2016年3月5日土曜日

オデッセイ ハイブリッド 実燃費と試乗まとめ



つい先日、ホンダの高級ミニバン・オデッセイにハイブリッドモデルが追加されました。ただオデッセイの車重はガソリン車でも1.8トン近くあります。

果たしてハイブリッドになったからといって、オデッセイの実燃費は良くなったんでしょうか?ついでに後半には試乗に関する情報もまとめました。



実燃費は20km/L前後?

結論から書きますと、オデッセイハイブリッドの実燃費はめちゃめちゃ良い。

オデッセイハイブリッドの実燃費はリッター20キロ前後?
ベストカー3月26日号
距離にすると20km程度ではありますが、高速道路での走行も含めてオデッセイハイブリッドの実燃費は19.6km/L。オデッセイハイブリッドの車重は1860kgですので、いかに優秀な燃費かが分かります。

これは車重が1.6トンのトヨタ・ノアヴォクシー ハイブリッドの実燃費とほぼ大差ありません。


オデッセイ ハイブリッドはほぼPHV

そもそもオデッセイハイブリッドの仕組みを説明しておくと、アコードハイブリッドと同じ「i-MMD」というスポーツハイブリッドを採用してる。これはトヨタと同じ2モーター式なんですが、それとは違って「ほぼ電気モーターのみ」で走行します。

しかも、その電気モーターのスペックは184PS/35.1kgmとめちゃめちゃパワフル。ガソリンエンジンで例えると、おそらく3.0Lクラス?時速20キロ程度までは、この電気モーターで走行します。それ以上の時速になると2.0Lのガソリンエンジンが始動しますが、基本的に発電のみに利用されます。

だからオデッセイハイブリッドは給電できないだけで「ほぼプラグインハイブリッド車」の範疇と呼べます。センターコンソール背面には1500Wの大容量電源も配置されてたりします。

オデッセイHVは時速90キロ100キロぐらいになって、ようやくガソリンエンジンで走行するようになるので、前述の19.6km/Lという実燃費もはむしろ高速道路を走行してしまったから燃費が悪化したと言えるぐらい。

つまりオデッセイハイブリッドのカタログ燃費は26.0km/Lですが、日常で使ってる分には意外に実現可能な燃費値と考えられます。めっちゃスゴくね?


オデッセイ ハイブリッドの走り心地

だからオデッセイハイブリッドの乗り心地は走り心地は、ほぼ電気自動車のそれと変わりません。そこでオデッセイハイブリッドの試乗感想をここからまとめてみます。ちなみにガチのプラグインハイブリッド車・アウトランダーPHEVの試乗記事は記事化済み。

オデッセイハイブリッドの試乗感想 加速感はスムーズでパワフル
ザ・マイカー4月号
走り出しはモーター音が静か。モーターもパワフルですから、発進時のトルク感もたっぷり。加速感も気持ち良いとのこと。

ちなみにアコードハイブリッドと同じ「i-MMD」ですが、オデッセイハイブリッドでは更にエンジンパワーとモーターのパワーが強化されてるので、そういったことも影響しているのかも知れません。

逆にバッテリーは小型化されてるので実燃費では若干不利に働いてそうですが、その分、オデッセイハイブリッドの室内空間はガソリンモデルと変わらないっぽいです。

オデッセイハイブリッド 試乗記事
ザ・マイカー4月号
アクセルを踏んで速度を上げてガソリンエンジンが始動しても「それと分かる音もショックもなく」、「エンジンが高まる感覚は自動車として自然」というのも、EVでありがちな「無音」というデメリットを相殺してくれている感じ。良い意味でガソリン車感覚として加減速を繰り返せそう。

「ハイブリッドアブソルート」というグレードも、乗り心地はガソリン車と違って「快適さが強く感じられた」とのこと。小さい凸凹だけではなく、大きな衝撃も簡単にいなしてくれる。操舵感も極めて安定的など、高級車ミニバンの名に恥じない出来に仕上がってそう。ちなみにアブソルートハイブリッドにはホンダセンシング(自動ブレーキ)が標準装備されます。

オデッセイハイブリッドの試乗に関して、唯一指摘された×な部分が「価格」。確かにガソリン車よりハイブリッドは+80万円ほど割高。でも+80万円で「ほぼプラグインハイブリッド車」を購入できると考えたら、決して高い買い物とは思いませんでした。

もちろん実燃費で回収できる金額とも言いませんが、オデッセイハイブリッドのほぼ電気モーターのみで走行できるメリットは強く、日常で使う分には目に見えてガソリン消費量を減らせるはず。