乗り心地優先してるだけであって、あくまで「機能を完全に割り切ってる」と言い換えた方が正しいかも。おそらく日産自動車的にも三列目を跳ね上げる場面をあまり想定してない気がする。だから消費者としても「乗り心地の犠牲」としっかり割り切って使えるかに荷室の問題はかかってくるでしょう。


実燃費はやはりノア・ヴォクシーハイブリッドが有利

続いて実燃費を比較したいんですが、言うまでもなくヴォクシーハイブリッドに分があります。ヴォクシーが16.2km/Lに対して、新型セレナは13.3km/L。セレナはマイルドハイブリッドですから実燃費には貢献せず。

ただカタログ燃費達成率で比較すると、新型セレナの方が優秀。またカートップさんの実燃費比較では道路はアップダウンが多かったそうなので、それでセレナクラスのミニバンで13km/L以上も実燃費を達成してたら十分及第点か。

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値引きはやはり当面セレナが不利


続いて値引き情報を見ていきたいんですが、やはり新型セレナは発売されたばかりということで値引きは不利。先代セレナはモデル末期ということもあって値引きは30~35万円ほどありましたが、その水準までの値引きを現時点で期待するのはまず不可能でしょう。

一方、ノア・ヴォクシーの値引き額は25~28万円程度。オプション装備などを含めて、総額20万台後半まで値引きできたら御の字といったところ。新型セレナでノアヴォクと同じぐらいまで値引き額を引き出すためには、最低でも1年ぐらいはかかるかも。

あくまで2016年時点での比較記事ですので2017年2018年がどうなっているかまで見えませんが、もし2017年2018年時点で新型セレナの月販台数が5000台6000台を切ってくるようだと大幅な値引きが期待できると思われます。

やはり販売台数が思ったほど伸びないとなれば、メーカーは値引き額を拡大させる傾向にあって、日産自動車の場合はそれが顕著でした。新型セレナでも同じことが期待できるはずです。積極的にノア・ヴォクシーと競合させていきましょう。

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維持費やランニングコストは意外にも新型セレナが有利?


最後は維持費についての比較。一見すると違いがあるように思えませんが、新型セレナとノア・ヴォクシーには大きな違いがあります。

やはりノア・ヴォクシーは5ナンバーサイズミニバンで唯一のハイブリッドグレードがある。当然、ハイブリッド車は免税措置が取られているので、税金は0円。新型セレナはハイブリッド車と言っても、スズキの軽自動車にも搭載されているマイルドハイブリッド車。免税措置とは程遠いので、維持費という点では不利…かと思いきや、意外にそうでもない。

ノア・ヴォクシーの売れ筋はハイブリッド車ではなくガソリン車ですから、そこでガソリン車同士で比較してみると、新型セレナは自動車取得税が60%、自動車重量税が50%減税される。一方、ノア・ヴォクシーは自動車取得税が40%、自動車取得税が25%しか減税されない。つまりガソリン車に限っては新型セレナの方が維持費では有利(ちなみにどちらとも自動車税は50%減税)。

また自動車ローン金利はトヨタ車は全般的に金利が割高だと思うので、そういう点からも結果的に新型セレナが長期的な維持費の負担は軽そうです。前述のセレナの実燃費など諸々を考慮すれば、個人的には新型セレナに維持費では軍配をあげたいと思います。

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新型セレナとノア ヴォクシー 評価評判口コミまとめ


以上、新型セレナとノア・ヴォクシーを比較してきたわけですが、ここまで長文に膨らんでしまうと結局どちらを買えばいいか迷われてる方も多いハズ。そこでラストは簡潔に各々の特徴をまとめてみたいと思います。

まず新型セレナは乗り心地が秀逸。三列目シートを含めて、どこに座っても快適。またシートアレンジも豊富。自動運転技術もお子さんがいるなら絶対欲しい。他にもキャップレス給油口やハンズレスオートスライドドアやUSBソケットなど、先進的な装備を積極的に取り入れてるのも魅力。

そして、ノア・ヴォクシーはミニバンとしての大きな欠点が少ない。全てにおいて、そつなくまとまってるパッケージングが魅力的。運転のしやすさという点でもクセがないで誰でも扱いやすい。5ナンバーサイズミニバン唯一のハイブリッドも魅力的。

一方、新型セレナの弱点やデメリットは内装の質感などは高いものの、とにかく割高。魅力的な装備品は多いものの、その全てを購入するととんでもない金額に膨れ上がる。この記事ではノア・ヴォクシーと比較してますが、実際にはエスクァイアあたりと競合させた方が適切かも。そのくせプラットフォームが古いままなんですから…。

ノア・ヴォクシーの弱点やデメリットは、自動ブレーキがしょぼい。ファミリーカーとしては力不足感はアリアリ。乗り心地や走行性能といった点でも、新型セレナよりは見劣りする。ノア・ヴォクシーに大きな欠点がないってことは、大きなメリットや目立った特徴や売りがないってことの裏返しでもあります。

どこまで過不足なく比較できたかは自信がありませんが、少なくともこの記事以上に詳細に比較したネット記事は他にはまずないと思うので、是非新型セレナとノア・ヴォクシーを購入する時の参考にしてみてください。検索から来られた方はブックマークしておくことをおすすめします。