ベストカー7月10日号 |
どのような議連かというと、「歴史的・文化的に価値のある経年車の保存や地方誘客への活用促進、そのほか自動車文化の進行に寄与するための方策を幅広く考える」ことを目的としているそう。
経年車とはざっくり言うと「旧車」のこと。例えばフェアレディやセドリック、ローレルetcが該当します。要するにこれら旧車オーナーの負担を軽くしようぜみたいな議連です。ちなみに以後は勝手に「旧車議連」という略称を使います。
当時の自動車を現行法基準で重加算するのは違憲
まずこの旧車議連の主張を個人的にまとめると、主に2点。「当時の規制をクリアしている以上、現行法で増税するのは違憲」「国の基準である車検をクリアしてるんだから増税される根拠はない」とのこと。この古屋圭司という議員さんはゴリゴリの改憲派なので「違憲」という主張が単なるギャグにしか見えませんが、理屈としては通っている気がします。
例えば、旧車の中には当時シートベルトが設定されていない車種があるんですが、実はそのまま公道を走行しても違反にならない。あくまで当時合法だったものは、現在では違法であっても合法ということらしい。この理屈を借りるなら、税制に関しても同じことが言えるはず。
また旧車が増税されなきゃいけない「ダメなクルマ」だったら、それこそ車検で合格させるなよって話。まさに正論であります。
壮絶なマッチポンプ
ただ2015年の軽自動車税1.5倍アップ然り、主に旧車を筆頭とした経年車に対する重加算税の大幅アップ然り、これらの自動車に関する増税を実行したのは自民党や公明党。それを何を今更救世主気取りで議連を立ち上げてんだと。まさに「マッチポンプ」もいいところ。一応、この自民党の旧車議連では旧車以外でも「日本の自動車税は世界でも最高クラス」「初年度登録以降、自動車税が安くならない日本のような国は少数派」などなど主張されています。
分かってんだったら、やれよ!(笑)
言うまでもなくJAFも散々似たようなことを主張してて、既に何十万何百万と署名を何度も集めて嘆願しているワケです。車検もクソ高い。ガソリンに関する税金も二重三重とあります。大昔に「ガソリン値下げ隊」というチンドン屋みたいな人たちもいましたが、今更自動車を維持する負担が重いのは分かりきってる話なんです。
ベストカーでは「経年車の台数はとても少ない。だから旧車オーナーよ!立ち上がれ!」と煽ってくれてるんですが、確かに登録から30年以上経過したクルマは全体の0.7%程。台数にすると36万台程。確かに影響は少ないから、別に旧車オーナーの負担を軽減しても影響はなさそうです。
でも、それこそ一部の少数派の旧車オーナーだけ優遇して何になるんだと。ましてや旧車の負担が軽減されたとしても数百円か数千程度。それすらも実行できないのに、どう根本的な負担を改善するつもりなんだと。
旧車オーナー相手にお茶を濁す気マンマンで、ハナから何も変える気がないと言ってるようにしか見えないのが残念。所詮は議連なんだから、もっと夢のあることを語って欲しいもんです。
アベノミクスで全然新車が売れてない
時事通信 |
2011年は現在の民進党が政権与党だったわけですが、もちろんその年は工場が被災して生産が長期間ストップしてたことは記憶に新しいです。それにも関わらず、まさかの同レベル。アベノミクスって何でしたっけ?
ヒストリックカー(旧車)だって、最初は新車だった。だから新車がバンバン売れてこそ、良質な旧車がこれから生まれていく。じゃあ旧車の発端である新車を先にどうにかすべきでしょ?こういった対策が自民党から何も聞こえてないのが残念。
ましてや2015年度は公的年金を運用するGPIFの運用益は5兆円の赤字を出したそう。つまり昨年度だけで国民の年金が5兆円分も消えたわけです。言い換えると、自民党と公明党はそれだけ国民の年金を溶かした。今年はイギリスEU離脱の件もあったので、更に消えた年金の額は膨らむでしょう。
他党の揚げ足取るヒマがあったら、ガリガリ君を食べてるヒマがあったら、ちゃんと仕事しろよ安倍!本当に新車が売れないとこういうブログも儲からないんだから(笑)