スバル(富士重工業)は、新型スポーツツアラー「レヴォーグ」を6月20日に発売する。価格は266万7600円~356万4000円。スバル・レヴォーグの発売日がやっと決定。去年の発表から、約半年以上。焦らすに焦らしてくれたスバルさん。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140415_644265.html
4月5月頃には発売されると勝手に思ってたんですが、あれは発表の発表だったんですね。ややこしや~。
レガシィ ツーリングワゴンの後継
当初スバルの中の人は否定してた記憶がありますが、このレヴォーグは「レガシィ ツーリングワゴン」の後継モデル。産経新聞のニュースサイトで「レガシィ生産終了」と書かれてあって少し驚きましたが、もちろんアウトバックやB4(セダン)の生産販売は続く。新開発の水平対向4気筒DOHC 1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載する「1.6GT」「1.6GT EyeSight」、水平対向4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボエンジンを搭載する「2.0GT EyeSight」用意されてるグレードが、1.6L直噴ターボエンジンと2.0L直噴ターボエンジン。レガシィツーリングワゴンでは2.5Lエンジンなどが用意されてましたが、いわゆる「ダウンサイジング」というやつ。
2.5Lエンジンのトルクを超えた、1.6L直噴ターボエンジン
ただターボ化の影響で、走りに影響はほとんどないはず。むしろ先代のツーリングワゴンよりも、ブイブイ走っちゃうかも。実際スペックを見ると、2.5Lエンジン並み。最高出力が125kW(170PS)/4,800-5,600rpmで、最大トルクが250N・m(25.5kgm)/1,800-4,800rpm。
レガシィアウトバックの2.5Lエンジンの最高出力が127kW(173PS)/5,600rpm、最大トルクは235N・m(24.0kg・m)/4,000rpm。最高出力はほぼ同じぐらいですが、最大トルクに至っては、レヴォーグがかなり勝ってる。まさにターボ化さまさま。
プロの評論家の試乗動画を観ると、かなりブイブイ走ってて乗ってて楽しそう。30秒ぐらいから走り出します。
レヴォーグの燃費は、リッター17.4キロ
かなり走ってくれちゃいそうなレヴォーグの燃費も発表された。それがリッター17.4キロ。もちろん賞賛できるほどの燃費ではないが、2.5L並の加速力であることを考えるとそこまで悪い数字でもない印象。ただそれは1.6Lエンジン。では2.0リッターターボエンジンと言えば、リッター13.2キロ。正直燃費面では奮わないが、1.6Lターボエンジンでもかなりの加速力だから、2.0Lではどれほどの加速力を秘めてるのか想像しただけでワクワク。
ちなみに、全車レギュラーガソリン仕様。例えばスイフトスポーツも結構走ってくれますが、あれはハイオク仕様。だから、その面で二の足を踏む人も多そうですが、何気にレギュラー仕様というのはポイントが高い。
車体サイズ比較
レヴォーグのボディーサイズは、「4690×1780×1490(全長×全幅×全高)」だそう。現行のレガシィツーリングワゴンと比較してみると、「100mm短く、45mm低くなった」んだそう。ホイールベースも100mm短くなったそう。つまりレヴォーグは、レガシィツーリングワゴンよりも『一回り小さいサイズ』になったことが分かる。同時に実用性よりも、走行性能に重きを置いてることが分かります。
ただ最近活況のSUVと比較すると、決して小さいサイズということはない。例えば、SUVで一番売れてるCX-5の全長が4,540mm、同じスバル車のフォレスターの全長は4,595mm。
全高はさすがにレヴォーグの方が低いが、遜色はない。むしろレガシィツーリングワゴンが大きすぎたとも言える。
レヴォーグは、日本のみの発売
確かこのレヴォーグは、日本のみでの発売だそう。それが微妙に嬉しい。また熱心なスバリストさんたちの購買欲も刺激しちゃう感じだろうか。そして「EyeSight ver.3」も初搭載かつ標準搭載。時速50キロ未満であれば衝突回避が可能。白線を飛び出さないシステムも完備。バスやトラックにも是非搭載して欲しいですが、安全面ではかなり行き着くところまで行ってしまう。走りだけではないな、と思わせる。
ちなみに、先月末までに11000台の受注があるそう。つまり、月3600台ぐらいのペースで受注が増えてる。だから6月末までには、受注は2万台前後となりそう。その「EyeSight ver.3」の生産に万全を期すための『焦らし』だそうですが、果たしてSUVのように『ステーションワゴンの復権』はなるんでしょうか。