日産は、「 フェアレディZ 」の2シーターオープンモデル、「 ロードスター 」の日本モデルの生産を、2014年9月末受注分をもって終了すると発表(中略)。日産・フェアレディZのオープンカーモデル・ロードスターが、9月分までの受注をもって生産が中止されるらしい。三菱自動車のランサーエボリューション然り、ここんところ生産中止のニュースを聞く印象。ちなみに画像のフェアレディZに乗ってるのは、渡辺陽一郎というプロの評論家の方。
http://autoc-one.jp/news/1772329/
そこで思い出されるのが、ダイハツ・コペン。軽自動車のオープンカーとして再び脚光を浴びてますが、やはり幸先は厳しいんじゃないだろうか。
フェアレディZロードスター 月販たった15台
2014年4月末までの累計で国内では798台を販売している。今回生産中止が決まったオープンカー・ロードスターですが、喫緊では2009年10月にフルモデルチェンジをしたので、およそ4年半で約800台売り上げた計算。
つまり一年でおよそ180台。月に換算すれば15台ぽっち。いくらフェアレディZが高価だとしても、さすがに厳しい数字。生産中止に追い込まれるのも当然だろう。
確かダイハツ・コペンの月販目標台数が1500台ぐらいだったはずだから、その100倍を販売を目論んでる計算。もちろん新型コペンはお手頃価格に設定されるようですが、それでもいかに無謀な数字であるかは分かる。
やはり「オープンカー」というジャンルそのものに大きな需要はないんだと思う。そういう必要とされない場所で、いくら正攻法で頑張っても無謀。
じゃあ、そういう苦境も全部跳ね返すほどの魅力が、唯一コペンにあるとしたら「着せ替え機能」。ただドアやボンネットの色を変えられることに、どれほど商品としての訴求力があるのか。
普通に愛車をイジりたかったら社外パーツを買うし、むしろ「着せ替え機能」は却ってそういう自由度を奪ってるイメージ。だからダイハツ・コペンはやはりイバラの道を歩まざるをえないと思った。
ちなみにロードスターという言葉は「オープンカー」という意味らしい。