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どちらも良いクルマではありますが、タントが一位だった背景にはちゃんと理由がある。
消費増税の影響は普通車ほど大きかった
やはり2014年4月に行われた消費税増税の影響が大きい。2014年1~3月はトヨタ・アクアは月3万台以上販売。タントのみならず他車種の追随を許さなかった。ただ12月の販売台数を見ると、ほぼ半減の1.6万台。序盤の貯金はあったとは言え、それでも消費増税後の「普通車不振」はアクアも例外ではなかった印象。
ただ後述しますが、プリウスやホンダ・フィットの下落幅は更に酷いので、それを考えるとアクアはだいぶ健闘してる。
ちなみにタントに伏兵がいるとしたら、同じダイハツのウェイク。そこで先月12月の軽自動車の販売台数を見てみたいと思います
車種別はワゴンR連続首位で、ムーヴ急上昇
http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/tushosoku/1412tushosoku4.htm |
12月10日にフルモデルチェンジしたダイハツ・ムーヴがほぼ倍増。マイナーチェンジに近くね?と言われてましたが急上昇。これをどこまで維持できるか。新型ムーヴの直後にフルモデルチェンジしたスズキ・アルトは微増。個性的なフォルムが吉と出たか凶と出たかは、今月以降の結果を待ちたいと思います。
そしていくら売れてるとはいえ、前月比の伸びが弱いタント。ミライースが141%増だったところ、タントは107%増。やはりこれは9000台近く販売したウェイクの存在が大きそう。普通車からのダウンサイジング組を余程取り込まないと、タントが大きく抜きん出ることは今後は少ない?
ウェイク+ムーヴ効果でメーカー別はダイハツ首位
http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/sokuhou/1412sokuhou4.htm |
これはダイハツの新型ムーヴの倍増劇とウェイク効果がやはり大きそう。少なくともウェイクを発売したことで、スズキのハスラー効果はほぼ相殺できてることは間違いない。
ただ差にすると2200台ちょっと。アルトの売れ行き具合はまだ読めない部分もありますが、2015年はスズキとダイハツが肉薄した状態が続く年になりそう。
そういえば年間ランキングを振り返ってみると、スズキ車はワゴンR一車種だけだったのはやや意外。ホンダに至っては、N-BOXとN-WGNの二車種がランクイン。それにも関わらず、メーカー別ではスズキやダイハツはホンダのほぼ倍。
フィット販売台数が前年比40%の衝撃
http://www.jada.or.jp/contents/data/ranking.html |
…というかフィットがヤバすぎ?ハイブリッドもガソリンも含めて、前年比40%は衝撃的な数字。リコール問題がジワジワ効いてるかと思いきや、前に予想した気がしますがどちらかと言えばコンパクトHVセダン・グレイスに流れてる印象。
一方、11月頃に発売されたトヨタのエスクァイアは、ヴォクシーやノアを抜いてなんと7位。ハスラーやN-BOXスラッシュとかが好例ですが、既存モデルの「ちょっと変化させる」路線は、爆発する時はかなり爆発しそう。あまり開発に投資できないとしたら、普通車でもこういうモデルの投入を増やしてもいいのかも。