ダウンサイジングターボエンジンの意味を説明
ダウンサイジングターボエンジンとは、各国の燃費基準の高まりに対応するために小排気量化させたエンジンのこと。ダウンサイジングターボは「燃費性能」と「走行性能」を両立しているのが特徴で、近年では世界的に増えているエンジンとされます。BMWやフォルクスワーゲンといったドイツ車メーカーが先行してる分野と言われる。
ターボエンジンの仕組みとは?
そもそも自動車エンジンの力強さは「空気」の量に比例する。何故なら、エンジンのピストンを動かすにはガソリンや軽油といった燃料を燃やす必要があるから。燃料を多く燃焼させるためには空気(酸素)が欠かせないため、車のエンジン機関には空気を溜め込んでおくスペースがある。
つまり、「排気量とは空気の量」をざっくり意味している。
だからエンジンの排気量(空気を溜め込むスペース)が大きくなるほど、必然的にエンジン自体のサイズが大きくなってしまう。また重量も増加。これは裏を返すとエンジンを小排気量化すればエンジンの重量が軽くなり、それだけで燃費性能が高まるということ。
溜め込める空気の量を増やせるのが特徴
しかしながら、自動車のエンジンは排気量を小さくすれば加速性能が落ちてしまう。
そこで「ターボ」や「スーパーチャージャー」といった空気を圧縮する機関を付属させることで、本来溜め込んでおける空気の量を増やすことが可能。
空気の量が増えた分だけ燃料を多く消費できるので、結果的にエンジンの力強さが増し大排気量エンジンと同等の走行性能を確保できる。まさにダウンサイジングターボエンジンは一挙両得なエンジンと言えます。
ちなみにダウンサイジングターボの寿命に関しては【解説】自動車パーツの各々の寿命一覧まとめをご参照ください。