トランスミッションの意味を説明
トランスミッションとは、エンジンの動力をホイールまで適切に伝えるために必要なギア(歯車)のこと。自動車は走行状況に合わせて、そのつど適切なギアを選択する必要がある。英語では「transmission」。主に「歯車式変速装置」という意味合いがある。
ギアのサイズ
基本的には複数枚のギア(歯車)が用意されており、その大きさはそれぞれ異なる。歯車の大きさが小さいほど、自動車は力強く走る。そしてギアのサイズが一番小さいのがローギア(1速)、その次がセカンドギア(2速)と上がっていく。ローギア、セカンドギア、サードギア…の順に自動車は力強く走る。つまり自動車が走り出そうと思えば、まず力強いローギアを選択する必要がある。
またその逆に、ギアが上がっていくほど力強くは走れないが、軽快に速く走行することが可能となる。つまり自動車が高速で走ろうと思えば、4速5速のギアを選択する必要がある。
市販車のトランスミッションは最高でも6速(6枚の歯車)が一般的だが、中には8速(8枚の歯車)も増えつつある。
MTとAT
手動でこのトランスミッションを変える方式は「MT(マニュアルトランスミッション)」、自動的にトランスミッションを変える方式は「AT(オートマチックミッション)」と呼ばれる。ちなみにMTでは、エンジンの動力をトランスミッションに繋げる部品はクラッチと呼ばれる。ATはトルクコンバーターがその役割を果たしてる。
またATの燃費性能は良くないため、更に性能を高めたCVTやDCTといった自動変速機が近年の日本ではもっとも普及している。