スズキは東京モーターショー15において、扱いやすいボディサイズに広い室内空間と、便利なシートアレンジを備えた新発想のコンパクト3列シートミニバンのコンセプトモデル、『エアトライサー(Air Triser)』を出品する。今月末に開催予定の東京モーターショーで、スズキから三列目シートのミニバン「エアトライサー」が出品予定。見た目は王道というのか奇抜というのか。
http://response.jp/article/2015/09/30/261048.html
「スズキが初めてミニバン車を発売?」とつい思ってしまいますが、一応現在進行形でスズキはミニバン車を発売中。それがランディ。日産から供給されてるOEM車。ただ日産とのOEM関係もそろそろ本格的に解消されます。つまり次期ランディがエアトライサーになるのではないかというウワサ。
そこでエアトライサーが次期ランディとして発売される可能性を考えてみた。
ミニバン車もダウンサイジングの時代
このエアトライサーのパワーユニットを見てみると、1.4Lデュアルジェットエンジンにハイブリッドを組み合わせたものを予定してるらしい。日本ではラインナップにはありませんが、海外では1.4Lエンジンは既にあるので、そこへSエネチャージのようなマイルドハイブリッドを載せるのかも。正直1400ccエンジンでは物足りなく感じますが、最近ホンダ・ステップワゴンが1.5Lターボエンジンにダウンサイジング。とうとうミニバン車にも小型化の波がやって来てる。トヨタ・ノアヴォクシーのハイブリッドも排気量は1800cc。決して可能性はなくはない。
また三列シートミニバンとはいっても、レスポンスさんの記事でもありますがコンパクトミニバン。ホンダ・フリードやトヨタ・シエンタに近いということで、決して力不足感はないはず。またスズキはスイフトスポーツに載せるための新型1.4Lターボエンジンも開発中。シエンタが爆売れ中ということも考えたら、むしろスズキがミニバン市場に打って出る可能性は高そう。
エアトライサーのインテリアを見るとアイデアやコンセプトはかなり面白い。一列目と三列目を繋げることも可能だったりして独自の三列シートに、スズキの本気も垣間見れます。ただこれが市販車として売り出せるかを現実的に考えると、まだまだ実現性には程遠い気もしますが。
とにかく大型エンジンが得意でないスズキがミニバン市場に参入してくる意義は大きい。ハイブリッド車だと2000ccを切るミニバン車も多かった中、ステップワゴンのダウンサイジングターボの成功を見て、スズキもこれアリやん!と思ったのかも。
ちなみに東南アジアでも日本のミニバン車は人気。最近シンガポールのディーラーでトヨタ・ノアが普通に並んでるのを見かけました。5ナンバーサイズのミニバンは、日本以外の国土が狭い土地では需要があるんだと思われます。おそらくエアトライサー(次期ランディ?)はそういった市場も見据えた上で開発がされていくんだと思われます。