それでいてレンジローバーイヴォークの価格は500万円を切るグレードも発売されています。実際のイヴォークの売れ筋グレードは600万700万ぐらいしますが、全長4.4メートルという短さから日常の足車としても扱いやすくて人気らしい。中にはオープントップのコンバーチブルモデルなんかも発売されているとか。
このレンジローバーイヴォークには2013年後半にZF製9速ATモデルが追加されました。それまでは6速ATのみだったんですが、果たして実燃費は向上したんでしょうか?
市街地燃費では10km/L未満か
今回もマガジンXの西川淳さんによる試乗。グレード名は「レンジローバーイヴォークHSE」。いわゆるミドルグレード。マガジンX10月号 |
記事では9速ATに対する期待値が高かったのか批判的な評価もありますが、さすがにレンジローバーイヴォークの車重が1800kg近くあることを考えたらやはり十分低燃費。「2.0L直4ターボ」だと力不足感もありそうですが、むしろ走りに関してはイヴォークに対して好意的な評価が目立ちます。240PS/34.7kgmという高性能なエンジンスペックからも明らかか。
高速での実燃費が伸び悩んだということですが、どうしても日本の道路事情では9速目のギアを使う機会が少ないからだと推察してみる。やはり「制限速度100km/h」の範囲内だと6速AT7速ATぐらいでも十分。
将来的に日本でも一部の高速道路では制限速度が110~120km/hまで拡大される可能性があるらしいですが、そういった場面で走らせるとレンジローバーイヴォークの実燃費はもう少し向上するのかも。逆に言うと、それ以外の場面ではあまり実燃費で貢献することはなさそう。
だから最近は10速ATという車も発売されてますが、一般道では良くも悪くも活躍する機会は少なそう。そんなことを実感させられたレンジローバーイヴォークの実燃費でした。