日産自動車は2016年度をめどに軽自動車の自社生産に乗り出す方針を固めた。日産がとうとうデイズ(ルークス)などを自社生産することを決定。既に現在は三菱自動車が全ての日産軽自動車を生産し、現在販売してる台数の25~40%を自分たちで作る予定だそう。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150118-OYT1T50106.html
日産の労働組合がベア6千円要求してたり、国内での雇用維持は必須。【最新】自動車業界の相関図まとめもご参照。
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日産自動車広報部に問い合わせたところ「従来と変わらず、社内での自社生産について、あくまでも検討をしているという状況(中略)」と述べた。ちなみにレスポンスさん曰く、まだこれは確定情報ではないようですが、一応日産が自社生産するという前提で記事は書いてます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150119-00000046-rps-bus_all
MRワゴンのフルモデルチェンジ周期が5年
既に知ってる方も多いと思いますが、まず日産モコはスズキのMRワゴン。いわゆるOEM供給車。しかもMRワゴンが、モコとして日産に供給するために製造された軽自動車と言われてる。日産とスズキの蜜月関係を象徴したクルマとも言える。ただ日産がスズキを離れてNMKVという合弁会社を作ったのも、このモコ(MRワゴン)が原因と言われてる。少し前にエコカー補助金やエコカー減税が導入された、まさに書き入れ時にスズキの事情で十分な台数を日産側に供給してくれなかった。その怨念が背景にあると言われてる
モコ(MRワゴン)のフルモデルチェンジ周期が5年程度。そして、現在の三代目モコ(MRワゴン)が発売されたのが2011年だったので、ちょうど2016年度頃がスズキとの契約切れの年にあたるはず。だから日産がその時期を選んだ理由も、日産モコの存在に強くあると考えられる。
スズキがMRワゴンに固執しない理由
逆にスズキの立場で考えると、そこまでMRワゴンに固執する理由がなくなる。例えば、日産モコは最近毎月2000~3000台。例えば2012年10月だと4692台だったのでやや失速感は否めないですが、2014年4月から9月までの上期の販売台数では13368台。FMCから4年目ということを考慮すれば、それでもコンスタントに安定して売れてると言ってもいい。
ただ一方、MRワゴンに至っては半年でわずか6173台。モコの半分以下。ジムニーの販売台数と大差はないんですが、歴史を考えるとネームバリューが全然違う。もちろんダイハツとの争いを考えると毎月1000台でもかなり重要な意味を持ちますが、ホンダN-BOXスラッシュが流行ってるのを見ると、ハスラーなど人気車種の派生車種を製造する方が効果は高そう。
だからスズキとしては無理して販売や生産は続ける必要は少なく、いよいよMRワゴンとお別れする日も近いのかも知れない。ただ逆に言うと、今年以降に日産モコのフルモデルチェンジする日も近いということだから、かわいい軽自動車好きor日産ユーザーさんには朗報か?
ちなみに車総合サイト「カーギーク」によるとスズキ・アルトターボRSも販売終了の予定。しかもスズキだけに留まらず、トヨタ・エスティマも販売終了し、トヨタ・ノアも販売終了の予定。
ましてや、2025年を目処にホンダに至っては軽自動事業から撤退するニュースも流れております。