2014年3月7日金曜日

トヨタ「アイゴ (AYGO)」の車名の意味・由来



トヨタ自動車は、欧州で販売する最も小型のAセグメント車「AYGO(アイゴ)」を全面改良し、第84回スイス・ジュネーブ国際自動車ショー(一般公開は2014年3月6~16日)で公開した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0601X_W4A300C1000000/
ジュネーブで開催中のモーターショーに、トヨタがフルモデルチェンジした超コンパクトカー「AYGO(アイゴ)」を発表。プジョー・シトロエンとの合弁会社で作ってるそう。

ただ気になるのは、アイゴという名前。中国人の叫び声がアイヤーだったら、韓国人の叫び声はアイゴーだそう。一部ネットでは韓国人の手先だどうのこうのと言われてますが、全然違う。


英語で「I go」

プジョー、シトロエンとの共同開発が謳われるコンパクトモデル「AYGO」。「I go」にかけた車名をもつニューモデル
http://www.webcg.net/articles/-/13868
AYGOの由来は、英語で「I go」というなんてことない意味。IC乗車カード券の『ICOCA(イコカ)』的なノリ。

ほぼ軽自動車並みの車体サイズ

新型「AYGO」の車体寸法は全長3,455×全幅1,615×全高1,460mm

ちなみに、このアイゴの車体サイズはかなり小型。日本の軽自動車アルトが「全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,535mm」だから、ほぼ同じ。むしろ全高に至ってはアルトの方が上。

言ってしまえば、コンパクトカーというジャンルですが『ほぼ軽自動車』と表現しても構わない。「Aセグメント=軽自動車」と考えてもいいのかも。

日本化しつつあるヨーロッパ市場

いくら環境問題などで小排気量化が進んでるとは言え、ヨーロッパで軽自動車並みのクルマを果たして発売する意味があるのか。

その背景には「日本化しつつあるヨーロッパ市場」があるんだと思う。ここ6年7年で、ヨーロッパの市場全体で400万台近く減少。ピークだった2007年の1600万台から、昨年2013年には1200万台前半。落ち込みが急激。

とにかくヨーロッパは景気が悪く、失業率も日本の倍以上の国も多い。例えばスペインが特に顕著で、アイゴのようなコンパクトカーでも「値引き40万円」なども当たり前だそう。それぐらいしないとクルマが売れない。

だから低所得者層でも購入できるクルマの投入しないとダメなんだろうと思う。

「ヨーロッパ」というブランド力

あとは腐っても鯛。なんだかんだ「ヨーロッパで売れてるクルマ」というブランド力は健在なようで、日本でもヨーロッパで売れてると『イイ車』なのかも?と錯覚する人も多いと思う。

中国や東南アジアなど新興国に売り出していくための、世界的な販売戦略の一つ。損して得取れではないが、ヨーロッパで販売し続けることで新興国ユーザーへ向けたブランド力の向上を狙ってるんだとか。

…と新聞に書いてあった。もし事実なら、軽メーカーが多い日本にも勝機は隠されてるのかも知れない。