でも果たしてこれは喜ぶべきなのか?
2008年度は3000人超え
正直、やや微妙。円安効果でトヨタ自動車のみならず、各自動車メーカーは大きな利益を出せてる。その結果が今回の新規採用者の増加ではあるんですが、何故ならちょっと昔を振り返ってみると「2000人台前半」という数字はまだまだ低い。例えばリーマンショック以前の、2008年度のトヨタ自動車の新規採用者は3000人を超えてた。更にその前年の2007年に至っては3500人を超えてた。それを考慮すると「2275人」という数字はややインパクトに欠ける印象。
大半は期間従業員だった?
この数字には期間従業員の数も含まれてる。だから2008年以前は新規採用者は3000人規模を維持してたんだと思う。ただその採用確保も現在は困難らしく、そこから正社員登用もしてるようですが、その人数は300人。前年の2.7倍とはいえ、多いのか少ないのか分かりづらい。ちなみに来年度は300人から490人まで増やす見込みだそう。
トヨタ従業員の年収はもともと高い
でも考えてみると、もともとトヨタに勤める従業員は正社員だろうと期間従業員だろうと月収・年収は高い。前に記事にもしましたが、トヨタの20代事務職でも年収が500万円ちかくある。生産ラインや開発に携わる技能職の方は更に年収が高いと容易に予想できる。
だからトヨタ従業員の雇用の質はそもそもが高い。来年度のベースアップは4000円以上という方向も決まったようだから、特に今後はそういった技能職を重点的に増やすようなので、「2000人台前半」という規模は決して悪くないんだろうと思った。
敢えていうなら、この雇用の質と量を維持するために海外への輸出台数をどうやって増やすのかがカギなんでしょう。