CAFE(企業平均燃費値)の意味を説明
CAFEとは、アメリカ合衆国で課される燃費規制のこと。CAFEは「Corporate Average Fuel Economy」の略語で、直訳すると「企業平均燃費」。オイルショックをキッカケに、1970年代後半に導入された。自動車メーカーが販売している車種全体の平均燃費を算出して、政府が設定した燃費基準を下回ると多額の罰金を科すというもの。極端に燃費性能が劣る車種を販売させないための施策。アメリカ国内で販売している自動車メーカー全てが対象。
平均燃費基準
CAFEで設定された燃費基準は1990年代まで厳しくなることはなかったものの、地球温暖化対策が叫ばれるようになった2000年代からは一変。2007年までは1ガロンあたり27.5マイル(リッター約11.7キロ)で済んだものが、2020年までに1ガロンあたり35マイル(リッター約14.9キロ)にまで引き上げられた。しかしオバマ政権になってからは、更に規制が強化。2020年よりも時期を更に早めて、2012年までに1ガロンあたり35.5マイル(リッター約15.1キロ)を達成するように燃費基準を引き上げた。またそこから毎年5%ずつ段階的に厳しくなるように設定。
そして結果的に、2025年までに全車種で平均リッター23.2キロまでにするように各自動車メーカーは求められている。逆に考えると、それだけアメ車は意外に燃費が良いとも言える。
ちなみにカリフォルニア州のみで導入されている燃費規制には「ZEV規制」がある。