先週末意外なニュースが入ってきた。なんと、新しく発売するワゴンRハイブリッドは、メーカーとしてハイブリッドと一切言わないことにしたという。通常なら信じられないが、スズキの上層にいる方から証言を得られたため間違いない。(中略)これをおもしろくないと思ったとある軽自動車主体のメーカーから、軽規格に関する異論が出たというのだ。今月25日にマイナーチェンジが決まってる新型ワゴンR。ウリは、やはり『軽ハイブリッド』であろう。
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ただこの『軽ハイブリッド』という文言が、ダイハツの圧力で消滅してしまうらしい?
記事では「ダイハツ」という文言は一切登場しませんが、ものすごく回りくどくダイハツ批判を展開。ダイハツの主張的には、「ちっちゃいモーターを積んだら、もはや軽自動車ではないやん」ってことらしい。軽自動車のエンジンの排気量は660ccだから、それを逸脱するんじゃないかって主張も頷けなくもない。
もちろん法的な問題や技術的な問題はなく、あくまでハイブリッドという表現が消えるだけだそう。だから、新型ワゴンRの性能が当初から何か落ちるわけではないので、消費者に与える影響はほとんど皆無。
ただ、このスズキの妥協が将来にどういう結果をもたらすのか。あとでやっぱりハイブリッドと名乗っときゃ良かったーとならなきゃいいですが。既にパンフレット等も相当刷ってるようですから。
それにしても『軽ハイブリッド』がまたしても幻と終わってしまうのか。遂に軽自動車でもハイブリッド化が一般化する時代が到来したと思ったので、すごく残念。スズキ・新型ワゴンRがキッカケで、ダイハツもホンダも続くと期待してただけに、ちょっと興ざめした。最早こういう運命にあるとしか言いようがない。
ちなみにワゴンRハイブリッドは、当面 "エネチャージ" のシリーズの1つとして販売される。今後は「エネチャージの進化版」という位置づけで販売されるそう。コメントでも頂きましたが、おそらく『エネチャージⅡ』という表現が一番妥当な所なんでしょうね。
ただ『ハイブリッド』という文言と比較すると、やはり見劣りして見えるのも事実。少し前にスズキの自動ブレーキの名称「レーダーブレーキサポート」も、赤外線ですやん!レーダーちゃいますやん!というツッコミを入れてた自動車評論家さんもいましたが、それだけ『ネーミング』ってやっぱり大事なんだろうなと。
一発でバーンと消費者に訴える、最初の訴求力。ここで失敗しちゃうと、いくら性能が高いクルマを作っても売れないのかも知れない。カタログ燃費の数値も含めて、メーカーさんが張り切りすぎちゃうのも仕方ないのかも。