そこで何故、逆走事故が頻発するのか?その理由と事故に遭わないための回避策を簡単にまとめてみた。
高齢ドライバーと認知症患者の増加
やはり最たる理由が、高齢ドライバーの増加と認知症患者の増加。今どこをどう走ってるか、進行方向がどちらかということを正確に認識できない。高速道路の出口部分から進入したり、入り口から出ようとしたり破天荒。ざっくり数字に置き換えると、逆走ドライバーの8割ぐらいが高齢者。もっと言えば、4割が認知症患者。だから今後も高速道路での逆走事故が減ることはなさそう。
出口を見落とす
ただ逆走事故の大半が高齢者ドライバーということは、それ以外の若い健常者でも逆走事故は起こしてるということ。この理由もシンプル。簡単に言うと、「出口を見落としてる」から。実際、高速道路を走行してると注意が緩慢になりがちで、うっかり出口から降り過ごしたドライバーさんも多そう。
でも、普通だったら次の出口まで走行するんですが、そこをちょっとUターンして戻っちゃうドライバーもいるらしい。ちょっと信じられないですが、そんな軽いノリや理由で高速道路を逆走してる事実に衝撃。最近も有名企業の社員さんがその理由で逆走事故を起こしてました。確かに、数百メートルぐらいだったら…と分からなくはないですが。
自損事故による方向失認
あと自損事故を起こしてクルマが反転した結果、進行方向が分からなくなってしまうパターンもある。普通「それでも気付くやん」と思ってしまいがちですが、ただ今のように道路が凍結してスリッピーな季節。事故を起こすときっと目をつぶっちゃうので、その間にどんな状態に陥ったかを認識できない。地味にあり得る。
高齢者ドライバーなどと同じく、これは「自分が気づいてないパターン」だから誰にでも起こりうる。特に北海道や日本海側など寒い地域を訪れる時には注意したい。
4割夜間、6割日中に逆走事故が発生
逆走事故が起きた時間帯を見てみると、4割が夜間。一見少なそうに見える数字ですが、交通量を考えるとやはり多い。それだけ周りの視認性が悪くなって、ただ日中の時間帯に逆走が6割も起きてる事実にも驚き。夜間の時間帯だったら相手がライトを点灯してる可能性があるので良いですが、日中だと目視するしかない。だから逆に日中の方が逆走車に気付くのが遅れる可能性も。
追い越し車線を逆走してくる
じゃあ逆走してくるクルマを回避することは可能なのか?それが一つだけある。基本的に逆走車は追い越し車線を使ってる。おそらく一般道路と同じ感覚で走ってる。
だから逆走事故に遭遇したくないのであれば、高速道路を走行する時は「追い越し車線をできるだけ利用し続けない」ということが重要。これだけで事故は未然に防げるはず。
まとめると高速道路上で起きる逆走事故はウッカリミス。防音壁や道路上に矢印を描くなど、パッと見で進行方向が分かる仕組みを予算が許される限り、道路公団の方は考えてもいいのかも。