でも、果たしてこれは事実なんでしょうか?
2016年以降は有料化される見通し
結論から書くと、2015年現在の時点ではアウトバーンは完全に無料。民主党が政権に座っていた時も、当然無料。ただ2015年3月26日に開かれたドイツの国会で「アウトバーン有料化法案」が可決されてたらしい。賛成が433票、反対が128票、棄権が6票。結構圧倒的な大差。やはりドイツの高速道路でも維持に税金をいつまでも注ぎ込むのはいかがなものか?という声が根強かった模様。
ちなみにヨーロッパでも「受益者負担の原則」が基本。ただ日本とは違って、アウトバーンヴェニエッテ(通行料金支払証明書)という年間パスポートみたいなんを予め購入しておく必要があるそう。そこをフロントガラスから見えるように置いておく。日本のETCのような仕組みはないようで、原始的っちゃ原始的な方法。
でもドイツでは「外国からのドライバーのみ」に徴収することを決定したので、内外からそれは差別的だと批判が噴出。欧州委員会が調査に乗り出して、未だに揉めてるらしい。2016年1月に予定されていた有料化も延期中。つまり2016年以降もアウトバーンはしばらく無料の状態が続きそう。
だからといって法律を可決させた以上、もうアウトバーンの有料化は避けられないのが現実。どうやら世界的にも「高速道路=有料」と考えた方が良さそうです。
日本の高速料金は高すぎる
とは言え、アウトバーンヴェニエッテの価格はスイスだと年間40ユーロ(5400円)。オーストリアは年間84.4ユーロ(1万1000円程度)。ドイツも10日間10ユーロ(540円)、年間103ユーロ(1万3900円)。為替レートは9月26日時点ですが、これで期間内だったら乗り放題。日本よりかなり割安…むしろ日本の高速料金が高すぎる。新国立競技場問題も然り、日本は何故ハコモノを作るだけで何千億円という税金がかかるんだと。一体どこにお金が消えてるんだと。高速道路の有料化は仕方ないにしても、もっと削れるもんは削って欲しい所。