そこで販売が始まった2月と翌月3月の、イグニスの販売台数をまとめてみた。
安定の月販目標台数超え
まず2月の販売台数が2089台。そして3月が2766台。月販目標台数が1500台だったので、とりあえずスズキ的にはイグニスは合格点といったところ。4月の販売台数は落ち込むのが通例ですが、イグニスの販売台数は4月もきっと2000台強を維持するでしょう。ちなみに同じスズキ車と比較してみます。2月だとソリオが3863台。スイフトが2048台。エスクードが496台。3月だとソリオが5073台、スイフトが2802台、エスクードが550台。
昨年2015年にフルモデルチェンジしたエスクードですが、割りとコチラも売れてるのが意外でした。コンスタントに400~600台前後ぐらい売れてて、フルモデルチェンジ前と比較すると約5倍程度の増加。車種で比較すると、スバルのエクシーガ クロスオーバー7などとあまり変わらない。
ただ今年スイフトがフルモデルチェンジすることからも明らかですが、現行スイフトはモデル末期もいいところ。それを考えたらイグニスの販売台数はもう少し伸びても良さそうですが何故?
スズキは年間15万台の販売を目指すべき
理由として考えられるのは、スズキの生産台数が逼迫しているのではないか?ということ。つまりイグニスを売りたくてもタマがない。スズキは小型車の販売目標を「年間10万台」と掲げてるんですが、イグニスとスイフトとソリオだけで3月の販売台数は1万台を突破してる。もちろん年度末ということで販売台数が伸びたのが大きいですが、それでも年間10万台は月販8500台前後でちょうどのペース。
つまり「月販台数=月産台数」と単純に考えると、現在のスズキの製造ラインはいっぱいっぱいと考えられます。しかも「年間10万台」の中には海外生産を行っているエスクードやバレーノの販売台数は含まれていないので、もしかするとスズキが普通車を生産できる台数は更に少ないかも知れない。
実際、ソリオ ストロングハイブリッドの投入も当初は2015年12月を予定してましたが、今年2016年夏に遅れたことは記憶に新しいです。この理由は昨夏にFMCしたソリオの販売が好調だから。しかも更に投入時期が遅れるというウワサもあって、いかにスズキの生産体制がいっぱいいっぱいかが伝わってきます。
ましてや今年中にはスイフトがフルモデルチェンジしますので、現状のままであれば更に需給状況は逼迫する可能性が高い。前にイグニスの納期について記事を書きましたが更に遅れるかも知れません。
だから、少なくとも普通車の「年間10万台販売」は今のスズキには容易に突破できる数字なのだから、目標はもっと高くて「年間15万台」ぐらいに設定しても良いでしょう。さすがに20万台は難しいと思いますが、スズキはマツダと肩を並べるぐらいの潜在的なポテンシャルを秘めてるはず。あくまでそこをベースとした生産台数の確保が急務でしょう。