米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が約162万台をリコール(無料の回収・修理)した2003~07年型の一部乗用車の点火スイッチの欠陥問題で、GMが乗用車の開発段階だった01年に不具合を把握していたことが13日、分かった。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014031301002181.html
アメリカのゼネラル・モーターズが160万以上のリコールを先月実施してたらしい。対象車種は、「シボレー」「オペル」「ポンティアック」「サターン」。エアバッグが発動しない恐れがあるらしく、既に13人亡くなってるそう。
かなり致命的な欠陥と言えそうですが、それを10年以上前からGMは把握済みだったのに黙ってたんだとか。いわゆる『組織的隠蔽』というやつで、アメリカ議会やアメリカ道路交通安全局(NHTSA)などが追及の構えを見せてる模様。なんだか一昔前のトヨタ以上の結末が待ってそう。
しかも死亡者は13人とされてたのが、実は303人亡くなってるという報告も最近出始めてる。事故が起きる前の話ではなく、エアバッグの場合、完全に「事故が起きた後」の話。そこで欠陥があれば、すぐ『死』に直結する。しかも、それを黙って無視してたとするなら、GMの罪は思い。
トヨタと双璧をなすGMですら…
GMと言えば、トヨタと双璧をなすグループ。世界販売台数も2013年は971万台と、トヨタの998万台に迫る勢い。日本だとアメリカ車は売れてないので実質的な影響はないんでしょうが、ただ100万台規模のリコールは相当衝撃が大きい。そこで経営的なことも考えて、GMはリコールを躊躇してしまったんだろうか。でも、大手であれば大手であるほど「犯罪性」みたいなんは高くなる。
良心的なホンダのリコール?
日本のリコールで思い出されるのが、先月まるまる出荷停止の措置を取ったホンダ。かなりイメージが悪くなった気もしたが、こんなニュースを読む限り、正直にリコールしてくれた方がイメージ的には良い。完全完璧な製品・商品を作るのはおそらく不可能に近いと思うので、欠陥が見つかれば早く行政に届け出を出してリコールするのが筋。
だから消費者としても「リコール=叩く」という風潮をなくすべきで、改めて正直者は救われる社会であってほしい…と何となく上手くまとめてみた。