2015年9月22日火曜日

チャイルドシートの着用率が60%と低いままの理由



JAFと警察庁が2002年から毎年チャイルドシートの使用率を調べてるらしい。今年2015年の調査もつい発表。それによるとチャイルドシート使用率は過去最高の62.7%(前年比0.8ポイント増)。

ただ過去最高とは言っても、40%近くのお子さんがチャイルドシートを着用してないのも事実。でもデータの詳細を見ていくと何となく理由が見えてきます。


5歳児の使用率は38.1%だけ

まず1歳未満のチャイルドシート着用率を見てみると85.2%。前年が83.4%だったので増加。

ただ法律で5歳(6歳未満)までチャイルドシートに座らなきゃいけないと決まってるんですが、5歳児のチャイルドシートの着用率が異様に低い。それが38.1%。前年の着用率は40.5%だったので、むしろ減少してる。

でもこの理由は何となく理解できます。やっぱり5歳ぐらいになってくると自我も完全に芽生えて、特に子供扱いされるのがイヤ。ましてや赤ちゃんの時代から座っていたチャイルドシートを使うのは精神的に納得できないのかも。そこで子供がグズっちゃうと親御さんとしても、しぶしぶ普通のシートに座らせてる可能性は高そう。

チャイルドシートの対象年齢はバラバラ

またチャイルドシートの対象年齢が商品によってすごくバラバラ。実は赤ちゃんの時代から5歳以上まで対応してるチャイルドシートは意外に少ない。そりゃそう。子供はすぐ身体が大きくなるので、物理的に座れなくなっちゃう。


例えば、この商品だと「対象年齢が1~4歳」まで。0歳児を乗せることはできない上、5歳児には対応してない。5歳の一年間のためだけに、わざわざチャイルドシートを新たに買い直す親御さんも少なそう。他にも「3歳から11歳まで」とか、チャイルドシートは価格が1万円以上するものが多いですので親御さんの金銭的な負担感がハンパない。

だからか分かりませんが、1~4歳の使用率も64.4%と意外に低い。「買い直す」ことをされてないんだと推察されます。もちろん子供の命を守るためにチャイルドシートの存在は欠かせませんが、4歳5歳が座っても安全を確保できるように自動車メーカーさんはシートベルトそのものを改良しても良いのかも。