ミニが7年ぶりにフルモデルチェンジ。4月12日から発売が始まるそう。正直、一見すると「どこ変わったんや?」って感じですが、まさに『キープコンセプトの鑑』。メーカー側としても大きく変えようがないし、ユーザーの多くも変えてほしくない、そんな代表格。
内装も質感が高め。
どこが変わったのかザックリ。
安全性能アップ!
すっかり定着しつつある『自動ブレーキ』などが標準装備。日産のエマージェンシーブレーキと同じように、フロントウインドーにカメラを備えてるタイプのよう。だから、歩行者に対しても有効で機能するんだとか。他にも、前車に近づきすぎると警告してる機能や、いわゆるクルコンと呼ばれる「アクティブクルーズコントロール」も標準装備。
死亡事故は激減してますが、細かい人身事故や物損事故は依然として多発してるので、ユーザーとしても社会としても嬉しい機能。
個性的なセンターディスプレイ
センターメーターの位置には、8.8インチの丸型ディスプレイが配置。周囲にLEDが散りばめられていて、エアコンの温度調整などを行った時、画像の赤い部分がそれに応じて、青やオレンジ色など色んな光り方をするそう。縦列駐車の時にはそこに後方部が表示されて、パーキングをアシストしてくれるそう。これも日産が最近やたらCMで謳ってる機能。そういうこともいろいろ手伝ってくれるそう。
MINIの外観は「丸みを帯びたデザイン」というイメージが強いので、このセンターディスプレイはすごくマッチしてる。それがやたら小洒落てて、インテリアの質感も高めてくれてる印象。
LED装備のヘッドライト
http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/641/231/html/018.jpg.htmlヘッドライトはLED装備。ターンシグナルランプ(方向指示器)も、その中にしっかり収まってて、丸みを帯びたデザイン性を崩さない。ミニの良さが更に強調された印象。
スズキ・ハスラーでも思ったけど、LEDヘッドライトは丸みを帯びたデザインの方がオシャレっぽさが増す。
先代MINIより、トルク最大40%アップ!
やっぱり欧州車の特徴として、『パワフルなエンジン』が挙げられると思う。MINIも、そのご多分に漏れず。ただ今回のフルモデルチェンジで、更にMINIのエンジンがパワフルになった模様。
先代クーパーの1.6リッターNAエンジンは、最高出力122PS、最大トルク16.3kgm。ただ今回からは1.5リッターツインパワーターボエンジンに変わって、最高出力は136PS/4000rpm、最大トルク22.4kgm/1250rpmにパワーアップ。
数字にすると最高出力は14馬力程度アップ、最大トルクに至ってはおよそ1.4倍(正確には1.37倍)アップ。トルクの回転数も少なく、かなり走りやすそうになってる。
ただでさえ「走る」イメージが強かったMINIが、更に走りに磨きをかけてきた印象。もちろん燃費を犠牲にするどころか、更に低燃費になってるというからスゴい。
ちなみにクーパーSという上位モデルでも同じくパワーアップ。1.6リッターのツインスクロールターボは、最高出力184PS、最大トルク24.5kgm発生。
それが今回のフルモデルチェンジで、直列4気筒の2.0リッターツインパワーターボエンジンに変更。最高出力192PS/5000rpm、最大トルク28.5kgm/1250rpmにパワーアップ。
消費税アップの煽りを受ける?
ただ新型ミニの価格は266万円から。コンパクトカーの部類ということを考えると、やっぱりなかなかのお値段。ミニに限らず、輸入車は関税の影響もあってか、元々お高い。その分だけ消費税アップの影響が大きい。日本国内では新車販売台数で輸入車が占める率がどんどん上がってる。ミニは昨年2013年は16,982台を売り上げ、堂々の輸入車で3位。
今回のフルモデルチェンジはだいぶ『充実した中身』ではあるものの、大きなインパクトに欠けてるのも事実なのかなーとも思う。今後も販売台数を拡大・維持できるか、なかなか見物だと思う。