消費税が増税されて約一ヶ月。初めて新車販売ランキングが発表された。車種別の発表は数日後なのでその記事は追々になりますが、メーカー別で見ると、思った以上に顕著な悪影響。
王者ダイハツ、新車販売台数はほぼ半減
http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/sokuhou/1404sokuhou4.htm画像の数字は軽トラックなど全てを含んだ数字ですが、ほぼ半減。
先々月の3月は9万台近く売り上げて、おそらく過去最高だったはず。それが増税直後の先月では、5万台少し。昨年はタントの生産一時中止で、一度だけスズキに負けたことがありましたが、それ以来ぶり。
でも前回は、あくまで「不具合」という自分たちの落ち度に過ぎず、今回の結果は純粋に「実力」で負けたということ。ダイハツとしては、結構衝撃が大きいんではなかろうか。
ただ軽トラックなどでは相変わらず、スズキに勝ってるダイハツ。例のCMが功を奏してると考えるべきか。
ホンダ、新車販売台数の落ち込みは更に顕著
しかしながら、ホンダはダイハツより、新車販売の落ち込みが顕著。http://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/sokuhou/1404sokuhou4.htm
消費増税直前では、スズキの新車販売台数に迫る勢いの5万6千台だった。しかし消費増税後では、わずか2万台。前月比で、ナント6割以上の落ち込みとなった。
普通車の販売台数が落ち込んでも、ホンダは軽自動車でカバーしてた部分もあるので、この落ち込みはさすがに心配。
N-BOXが1万数千台を売り上げるとして、残りの8千台ぐらいがN-WGNとN-ONEで分け合うことになる。N-WGNがそこまで落ち込むとも考えづらいので、N-ONEは下手したら500台ぐらいしか売れてない可能性が高い。いよいよ消えてしまうのではないか。
また画像にも少し写ってますが、スバルに至っては、8割以上の減少。ホンダに限らず、その他のメーカーも落ち込みが激しいと言わざるを得ない。
首位スズキはハスラーさまさま?
ただ各社が販売台数を大きく減少させてる中、唯一注目したいのがスズキ。減少幅を、3割程度の落ち込みに抑えてる。それが結果的にダイハツを追い抜いて、再び新車販売ランキングで一位に躍り出た理由にもなるんだろう。じゃあ、その『理由』をもたらした要素は、どこにあるんだろうかと探すと、やはり『ハスラー』の存在が挙げられると思う。
今年前半まではずっと7千台8千台をウロウロしてて、「ホンマに売れてんのかよ?」という声が少なからずあった。ただ、それは生産能力が足りなかった故と言われてる。
今回の各社の販売落ち込みを読み取る限り、スズキも例外ではなかったはず。でも、その落ち込んだ生産分をハスラーの増産に回したのではないかと推測。つまり、この4万2千台という数字の大半は、そのハスラーが占めてると考えられる。
首位陥落した、ダイハツの数字を軽く分析してみる。タントの販売台数が大きく落ち込むとは考えづらく、先月も「2万台程度」を販売したと仮定すると、残りの1万8千台をムーヴとイースで分け合うことになる。つまり、どちらかの車種が1万台を割り込んでる可能性が高い。
これはスズキのアルトやワゴンR、スペーシアでも通じるはず。特にアルトは元々売れてないので、先月は更に惨憺たる結果だと予想がつく。だから三車種を合算して、2万5千6千台前後が関の山。
つまり、その残りの1万6千7千台ぐらいが、おそらく先月のハスラーの販売台数だと思う。ということは、順位的に不振が続いていたハスラーだったが、先月の新車販売ランキングではかなり上位に食い込んでくると予想できる。別の観点から見ると、それだけハスラーの納期が早まる可能性も高いので、注文した方には朗報かも(∩´∀`)∩ワーイ
長々と書きましたが、増税されてもしっかり売れるもんは売れるということを意味してると思うので、どのジャンルやどの世界においても『コンテンツ(商品力)』は大事だと痛感させられた。