メルセデス・ベンツは、来る2015年1月のデトロイト モーターショーであたらしいSUV「GLE クーペ」を発表する。昨年発売されて好評を博したSUVと言えば、メルセデスベンツGLAクラス。マリオとのコラボCMも然り、お買い得な価格ということもありヒット。
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そんなメルセデスベンツのSUVに新たにラインナップされるのがGLEクーペ。今年1月12日のデトロイトモーターショーで「GLE 63 AMGクーペ」が発表されたんですが、日本でも今年中には発売されるそう。実はベンツMクラスの後継車。
だからメルセデスベンツGLEクーペの販売の背景には、「ベンツのSUVが再編される」という意味付けが強かったりする。
GLEという名前の意味
そもそも「GLE クーペ」という名前はどういう意味なのか?これを理解すると、メルセデスベンツがどういう考えでSUVのラインナップを再編したいかが読めてくる。メルセデスベンツの中では、『GL』は「SUV」という意味付け。そして『E』は「Eクラス」というそのまんまの意味。つまり冒頭でも書いたGLAだと「AクラスベースのSUV」という意味。クーペは敢えて言うまでもないでしょう。
だからGLEクーペは、大体「スタイリッシュなEクラスベースのSUV」という意味になる。
ベンツのSUVはこう変わる!!
じゃあメルセデスベンツのSUVがどう変わるのか?これまでメルセデスベンツのSUVと言えば、GLクラスとGLKクラスとMクラスが販売されてた。GLクラスが最高級モデルのSUVで、その下のミドルサイズにMクラス、更に下にGLKクラスと続く感じ。だから現在のベンツSUVのラインナップはややこしい。
GLクラス→GLSクラス
Mクラス→GLEクーペ(クラス?)
GLKクラス→GLCクラスに変わる予定
GLAクラスはそのまんまGLAクラス
それがこんな感じに再編される。語尾のS・E・C・Aが何を表してるかと言えば、もちろんSクラス、Eクラス、Cクラス、Aクラスの頭文字。
車種名であまりピンと来なかったメルセデスベンツのSUVですが、それが今年2015年以降からは整理統合されて分かりやすくなる。特に高級輸入車だと似たような名前が多い、もちろんそのことでブランド力を高められてる部分も強いんですが、その弊害が少し解消されるということ。
それでもラインナップの数が多い気もしますが、確実にニッチな需要を取り込むことができそう。ちなみにジープみたいなGクラスはそのまま販売される模様。
GLEクラスのグレードと詳細スペックとは?
じゃあメルセデスベンツの新型「GLE クーペ」のグレードと各スペックを簡単に見てみたいと思います。まずはGLEクーペの車体サイズは全長が4,900mm、全幅が2,003mm、全高が1,731mm。Mクラスよりややサイズアップしてる。ホイールベースは変わらず2,915mm。
そしてGLEクーペに用意されてるグレードは4種類。「GLE 63 AMGクーペ」、「GLE400 4MATICクーペ」、「GLE350d 4MATICクーペ」、「GLE450 AMGクーペ」。
冒頭でも紹介した「GLE 63 AMGクーペ」は最高級グレード。このAMGはメルセデスベンツのチューニング部門で、日産でいうNISMO的な位置付け。
だからエンジン排気量も5.5リッターの8気筒ターボエンジン。最大出力が577PSで最大トルクが77.6kgm(761Nm)と、まさにモンスター。ベンツ的には、そのAMGというブランドを立て直したいがためのGLEクーペでもあるんだとか。
ちなみに「GLE 63 AMGクーペ」の室内空間はこんな感じ。ひゅー!
その他のグレードでは排気量3.0リッターの6気筒ツインターボエンジンを採用。各々のスペックを見てみると、「GLE400 4MATICクーペ」の最高出力が333PS/5,500rpm、最大トルクが480Nm/1,400~4,000rpm、「GLE450 AMGクーペ」の最高出力が367PS/5,500rpm、最大トルクが520Nm/1,400~4,000rpm。
ただ「GLE350d 4MATICクーペ」だけはクリーンディーゼルエンジン。だから最大トルクは620Nm/1,600~2,400rpm。「GLE 63 AMGクーペ」の最大トルク761Nmよりは落ちるものの、排気量の差を考慮するとまさにモンスターエンジン。最高出力は258PS/3,600rpm。
今年もメルセデスベンツが「攻めの戦略」でやってきそうなニュースでした。