2015年1月28日水曜日

新型ヴェルファイア ハイブリッド 燃費ほぼ20キロ達成の秘密



フルモデルチェンジした新型ヴェルファイア ハイブリッド 燃費
ハイブリッドは、先代は「16.2~17km/L」であったのが、新型は「18.4~19.4km/L」。新型ヴェルファイア&アルファードのハイブリッドにおける燃費は先代型の114%に達し、向上率は大きい。
http://autoc-one.jp/toyota/vellfire/newmodel-2051305/
つい先日フルモデルチェンジしたばかりのトヨタのミニバン、新型ヴェルファイア(アルファード)。このハイブリッドモデルの燃費がリッター20キロに迫る最高19.4kmを達成。モデルチェンジした新型でも相変わらず車重が2トンだから、そんな車体で燃費を2キロも3キロも伸ばすんだからスゴいの一言。

もちろんハイブリッドエンジンの進化が燃費に貢献してるのは言うまでもないですが、他にも理由がありそうだったので、先代ヴェルファイア(アルファード)と変わってた点を数点まとめてみた。


低燃費の秘訣1

エンジンは、従来の直列4気筒はノーマルタイプ、ハイブリッドともに2.4リッターであったが、新型の直列4気筒は2.5リッターへと刷新されている。
http://autoc-one.jp/toyota/vellfire/newmodel-2051305/
先代ヴェルファイア(アルファード)のエンジン排気量は2400ccだったんですが、新型のハイブリッドエンジンでは2500ccに100ccだけ大型化した。

だからエンジンのタイプも、2AZ-FXE(AZエンジン)から2AR-FXE(ARエンジン)に進化。この2AR-FXEと呼ばれるエンジンは、カムリやハリアーなどの高級車に既に採用。燃費と走行性能を両立。

具体的に見ると、例えば最高出力だと110kW(150PS)/6,000rpmから、112kW(152PS)/5700rpmにパワーアップ最大トルクに至っては187N・m(19.1kg・m)/4,400rpmから、206N・m(21.0kgm)/4400-4800rpmに更に大幅パワーアップ。

ハイブリッドモーターの最高出力が105kW、最大トルク270N・m、リアモーターだと最高出力50kW、最大トルク139N・m。単純に合算していけば、新型ヴェルファイア(アルファード)では相当走行性能が高まってることが伺える。

普通エンジンがパワフルになるとどうしても燃費も下がりがちなんですが、ここまで大きいミニバンだとそれなりのエンジンパワーが必要。逆にアクセルの踏み込みも減るはずだから、少なくとも実燃費には良い影響を与えそう。

低燃費の秘訣2

そして新型ヴェルファイア(アルファード)では「アイドリングストップ」が追加されたらしい。多分先代ではなかった気がする。

このアイストの有無だけでカタログ燃費1キロぐらいは変わってくる。実燃費面でも街乗りメインで使ってるオーナーさんは、きっと先代ヴェルファイアやアルファードより燃費は改善しそう。

トヨタ車全般がアイドリングストップを敬遠してる傾向が強かったですが、自動ブレーキシステム然り、今回のヴェルファイアとアルファードのフルモデルチェンジを見ると「時代に合わせて」きてる印象。

ノーマルタイプの直列4気筒2.5リッターのうち、2WDについてはアイドリングストップがメーカーオプションとなっているのだ(4WDには標準装着)。さらに、V型6気筒の3.5リッターにはアイドリングストップ装着車自体が用意されていない。
ただガソリンモデルでは別。例えば2.5リッターエンジンの2WDにはオプション設定で、3.5リッターモデルに至ってはオプションですら用意されてない。ヴェルファイアやアルファードに乗るオーナーさんがそこまで細かく燃費を気にすると思えませんが、少し覚えておきたい注意点。

低燃費の秘訣3

新型アルファード(ヴェルファイア)ではシャシー面でも大幅に変化してるそう。要するに、足回り系。これも地味に燃費面で貢献してそう?

リアサスがトーションビーム式サスペンションだったのが、新型アルヴェルではダブルウイッシュボーン式のサスペンションに変化。自分もそこまで詳細な違いは分かりませんが、とにかく剛性感や路面へのグリップ感も高まるそう。実際レーシングカーなどにも採用されてる?

ダブルウイッシュボーン式だと価格が跳ね上がるそうですが、新型ヴェルファイア(アルファード)の購入者層を考えると特に気にするレベルではなさそう。

ボディーでもスポット溶接を打ち増しして、剛性アップだけではなく振動の減衰特性を高めたそう。それだけ運動エネルギーのロスも減るはずだから、走行性能だけではなく燃費面でも貢献してるんだと思う。